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コロナのせいで人生いろいろ

海辺の街からここに引っ越してきて、何人か見知らぬ人たちだけれど、なんとなく毎日会うよって人たちがいる。
いや、いた、かな。

子供を自転車に二人乗せて近所のこども園へ向かうスーツ姿の女性。
夏休みになると、きょうだい二人で学童に向かう男の子。
不自由な足で一生懸命通勤をする年配の女性。

どの人たちも、今はもう見かけない。

こういう時に、ああ時間は間違いなく流れているのだなと思う。
じゃあ私は?
私は…ここに引っ越してきたときは40代だったか。
でも気づいたら、こんな老人になっていた。

なんでだ???
あれ?
なんかその間の記憶が少なくね?

あ、そっか、コロナだ。
コロナが世界的に流行してしまったせいで、4年くらいの時間を溶かしてしまったんだっけね。
だから、あっというまに還暦が近くなってしまったんだっけね。

つくづく、あのコロナ騒動で溶かした時間のもったいなかったことよ。
ライブもイベントも芝居もなにもかも中止。
学校なんて休校だし、リモート勤務に移行だし、なんかコロナのビフォーアフターって狭小住宅のリフォームもびっくりするくらいの変化だな。
(※あのBGMを脳内で流してください)

なんでまたそんなことを言いだしたかというと、
先日数年ぶりに偶然にもエンカウントした人が、コロナが大流行の最中に結婚してたんですよ。
いわゆる地方の名家の出で、九代目になるのに仕事ばかり、結婚を夢見ていた彼女には捨てられ失意のどん底にいた人でした。
加えてなぜか五輪の組織委員会に赴任し、激務をこなして戻ってきたら…
「ねえ、今日女の人と一緒にいるの見たよ。奥さんっぽかったよ」
まじかーーーーーーーーなんだよなんだよ、どうなってんだよ、と皆がざわついていたのですが…
本人の口からついに「実は…」と聞いたのでした。

なんと組織委員会で同じ地元の女性に出会って、コロナの最中だけど結婚しちゃったんですって。
そういうことだったんかいっ
でも、コロナは相変わらず流行っているし、皆に知らせるのもなんだかアレだし…とかもじもじしていたそうで。
でもできればまた皆で集まってもいいですよね?集まってももう怒られないですよね?とか言ってた。
クッソまじめな人だとは思っていたけれど、そんなこと気にしていたんか。

「いいよやろうよ。集まろうよ」

生きてるうちに会わなくちゃ、会えなくなることもあるからね。
会いたい時がその時なんだ。

つくづく、COVIT-19の流行は、社会をいろいろ変えたなあと思いました。
本来なら旧家の出の彼は盛大に結婚式をやっていたかもしれない。
皆に祝われて飲み会もやっていたと思う。間違いなく。
うーん…それなのにねえ。コロナはねえ…
世界中を変えたね。
つくづくね。
そんなことを思いつつ、なんかちょっとワクワクしている私なのでした。
どんな女性だろ…10歳年下だっていってたけど。

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