親ふたりの暮らしに、60代の娘が加わりました #23 父は街の有名人?
両親と私、3人での散歩や買い物は毎日の大事な日課です。
期待以上に母がシルバーカーを使ってくれるようになりました。
というより、今ではシルバーカーなしでは歩けないくらい愛用しています。
膝への負担も少ないようで、歩く姿勢も以前より良くなりました。
道端の花に目を留めたりして、散歩そのものを楽しんでいる様子です。
そんな散歩の途中、どこからともなく聞こえてくるのが、
「〇✖さーん!」
という呼び声です。
〇✖は私の苗字でもあるので、つい反応してしまいます。
名前を呼ばれたら「はーい」と返事をしてしまうのは、
もはや習性なのでしょうか。
いい声で返事したのに、私に用事だったことは一度もありません。
100%父です。
父は少し立ち話をして、そのあとで「今のは〇〇さん」と教えてくれます。いや、無理です。
覚えられません。
しかも、一度の散歩で3回くらい声をかけられることも珍しくありません。
先日は母を床屋さんへ連れて行ったのですが、店主さんが別のお客さんを通じて父のことを知っていました。
どんだけ知り合いがおるん?
思わず心の中でツッコミました。
さらに父は、自分から「こんにちは〜」と声をかけることもあります。
知り合いなのかなと思って見ていると、
「初めて話した人だよ」
なんてこともしばしば。
初対面の人とのコミュニケーションが少し苦手な私からすると、
「すげー」と思うしかありません。
LINEもよく届きます。数でいったら、たぶん私よりずっと多いです。
家に帰ってきたと思ったら電話がかかってきて、
また出かけていくこともありました。
やっぱり、「すげー」です。
御年91歳。
どうかこれからも、私に「すげー」と言わせ続けてください。
老+老+初老、今日もなんとかやっています。
