雨×風×寒さ=三重苦!板橋Cityマラソン奮闘記
5時に起床。
寝床から聞こえてくるのは間違いなく雨音‥。
「DNSするか‥」
そんなことを考えながらも起きなくてはならない。
布団から出ないまま、板橋Cityマラソンの公式Xを見る。

ですよね‥。やりますよね‥。やっぱり‥。
起床と同時に顔はニヤける。
(なんだ。やっぱり出たいんだ。)
目をしっかり覚ますため、シャワーを浴びる。
足や股関節など弱い所にテーピングを施し、ワセリンを体中に塗り
上から
帽子
サングラス(雨が目に入らないように)
ドライレイヤー(トレイルで使うやつ長袖)
ランニングウェア(いつもの半袖)
ウィンドブレイカー(長袖)
100均雨具(上)
手袋
手袋の上のビニール手袋
ランニング用インナーパンツ
ランニングパンツ(タイツは履かない。)
ランニングベルト
100均雨具(下)
五本指ソックス(確かユニクロ)
ランニングシューズ(Magic Speed2)
これにGarmin、音楽用イヤホン。で走る準備は完成。
持っていくものは前日から準備していてほぼ完璧。(ただ、いつも用意しすぎて荷物が重くなる。)
傘を持たない「阿呆」一人…。
一通りの準備を終えて、いざ出発。何を思ったか、雨具を着たせいなのか、はたまたマラソンへのテンションの高さなのか傘を持たずに出発。
(傘は持とうよ。雨なのに‥。)
最寄り駅に近づくと当然走る人たちが乗ってくる。みんな速そうだ。
最寄の駅「蓮根」に到着。かなりの人いきれだ。
(寒いし大雨だし、風あるのにみんなすごいなぁ。)←どこか他人事。
そして皆さん傘をさしている。
本当に何を思っていたのかわからない。雨具があるから傘いらないとか何を考えていたのか…。テンションが上がったただの「阿呆」だった。
今更後悔しても遅いので、雨具のまま会場へと向かう。
(傘がないから歩くのが早いのさ。)
そんなどうでも良い言い訳を考えながら、会場への約1キロを歩いていく。
やはり寒い。でも移動用の雨用シューズは全然濡れていない。いい感じだ。
そして、あの土手を超えるとそこは雪国だった。(いや違う。)
冷たい風、冷たい雨、冷たい気温。(以下三重苦)
傘もささずに土手上へ。風に吹かれて坂を降り、更衣室の列に並ぶ。
この更衣室への列がかなり長い。

雨具のおかげで体には浸水は無いものの、足元のぐちゃぐちゃ感は大変なものだ。でもさすが雨用のシューズ。浸水はない。
風による体温の低下をひしひしと感じながら、30分後ようやく更衣室へ。
更衣室の中もぐちゃぐちゃ、人も多く足の踏み場もない。
全部着てきたので脱ぐだけ、一枚脱ぐ度にどんどん寒くなる。
靴もランニングシューズに履き替え、荷物を預けてスタート地点へ。トイレにもよりスタート地点に着いたのはスタート25分前だった。ここへ来る道程では再三の注意を払いランニングシューズをほぼ濡らさず到着できた。
ここから25分、三重苦に耐えるのだ。
吐く息の白さを見ながらガクガクと震える。
(スタートを待つ時はいつもワクワクがあるはずなのに、今回はガクガクしか無いなぁ。)
どうでも良いことを考えているとゲストの紹介も終わり、あと5分の声。
とりあえず履いていた雨具の下を脱ぎいよいよスタート。
号砲と共にスタート!!とならないのが後ろの方のブロックの常。Bブロックとはいえそれはしょうがないのだ。
ゆっくりと動き出しスタートゲートを通過。
ゲートを通過した瞬間!!飛び越えようも無い大きな水溜り…。
靴を濡らさないように頑張ったあの時間を返せ〜!!
ええ、もう靴はずぶ濡れさ!!
そして、雨対策として持ってきたサングラス。ここでかけずに何時かける!!
かけた瞬間…(こりゃ。だめだ。)曇っていて真っ白。(もう、いいや今日は)
結局サングラスは最後まで頭の上でした。
スタート。今年の作戦!? そして前半。
今回は昨年の失敗を踏まえてランニングジェルを採用することにしました。
今までは補給食は取らずに走っていました(給水はしてたよ!)が、昨年は気温が高いこともあり(今年とは10度以上の差があったみたい)、後半に失速。その後にエイドでもらったコーラや塩タブレットがよかったのかそこからある程度復活したのです。今回はこれを教訓にランニングジェルを採用しました。
ある意味これを楽しみに走ることにしていたので、それぞれ
10Km アミノサウルジェル
20km マグオン
30km 俺は摂取す
の3つを準備、その為にランニングベルトも購入(地味に懐を刺激するぜ。)しました。
走り出しは周りに人が多い所為もありペースがイマイチ。それでも安定しないながらも順調に走り出す。もう水溜りは気にならない。
(最初に濡れて良かったのかも)
そんなポジティブ思考で走っているとちょうど前を走っている人が4:20前後のペースで走っている。この人についていこうと思いながら距離を伸ばす、どんどん抜かれていくが不安にはならない。道中は長いのだ。3キロ手前くらいで雨具を脱ぐ、かなり体が温まってきたからだ。
しかし、ここで痛恨のミス!!左手のビニール手袋をLOST!!
(まあ、しょうがない。くらいに考えていました。この時は…。)
10kmを通過。タイムを見る事なく早速ジェルに手を伸ばす。
ジェルの取り出しの練習はしていないがすんなりと取り出せた。ピーチレモン味が口に広がる。味は濃いめだがなかなか美味しい。雨が弱くなった時点でウインドブレイカーを脱ぎ腰に巻く。風もなく走り易い。まだ走り出しのせいか気温もそんなに気にならない。
とりあえずは良い感じだ。
15kmあたりで給水したタイミングで4:20秒で勝手に設定していたペーサーさんを見失う。ここからはペーサーさん無しで一人走る。(寂しくなんかないさ…。)この辺りで少し寒さを感じまたウインドブレーカーを着直す、こういう細かな調整がかなり大事だと自分では思う。
20km手前くらいになると当然折り返してくるトップランナーたちを見ることができる、当たり前だがとても速い。着ているシャツなんかもはためいてスピード感を感じる。(速いな…、どんな練習をしているのだろう。)そんな事考えていると見えた20km地点だ。
20kmのジェルはマグオン。
レモンフレーバーは目を醒させてくれる。味は濃いけど。
ここでしっかりとタイムを見る。
「1:28:00台!!」
意外と良いタイムだ。
(あれ?これシュガーカット(3:10:00切り)出来るのでは。)なんて考えが出てくる。
恐怖の後半。三重苦と共に…
三重苦はそれほど強くなくむしろ走りやすい。体力的にも今の所不安要素はない。このまま油断せずタイムを刻もう。そう心に決める!!そしてハーフ通過だ!!
ハーフ(21.0975km)はほとんど疲労も不安もないまま折り返し地点へ、しかしここで状況が一変する。向かい風がすごいのだ!!
よくよく思い出すとトップ選手たちのシャツははためいていた。
そうトップ選手達のスピードも当然速いが向かい風だったのだ。
昨年は行きも帰りも向かい風で相当苦労していた事をこの時思い出す。人はなんと忘れやすい生き物なんだ…。(ん?私だけ?)
風が強ければ当然打ちつける雨も強い(ってか痛い。)。
ここに来て三重苦、悪魔のように大復活。
なんとかスピードを維持しつつ、前の選手を風よけに走る。がペースが合わずに次の風よけを探し(かなり失礼だね。)、また走る。を繰り返す。もうこの後はウィンドブレーカーを脱ぐことはできなかった。三重苦が俺を苦しめる。
ようやく30km手前へ。ここで、最後のジェル「俺は摂取す」を取り出す…が手が悴んで開けられない。左手のビニール手袋を失ったのが大きい。給水時にキャッチミスしてこぼれた水が指先を冷やしていたのだ、自覚はあったがまさかこれ程とは…。
走りながらの補給は無理と判断し、エイドの手前の隅でちょっとストップ。
エイドでお水を貰いジェルを流し込む。ピーチ味だったはずだがあまり味に記憶がない…。
少し止まってわかったが、実は結構嫌かなり体がいうことが効かない状態だった。太ももは冷え冷えで赤くなり、体の関節もあまり思い通りに動かない。とは言えあと12キロ、皇居2周くらいだ。まだ全然気持ちは大丈夫。さらに走り始める。
33kmを過ぎたあたりからタイムが極端に落ちる。向かい風の中、なんとかキロ4:30をキープしていたがここから5:00前後に…。頭の中は空っぽにして視線は少し下目で(もっとも風と雨でほとんど前は向けない。)ひたすら前の人や少し前方の道路を見る。
1kmの看板ごとに勝手に頭の中で皇居ランに置き換え、この距離ならば皇居のあの辺り、いや坂がない分こっちの方が走りやすい。そんな感じで進んでいく。
ボス登場。イチゴは狩れるのか…。
そして、あの板橋Cityマラソンのボスが現れるのだ。
36kmから38kmまでの間を勝手に「板橋マラソンのボス」と呼んでいる。
鹿浜橋の唯一苦しい坂を上るとそこは土手の上、遮るものは何もない。昨年はここで帽子を後方に飛ばされるランナーを見て帽子の鍔を抑えて走っていたのを思い出す。
今年はこれに雨がプラス。さらに寒い。土手に上がった瞬間に横殴りの風雨。心と足が挫けそうになる。向かい風なので呼吸もできない。心拍が上がり余計な体力を消耗していく…。
それでも前へと必死に三重苦に抵抗する。岩淵水門(青水門)が少しずつ近づくこの水門を越えれば…。青水門を超えたその直後、今回で一番の突風に出くわす。体が後ろに持って行かれて一瞬、前に進めなくなってしまった。それでも体を前に倒して風に抵抗しながら進む。
(旧岩淵水門(赤水門)を通り過ぎればそこから降り、そこまで風は強く無いはず。)
そんな事を考えながら、黙々と足を進める。もうそれしかできないのだ。笑。
ようやくフラフラと坂を降り終えると風はそこまで強くない。
ほぼ頭の中は空っぽにし、時々出てくる1kmづつの看板をただひたすら皇居ランに置き換えて走り続ける…。
40kmの看板を発見、その時、不意に後ろから元気な足音。そしてあっという間に飛方を抜いていく…。それは、3時間15分のペーサー&元気に走っていくランナーの皆さんだった。慌ててペーサーに喰らいつくように足の回転を早める…、が私にはもうそんな体力が残っていなかった。300mくらいはついて行っただろうか?そこが限界だった。
シュガーカット(3:10:00)は無理だがいちご狩り(3:15:00)は達成したかった…。そんな事を考えてはいたが、ここまできたら最後まで走り切るのだ!!
絶対大丈夫!
足が攣る気配もないではないか!!そう自分に言い聞かせて、淡々と前へと進む。
そして前をよく見るとあれが近づいてくる。
「もうすぐゴールだ!!」
心ははねるが足は動かない。それでもダッシュをしようと頑張る体、しかしまるでいうことを聞かない…。
ゴールの時計が見える。無情にも「3:14:50」の表示…、
「俺の足よ、あと少しもう少し早く回ってくれ。そして、この瞬間だけでいい。100mの世界記録で走ってくれ…。」
当たり前だがそんなことが出来るわけもなく、無情にも「3:15:00」を越える…。だが、落ち込んでいるわけには行かない。それでも足を動かすのだ。
なんとかゴール!!
結果は「3:15:15」PBではあるがなぜか涙が溢れる。(雨のおかげで涙は誰にもわからないが)どこかの15km区間でいい、なぜ1秒ずつ早く走らなかったのか…。
そんなことを考えながら、フラフラと移動を開始、なんとか体は動く、足元のグチャグチャ感にはさらに拍車がかかっているが、当然避ける体力はない。ゾンビのように移動していく、メダルをもらいショーズについているチップを外す、
(あ。思い出した。)
昨年は暑くて美味しかったシャーベット。今年は…。
「お疲れ様でした!はい!どうぞ!!」
(こんな気温でもやはりシャーベット。まあ、例年恒例なのでこれはこれで嬉しい!!)
心の中では
(この気温で食えるか!!こんなもの!!)
と投げつけたい気持ちだがそうもいかずレモンシャーベットを受け取る。
(会場では流石に食べられず、後でいただきました。)
荷物を受け取り、ヨタヨタと着替えのために更衣室へ…。
そこはもう次の地獄絵図。スタート前に着替えていた場所は泥と雨に塗れもはや着替えスペースではない。なんとか小上がりを見つけそこで着替える。冷えのため体が動かないがなんとか時間をかけて着替えを終える。例年の屋台(板橋食堂)にと思ったが多分凍死(こんな思考回路になる)が先だなと判断して、板橋後の定番スーパー銭湯へ向かう…。朝生き生きと歩いたあの道をあの15秒について考えながら雨に打たれながらトボトボと歩く(PBなのになぜ落ち込んでいるのだろう…、色々と自問自答して歩く。)、蓮根の駅が遠い。ようやく駅に到着。スーパー銭湯へと向かうのだ。
イチゴ、イチゴ、イチゴ、涙。
お風呂から上がり汚れと寒気を落とし体はさっぱりさせる。体には故障箇所は見られず、まずはお疲れ様でした。
一人「乾杯!!」

定番のビールを流し込む、もう体はポカポカ。疲労はあるがこの一杯のために頑張っていたのだ。別な席でも板橋シティマラソンからの会話が聞こえてくる。とても楽しそうだった。
「タイムが…。」そんな会話が聞こえてきて、
(そうだ、ちゃんとした正式記録をみよう)と携帯に手を伸ばす。
!?!?!??!?!??!?!?!??!?!?!?
文字通り2度見3度見をしてしまった。

まさかのネットでいちご狩り達成!?
よくよく考えて見るといつもはGarminのスイッチをスタートに合わせて入れていたのに今年は号砲と同時に押していたのだった。(きっと三重苦がそうさせたのだ!)
実は目標を達成!?
スーパー銭湯で奇声を上げることはできないが
今更ながら満足感&達成感が心を満たす。
このために走っていると言っても過言ではないのだ!!
あの三重苦を経験していればもうどんな大会も怖くない!!
次は越後カントリートレイルだ。
どんな感動、ハプニングが待っているか今から楽しみだ!!
P.S 家に帰って洗濯やらなんやらの後始末。ある忘れ物が…、
サングラス🕶️どこやった?
(結局見つからず。雨の中一度も使わず頭の上で置物になっていたあいつ、どこへ😢)
ここから下は色々な反省(メモ)を記録。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
