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「経営の神様」と謳われた人、松下幸之助 経営の神髄は人への愛の実践

 あなたは、「経営」という言葉を意識したことがありますか?
 経営と言えば企業経営をすぐに連想しますが、会社の社長という立場だけでなく、人生も経営、家庭も経営、政治も経済も経営、つまりは万物を経営対象に見ることが出来るように思います。
 特に、何らかの組織でリーダーという立場になった場合には、「経営」意識を持つことで運営上のより良い知恵が生まれてきます。

「経営の神様」と謳われた人がいますね。そう、パナソニック(旧名松下電器産業)を一代で築き上げた稀代の名経営者、松下幸之助です。
 この人は、自分と同じく丁稚から身を起こした思想家の石田梅岩に倣い、PHP研究所を設立して思想家として倫理教育に乗り出す一方、晩年は松下政経塾を立ち上げ政治家の育成にも注力しました。
 松下がいう「経営」とは、端的に言うと、経営理念を実践すること、すなわち社会全体に繁栄をもたらし、組織の構成員(=従業員)を幸せにすることです。
 松下は、「経営は人間が行なうもの」であり「人間が相寄って、人間の幸せのために行なう活動である」という信念を持っており、経営を担う人間の力を適切に把握することなしに組織の発展はありえないことを重々、心していました。
 よって、人を見て、人を育て、生かし、全体をレベルアップさせていくことに、実に丁寧に心配りをしていたようです。
 彼は、「ビジネスマンとしていちばん大事な心がけは、人に愛されることである」と言っています。
 人に愛されるためには、まず自分のほうから人を愛し、人のために尽くすことが何よりも大事です。
 まさにその愛の実践を自ら身を持って人間・松下幸之助は示していたのです。彼の次のような言葉も「経営」をうまく行うための神髄を示したものです。

「すべての人を自分より偉いと思って仕事をすれば、必ずうまくいくし、とてつもなく大きな仕事ができるものだ。」
「世の為、人の為になり、ひいては自分の為になるということをやったら、必ず成就します。」
「人生における成功の姿は、予知できない障害を乗り越え、自分に与えられた道を着実に歩んでいくことにあらわれる。」
「誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。」
「謙虚の心を忘れぬこと。素直さを失った時、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む。」
「仕事をするに当たって、まず心を磨くというか、ものの考え方を成長させる必要があります。」

 松下は、経営幹部に対し、「部下の良さ、偉さがわかるか」「出ばなをくじくな」「拝む心を持て」などと繰り返し指導していたそうです。
 真のリーダーには、「経営」をうまくやるために不断に人間を磨き続けることが必要で、それにおいては、「部下を心から偉いと思えるようになる」ということがいろいろな意味が込められた大事な心の原理なのだと諭しているのですね。

松下幸之助(1894-1989)

部下の良さ、偉さがわかるか。自分の部下が100人いるなら、自分の偉さは本当は101番目なんやと思える人が真のリーダーや。
~by 松下幸之助

最後にわたしから四行詩を献上いたします。

どんな組織のリーダーにも経営意識が必要である
経営は、人間が集まって、人間の幸せにために行う活動である
経営は、人を育て、人を生かし、そこに愛を表現することである
真のリーダーは、部下を心から大切にし、部下を拝む心を持っている

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