44歳。白内障になりました ④〜白内障のその後〜
白内障手術をしてから2ヶ月が経とうとしています。
今回は、手術翌日に眼帯を外した時と眼内レンズのお話です。
眼帯を外す
日帰り手術だったので翌日に眼帯を外しに病院に行きました。通院時間の指定はありませんでした。「診察時間内に来てください」ということだったので、一刻でも早くドデカ眼帯を外すために朝イチで病院に向かいました。
朝イチだというのに、病院の駐車場は満杯。
私だけ先に病院に入り、夫には少し離れたところの駐車場に止めに行ってもらうことにしました。
院内に入ると昨日手術の時にもいてくださった看護師さんがいて、その笑顔に何だか癒されました。一晩抱えたドデカ眼帯の不快感が看護師さんの笑顔で半減した気がします。受付を済ませ、待合室のベンチに座っていると看護師さんが銀色のトレーを持ってやってきました。
「眼帯外しますね」
( ´・д・)え?今なんと?????
い…今?!ここで????今じゃない。今じゃない。
一刻も早く外したいとは思っていたけど、今じゃない!!!!
診察室で先生が外して「どうですか?」みたいなやつないんか!
「うわぁ!先生すごいです!よく見えます✨」みたいなやつは!!!
せめて、夫が隣に来るまでは…と思っている間に看護師さんの手が眼帯へ。
テープでガチガチに止められているのを「痛いですよね、すみません」と言いつつも容赦無くベリベリと剥がされていく。
あっという間に眼帯が外されました。
待合室のベンチで。
目の周りについている目ヤニやら薬やら血液やらを看護師さんが拭き取ってくれて眼を開けるとそこは手術前とは全く違う鮮やかな世界でした。
隣には淡々と自分の順番を待つ他人
慣れた手つきで眼帯を外し去っていく看護師
鮮やかに見える世界についての感動を誰にも伝えられないまま、一人で(すごっ…)と呟くことしかできませんでした。
しばらくして車を停めた夫がやってきました。
夫)「え?(眼帯ないんだけど)」
うん。だよね。え?だよね。私もそう思ってる。
手術翌日の見え方
今更ですけど、手術してもなお「私、本当に白内障だったのかな」なんて思っていました。だって、白内障って検索すると出てくる画像みたいに眼球白濁してないしって。
手術してやっと、確信しました。(遅い)
私、白内障だったわ。世界、白濁してたわ。
手術してから見る世の中は、白内障になる前に見ていた世界と同じです。同じ世界の明るさで生きていたはずなのに、徐々に徐々に白濁していった眼に気づかず、白濁していった世界を当たり前の世界だと思っていました。以前の明るい世界を忘れていた。
眼内レンズにして光を多く取り入れられるようになったので、その光量?に慣れるまで眩しく感じるということでした。その通り、左目を手術したので左側からスポットを当てられているかのようにしばらくは眩しかったです。
でも、先に言った「明るさ」は眩しさではなく、色が鮮やかに見える「明るさ」です。世の中がビビットになったというか。
感動でした。
眼を開けたあの瞬間は、ヘレン・ケラーが「water」と発した時のサリバン先生くらいの感動だったと思います。
ちょっと大袈裟ですが、そのくらいの感情の高まりです。
(その高まりを誰とも共有できなかったことだけが本当に悔やまれる)
眼内レンズ
眼内レンズには「単焦点レンズ」「多焦点レンズ」があります。違いは読んで字の如く。ピントがどこに合うのかの違いです。
(詳しくは以下のリンクを。間違った情報を流したくないので難しい内容はプロにお任せします↓)
私は「単焦点レンズ」を選択しました。理由は、保険適用だからです。
医師からは「単焦点か多焦点か」の希望だけ聞かれました。その結果、医師の判断で「単焦点トーリック眼内レンズ」というものを入れることになりました。
【トーリック眼内レンズ】
白内障手術で用いる乱視を軽減するための眼内レンズです。
海外では保険適用範囲外のものとして用いられている場合もありますが、日本では保険適用になっています。大きく分けて単焦点トーリック眼内レンズと多焦点トーリック眼内レンズに分けられます。術後の乱視が減ることで、患者さんは術後快適に感じると思います。特に乱視が強い方には、とても喜ばれることが多いです。
〝保険適用〟というポイントで単焦点レンズに即決した私ですが、一応ネットでは色々調べました。その中で一番「はい?」と思ったことをお話ししておこうと思います。
失敗?
YouTubeやネットで「白内障 手術」と検索すると「手術が失敗だった」という人がいるという動画や記事をいくつか見ました。タイトルを見て、失敗から連想したのは「レンズが合わなかった」とか「レンズが外れちゃった」とかだと思ったのですが、そうではなく「視力が回復しなかった」という人がいるということでした。「白内障の手術をしたのにメガネを手放せない。だから、失敗だ」ということのようです。
私は手術直前の視力は0.15でした。医師は「確実に見えやすくはなりますが、視力が回復するわけではありません」と説明されました。「眼内レンズを入れる=視力が上がる」ではないということです。視力の低下はさまざまな原因で起こります。おそらく、水晶体(レンズ)を交換してクリアになるとしても劇的に視力が上がるというわけではないのでしょう。
実際、どうだったのか。私の視力は手術から1ヶ月後の時点で1.0に回復しました。視力、回復してるじゃん!確かにそうですね。でも、これは私(44歳)の眼の場合であって、一般的に白内障の手術を受けるのに多い年齢の高齢者が同じように視力が1.0になるかと言えばそうはいかないだろうと思います。
私の眼は、単純に白内障で濁っていたために視力検査で良い結果が出ていなかった。レンズの濁りが取れたらクリアになって見えるようになったということなんだと思います。
だから、手術をして視力が1.0みたいに良くならなくても、それは失敗ではありません。クリアな鮮やかな世界になればそれは成功。
乱視用のレンズを入れましたが、多少良くなったものの乱視は残っています。(そもそも手術をしていない側の目はガッツリ乱視のままですし。)
白内障は、手術をしないと見えなくなるだけです。〝だけ〟というのはおかしな言い方ですが、自然に回復することはないということです。ゆっくりでも進行していつかは見えなくなります。だから、手術をするしか回復する方法はありません。でも、劇的に視力が戻る(上がる)わけではありません。
でも、絶対迷わず手術を受けることをお勧めします。
【予告】
術後、私はメガネを3つ使っています。乱視矯正用・手元用(老眼鏡)・パソコン用(ブルーライトカット)です。手元用に関しては、以前よりも手放せなくなり持ち歩くようになりました。単焦点レンズを入れたからです。
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