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みんな、ほんまに、ありがとう。/長男に起きた奇跡

*この記事の文字数:約2900文字*
先日からジュニアウインターカップの県予選がはじまりました。
長男の所属するバスケットチームも参加しています。
中学生として出場する、最後の公式戦です。
3年間ここを目指してがんばってきました。


記念すべき初戦で、母として嬉しかったことを少しだけ書かせてもらいたいと思います。

長男は、中学生になったばかりの時、148cmでした。

小学生のリングの高さから中学生の高さに変わり、ボールは二回り大きくなって、はじめは、フリースローも届かなかった。

体幹が弱く、体もうまく使えなかったため、何度挑戦してもできない練習メニューもありました。
性格もガツガツというよりは、ほんわか、おっとり系。
そして忘れ物が多く、バッシュやビブスを忘れていった事も何度もあります。

そんな手のかかって仕方のない息子ですが、幸いコーチは可愛がってくださり、チームメイトも仲良くしてくれていました。

しかしながら、練習でもキャッチミス、シュートを打っては叩き落とされ、練習試合をしては長男だけ0得点が続きます。

振り返ると、2年生の時が一番しんどかった。
上級生と混ざってプレイする2年生がいる中、長男は下級生とプレイする事も多く、またそこで怒られる。

去っていった同級生もいました。

小学生の時はバスケが楽しく、上手くなることに貪欲で、チャレンジできる子だった。

でも、ウォーミングアップでも、練習でも試合でも足を引っ張っている現実。
チームに貢献できていないという思い。
だんだんプレイも消極的になっていきました。

わたしは、そんな長男を見ているのも辛く、夜中に目が覚めては、朝まで眠れなかったことは、一度や二度ではありません。

長男自身も、今年の3月には、しんどい、もう辞める。
と身体も心も限界に達していました。

しかし、これが最後と思って参加した一つ上の先輩達の卒部式。
輝かしい先輩達にだってしんどい時期があったことを知り、また同学年で取り組んだ出し物も楽しく、長男はクラブチームでの活動を続けていく道を選びました。
「どんな形でも、みんなと最後までやりたい」と。

周囲の保護者さんは、みんないい人ばかりで、遠征に連れていってくれたり、長男がアチコチ失敗しても、
「ちゃんと成長しとうで!おかあさん、ちゃんと見たってよ!」と、ずっと近くで激励してくれました。

しかし、長男の口からは、
差が全然縮まらん。
全然追いつけん。
(1on1で)抜ける気がせん。
と、弱気な発言が時折り出ます。

それから、3年生になり、今年の5月ごろにようやく声が変わり始めました。
成長期、やっときたね。


夏にかけて他県への遠征が続き、チームメイトと寝食をともにしながら、そして勉強もしながら、1日1日乗り越える日々。

それでも差は縮まりません。
ただ、もうそれは仕方ない。
センスがいい人もいれば、そうでない人もいる。
180cmの人もいれば150cm代の人もいる。
攻めることが得意の人もいれば、守るのが得意の人だっている。

自分がここからどれだけ成長できるか、また、どうやって高校に繋げていくかを考えよう!と、自然と切り替えていけたように感じます。

そして、9月の終わり、長男はコロナになりました。

ジュニアウインターカップの前には、CBG(クラブバスケットボールゲームスの略称)という大会があります。
長男は、予選一回戦は病欠、そして勝ち上がった二回戦は接戦のため、プレイタイムはありませんでした。

長男は声を枯らし、全身でみんなを応援しました。
自分の役目をちゃんと果たした。
みんなも素晴らしい集中力と粘り強さで、がんばった。
しかし、チームはそこで敗退。
2点差でした。

長男は、CBGの大会では一度もプレイせぬままに終わりました。

そして、迎えたジュニアウインターカップ予選一回戦。

前日には、
「ベンチ入りするメンバーは、全員出て、一勝しよう!」
とコーチが声かけしてくださいました。

当日の朝、わたしは長男に
「今まで、本当によくがんばってきたね、お母さんは本当に偉いと思う。
もし試合に出れたら、失敗してもいいからがんばってね。
そして、楽しんで!」
と涙をこらえながら声をかけました。

すると、ぼそっと長男が言いました。
「今日で終わりちゃうしな。」

少し照れていたのかもしれませんが、わたしには緊張しているのがわかりました。


試合開始。
スタメン5人。
とても落ち着いており、課題だった出だしもよかった。
十分に点数があいた後半から長男はコートへ出してもらいました。
攻めて守ってがんばってる!
スタメンの子達には遠く及ばないけど、緊張しながら役割を果たそうと必死でした。

チームメイトも、保護者も、コートで戦ってるメンバーに精一杯の応援をしてくれます。


その試合で、長男はスリーポイントのシュートを2回放ちました。

そして、その2回とも、見事にゴールに入った。

2回目は、控えめに言っても、この日1番の盛り上がりでした。

ずっと0得点だった長男。
後から入った同学年にも、後輩にも不甲斐ない姿ばかり見せてきました。

だから、わたしは、嬉しいというより、ホッとしました。
あぁ、少しでも得点できた、チームに貢献できた。
良かった、と。

試合後もコーチや、保護者さん、たくさんの方に、良かったねぇ、すごかったねぇと喜びの声をかけてもらいました。
本当にありがたいことです。

けれど、みんなが、点数を引き離してくれたからこそ、出場できた。
みんなの方がすごいよ!
という気持ちもあり、わたし自身は上手に喜びを表現できませんでした。

帰宅後、ある保護者さんが試合の写真を送ってきてくれました。

そこには、チームのベンチで、立ち上がり、両手を上げ、見た事ないくらいの笑顔で、叫び声が聞こえてきそうな喜びの表情をしている、コーチとチームメイトがいました。

飛び回って喜びを表現してくれている子や、ハイタッチしている子もいました。

長男のシュートが決まった時の一枚でした。

わたしはそれを見た瞬間、涙が溢れました。

あぁ、みんな、こんなに喜んでくれてたんだな。
なんていいチームでバスケットをさせてもらえたんだろうか。
温かい涙が止まりませんでした。

チームメイトそれぞれに、自分のドラマがあります。
怪我で半年間お休みしながらチームを支え見事に復活したこ。
成長期の心と戦いながらも、スーパープレイの数々で人を魅了し続けるこ。
キャプテンになってから、みんなをまとめ、目覚ましい成長を遂げたこ。
怪我に次ぐ怪我に苦しみながらも、乗り越えてきたこ。
途中からチームに加わり、努力を重ねてきたこ。
部活との両立に苦しんだ時期もあったけれど、ちゃんと自分で戻ってきた子。

悩みのない子なんか一人もいなかった。

みんな、よくよくがんばってきた。
そして、それを支えた、お父さんお母さんも、よくがんばった。

だからこそ、みんな、長男のことをちゃんと見てくれてたんだなと思います。

自分のことのように喜んでくれるみんなに出会えて、大切な時間をともにできたことに、心から感謝しています。

みんな、ほんまに、ありがとう!!



ジュニアウインターカップはまだ始まったばかり。
1試合、1試合、全力で戦えるよう、最後までサポートしていきます。


2025.10.27追記
読んでいただきありがとうございました✨

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