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【日常エッセイ】「記憶にありません」と答えた次男の三者面談

もうすぐ夏休みです。
自分が小学生のころは、開放感でいっぱいでした。
親になると、2学期が始まるまでの期間は修業のようです。

まず、夏休み前の大きな修行があります。
それは三者面談。
今週は次男の部が開催されました。

三者面談で、楽しかった、嬉しかった、誇らしかった等、経験したことのないわたしです。

成績については、テストが終わってから覚悟していました。

だけど、今回は、生活態度についても、先生からのありがたいご指導を賜りました。

次男の担任は、若くていつも低姿勢な先生です。

「こんなことありました」
と言いながらも、なぜか全てに、
「すみません」と謝りながら伝えてくれました。

中でも、これは……という案件がありました。

次男の発言を、女の子が先生に報告してくれたということでした。

先生は、それに対して次男に問いただしたところ、こう言ったそうです。

「記憶にありません」

大物政治家みたいな濁し方です。

わたしは先生に、
「その女の子は、何と言ってたんですか?」
とお尋ねしたところ、先生も仕方なく、
ぼそぼそ教えてくれました。

「目が…ゴキブリみたいやと…」

「え?」

友達の目をゴキブリみたいと言った!?
次男が??
嘘やろ!!

隣に目をやると下を向く次男。

愕然としました。
そりゃ酷い。
絶対言ったらあかん。

次の人もいらっしゃったため、その場では、
「言って聞かせます」とひとまず退散しました。


教室を出て、たまらず廊下で問いただしました。

「あんた、ほんまにゴキブリとか言ったん?」
「言ったは言った、でも……」

それには続きがありました。

プールが終わってから、友達同士でゴーグルをつけた顔を思い出して大笑いしていました。

ある男の子が、一人の子に対して、
「お前ゴキブリみたいな目になっとったで!!」
と言うと、言われた本人も大爆笑。

そこに、「ゴキブリみたいな目」というパワーワードが聞こえてきた次男。
「ゴキブリみたいな目ってどんなん!?」
と、そのワイワイした輪に加わったのだそうです。

女の子は、次男が加わったところから見ていたんですね。

「次男さんが『ゴキブリみたいな目』って言ってました!!!」
と先生にすかさず報告。

そりゃ、女の子からしたら由々しき事態だったと思います。

友達に、なんてこと言うんや!!
ひどい!!
極悪人や!!

そう思ったかもしれません。

次男は説明するのが下手くそです。

さらに、友達とのやり取りが面白いうえに、
先生に問い詰められる自分の状況がツボに入ってしまったようです。

「記憶にありません」
と笑いをこらえるのに必死でした。

40代のわたしも自信ありません。
「ゴキブリみたいな目って、どんなん!?」
言わずに我慢できるかな……

そんなん言ったらあかんで!
って言うべきだったかもしれません。

だけど、ゴーグルつけたときの目って、本当に変な顔になるんですよね。
面白いもんな。
わたしも友達とお互いの顔を見合って、立ってられないくらい笑ったことあるなぁ。

もちろん、言葉には気をつけなきゃいけません。

でも、男子中学生って本当に子ども。
あほらしくてかわいいと思ってしまいました。

先生には叱られてしまった。
けれど、仲のいい友達ができたんだなぁと、
どこかホッとしたような、
そんな夏休み前の午後でした。


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のぞみん|揺れる乙女、45歳 いただいたチップは、創作活動に使わせていただいております。 その活動をまたnoteにも還元しています。 いつも温かい応援をありがとうございます🤗