【中級者向け】ボイスリーディング入門——3rd/7thの最小移動だけで“プロ感”を出す
和音が合っているのに“プロ感”が出ない——それ、3rdと7thの行き先だけ直せば解決します。
ルールは3つ。共通音は保持/7thは下へ/3rdは上へ。残りは最短距離で寄せる。これで和音は“飛ばなく”なります。
結論(30秒)

ガイドトーン(3rd/7th)を最小移動でつなぐことが、音の“品”を決める。
原則:①共通音保持 ②7th↓/3rd↑の半音解決 ③残りは半音→全音の近道。
トップ(メロ相当)は階段状に、バスは反行が基本。
なぜ効くのか(ロジックの芯)

機能和声の張力=3rd/7th
V7の**3rd(導音)**はIへ上行、7thは下行して解決する時に“帰着感”が最大化します。共通音保持は説得力
例:Cmaj7→Am7 は C/E/G/B → A/C/E/G。共通音C,E,Gは動かさず、B→Aだけ動かすと濁りが消えます。順次進行は耳に優しい
トップを小さい階段で動かすだけで“歌えるライン”に。跳躍は1区画1回までが安全。
手順(3ステップ)

題材:Cメジャー、| ii7 | V7 | Imaj7 |
ii7=Dm7(D F A C)/V7=G7(G B D F)/Imaj7=Cmaj7(C E G B)
Step1:仮置き(近所に置く)
S: C / B / B A: A / G / G T: F / F / E B: D / G / C
→ 完璧じゃなくてOK。近い場所に置く。
Step2:ガイドトーンを先に解決
V7のF(7th)→E、B(3rd)→C を半音で確定。
Step3:共通音保持→残り最短
共通音は固定、他は半音→全音で寄せ、トップは階段、ベースは反行に。
テキスト譜テンプレ(SATB/拍カウントなし)

例1)C:| ii | V7 | I |
S: A - B - C |
A: F - F - E |
T: D - D - C |
B: D - G - C |→ 中声部で F→E、どこかで B→C を担えば合格。
例2)王道進行のスムース化 | IVmaj7 | V7 | iii7 | vi7 |
S: E - F - G - G |
A: A - B - B - C |
T: C - D - D - E |
B: F - G - E - A |→ DとBを保持して移動を最小化。最後は B→C の半音解決が聴こえる配置に。
例3)二次ドミナントを一匙 | I | V/vi | vi | IV |
S: E - D# - C - C |
A: C - B - A - A |
T: G - F# - E - F |
B: C - B - A - F |→ E7(D#=3rd)→Am で D#→E半音で。
5分ドリル

紙に | ii7 | V7 | Imaj7 | と各構成音を書き、3rd/7th に丸。
7thは下、3rdは上 の矢印を引く。
共通音に二重線、残りを半音→全音で近づける。
各声の移動回数を数え、合計が小さい案を採用。
共感を誘う“あるある”

あるある①:「リハモしたら主調が行方不明…」
→ 1小節=1手まで。色を足したらV(またはV的)→Iで帰宅ルートを必ず確保。あるある②:「トップがジグザグでメロが弱体化」
→ トップは階段(上行か下行)。跳躍は区画1回に制限、跳んだら順次で戻る。
よくある失敗例と改善ポイント(1〜2個だけ確実に直す)

失敗1:共通音を無駄に動かす
症状:Cmaj7→Am7でC/E/Gまで動かして濁る。
改善:共通音は保持。動かすのはB→Aのみ。失敗2:V7→Iで半音解決が起きていない
症状:FがEに落ちず、BがCに上がらない。
改善:配置を入れ替え、F→E/B→C を必ずどこかの声で担う。
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