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母をずっと、さがしてた

「お母様」

記憶にないくらい小さな頃、わたしは母のことをそう呼んでいたらしい。

ブティックに連れていかれる度、ひとりお洋服の間でかくれんぼをしていた。

「お母様、みつけて」
と。

それから。
記憶が鮮明になってからのわたしは、母が苦手だった。
中学生以降、ずっと。

母のようにはなりたくない。

そんな気持ちが心を占めた。

結婚し、九州の地元を離れて、本島までやってきたのは、実家から出ていく理由が欲しかったのかもしれない。

だけど、最近。
母は変わってきた。
少しずつだけど、わたしをありのまま認めてくれている。
そう感じる瞬間が増えた。

時には、心無い言葉もあるけれど。
母も人間だから。
そんな風に思えるくらいに、わたし自身も大人になってきたんだろう。

母がいう。

のぞみががんばってきた姿をしってる。
のぞみを信頼してる。
お母さんは応援してるから。

その言葉があるだけで、わたしは前を向ける。

大きな娘に、正面から伝えてくれる母。

ずっと、その言葉がほしかった。

人は、変わっていく。
傷つきながら、出来事を乗り越えながら。

それはきっと。
母の人生が教えてくれたことでもある。

意見の食い違うこともある。
価値観を押しつけられることも。

それでも。

母がくれた言葉がそっと寄り添ってくれている。

お母さん。
はじめから、見つけてくれてたんだね。


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のぞみん|揺れる乙女、45歳 いただいたチップは、創作活動に使わせていただいております。 その活動をまたnoteにも還元しています。 いつも温かい応援をありがとうございます🤗