美術館で、ひとり静かに過ごす時間
私のひとり時間の中で、特別な場所があります。
美術館です。
今日は、私がなぜ美術館が好きなのか、そして忘れられない出会いの話をさせてください。
■ 作品の前に、「空間」が好き
美術館の何が好きかと聞かれたら、まず空間そのものと答えます。
素敵な建物。凛とした内装。あの独特の、静かな空気感。
広々とした空間に、ポツンと一つ作品が飾ってある——
あの「余白」が、たまらなく好きなのです。
考えてみれば、シンプリストが目指す部屋づくりと同じですね。
お気に入りだけが、ゆったりと呼吸している空間。
美術館は、私にとって理想の「整った空間」のお手本なのかもしれません。
■ 忘れられない、原美術館
これまで、旅先も含めてたくさんの美術館を訪れてきました。
中でも忘れられないのが、品川・御殿山にあった原美術館です。
閑静な住宅街の中の、個人邸を活かした美術館。
本当に素敵な洋館でした。
当時、近所に住んでいて、家から歩いて20分弱。
なのに、あの門をくぐると、まるで異世界に来たような気持ちになれました。
階段や小部屋にひっそりと展示があってワクワクするし、庭の芝生には彫刻が佇んでいて。併設のこぢんまりとしたカフェも、居心地が良くて大好きでした。
でも——もう、ないんです。
耐震基準の問題で、取り壊しになってしまいました。
本当に、本当に残念でした。
■ 美術館は、永遠じゃない
原美術館だけではありません。
素晴らしいコレクションで知られた佐倉のDIC川村記念美術館も、閉館してしまいました😢
香川の猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)も、いまは改修のため長期休館中。
大好きだった場所が、少しずつ地図から消えていく。
だから私は、思うのです。
行きたい美術館には、行けるうちに行っておくこと。
「いつか行こう」のいつかは、来ないかもしれない。
美術館も、人生と同じで、永遠ではないから。
私のやりたいことリストに美術館が並んでいるのは、そういう理由もあるのです。
■ 心をえぐられた、一枚の絵
これまでで一番、心を揺さぶられた作品の話をします。
ゴッホの「白い薔薇」です。
この絵は、ゴッホがサン=レミの精神療養院を退院する直前に描いたもの。
白い薔薇の、静けさと、力強さと、そして確かな希望——
でも私たちは、知っています。
この後のゴッホに、何が待っていたのかを。
「どんな思いで、この絵を描いたんだろう」
そう思いながら見つめていたら、自然と涙が流れていました。
絵の前で泣いたのは、あれが初めてでした。
一枚の絵が、100年以上の時を超えて、見知らぬ誰かの心を揺らす。
アートの力を、体で知った瞬間でした。
■ 世界の美術館の、恋の思い出
独身時代、海外の美術館もたくさん巡りました。
パリのオランジュリー美術館で、モネに恋をしました。
サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で「赤い部屋」を見て、マティスに恋をしました。
チェコのチェスキー・クルムロフでエゴン・シーレと出会い、ウィーンのレオポルド美術館で夢中になりました。
ロンドンのV&A、ルーヴル、オルセー、ロダン美術館。
圧倒されたヴァチカン美術館。
ニューヨークのメトロポリタン、MoMA、そして静謐なイサム・ノグチ美術館。
美術館めぐりは、私にとって「好き」が増えていく旅でした。
ゴッホ、モネ、マティス、シーレ、ピカソ、レオナール・フジタ、岡本太郎、草間彌生、イサム・ノグチ……
好きな作家の名前を並べるだけで、幸せな気持ちになります😊
■ ミニマリストの、美術館の楽しみ方
美術館での私の過ごし方も、少しご紹介します。
図録は、ついつい買っちゃいます(笑)。
しばらく余韻を楽しんだら、アート好きの叔父に譲ります。
叔父は地方都市に住んでいて、なかなか展覧会に行けないので、とても喜んでくれる。
ミニマリストの私も、行き先が決まっているから安心して買えるんです。
「買う→楽しむ→譲る」の循環、おすすめです。
あとは、ポストカードやマグネット。
嵩張らず、身近にアートを楽しめる、一軍のお土産です。
そして美術館にカフェがあったら、高確率で寄ります☕️
見たばかりの作品を思い返しながら飲む一杯が、最高の締めくくり。
■ おわりに
ひとりで、静かに、作品と向き合う時間。
誰にも急かされず、好きな絵の前に好きなだけ立ち止まる。
心が動いたら、動いたままにしておく。
それは私にとって、心の栄養補給であり、自分を整える時間です。
サイドFIREしたら、平日の空いている美術館を巡るのが夢のひとつ。
やりたいことリストには、江之浦測候所も、松本市美術館の草間彌生も待っています😊
あなたの好きな美術館は、どこですか?
よかったら、コメントで教えてくださいね。
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