2026年、市場へ打って出る
新年あけましておめでとうございます。
2025年は「やらないことを選び、時間の深さを追求した年」でした。
広く浅く手を広げるのではなく、コミュニティ運営の改善、インターン育成の仕組み化、AI活用のシステム開発といった土台づくりに時間を使いました。
守りの時期は終わりました。
2026年は、この土台を武器に市場へ打って出る年にします。
今回は、新年最初のブログとして「2026年に取り組む5つのこと」を紹介していきます。
新・農業AIメディア「農業AI通信」、AIコンテスト×自治体連携、Z世代との共創プロジェクト、農業メタバース第2弾、そしてDAOのさらなる進化。
5つの施策がどのようにつながり、循環していくのか。
その全体像を描いています。

積み上げた資産が循環する仕組みを作る
2025年、「土台づくり」に徹しました。
Metagri5原則を軸にしたインターン育成の型、農業AIハッカソンや動画AIコンテストで磨いた共創イベントの設計、そして「企画→プロトタイプ→実装」を高速で回す体制。これらは、2026年に向けて積み上げた“資産”です。
2026年のキーワードは 「循環」。
単発で終わらせず、情報が実践を生み、実践が成果になり、成果が共創を呼び、共創が仕組み化され、次の挑戦へ再投資される。この流れを回し続けることで、価値が積み上がる状態をつくります。
そのために掲げるのが、今年の 5大テーマ です。
今回ご紹介する5つの施策はバラバラの取り組みではありません。農業AI通信で蓄積した記事やテンプレートがコンテストのネタになり、コンテスト作品がメタバースの体験素材になり、Z世代との共創が制作・実装の推進力を供給し、DAOが「貢献の見える化」と「再投資の意思決定」で継続率を高める。相互に燃料を供給し合う設計になっています。
それでは、5つのテーマを順番にご紹介します。
① 農業AI通信 ── 読んで終わりにしない、実装できるメディア
1つ目は、農家向け新メディア「農業AI通信」のローンチです。

目指すのは、単に記事を量産して発信するメディアではありません。
現場で「今すぐ使える」AI活用を、テンプレートと事例で届ける実践メディアです。
農家の方が読んで「なるほど」で終わるのではなく、実装して、改善して、その結果を共有するところまで進む。そんな状態を作りたいと考えています。
具体的な目標として、2年以内に月間1万UU(ユニークユーザー)の達成と、100農家へのインタビュー・事例紹介を掲げています。農家の方々のリアルな声を集め、現場で本当に役立つ情報を蓄積していきます。
設計で大切にしているのは、テンプレートの質です。
「入力例→出力例→NG例→改善版」までをセットにして、誰でも再現できる形で提供します。困りごと別に整理し、補助金申請、販路開拓、PR、業務改善、人材育成といったテーマごとにアクセスできるようにします。
記事末尾には実装報告フォームやSNSでの感想投稿の導線を設計し、読者の感想を集めて、次の記事づくりにつなげる循環を作ります。
2年以内に日本一の農業AIメディアを作り上げる。これが私の目標であり、2026年から本格的に動き出すテーマです。
② 自治体×AI動画コンテスト ── イベントではなく、広報システムを届ける
2つ目は、自治体と連携したAI動画コンテストの展開です。

2025年から取り組んできた動画AIコンテスト「AGRI VISIONシリーズ」で、動画生成AIを活用したコンテスト運営のノウハウが蓄積されました。2026年は、このノウハウを自治体向けに横展開します。
ただし、Metagri研究所で提供するのは「イベント」ではありません。
制作、配信、二次利用まで含む「広報システム」です。共創で動画を作るだけでなく、自治体の広報資産として再利用できる形に資産化します。
目標は、地域の魅力を「伝わる形」にし、観光、移住、関係人口、ふるさと納税といった具体的な行動につなげることです。
そして、次年度も回せる「型」を残し、再現性あるモデルとして確立します。
設計で最も重要なのは権利設計です。素材提供、二次利用、クレジット、応募規約をしっかり整備し、受賞後の運用を前提にした設計を行います。
縦動画、短尺、LP埋め込み、広告転用など、実際に使われる形を最初から想定します。
KPIは再生数ではなく「公式サイトへの流入」「問い合わせ件数」「施策への転用回数」を重視します。コンテストが終わった後も価値が残り続ける。そんな仕組みを自治体と一緒に作っていきます。
③ 農家×Z世代 共創 ── "手伝い"ではなく、課題解決を成果物で残す
3つ目は、農家とZ世代の共創プログラムです。

単なる「手伝い」や「インターン体験」ではありません。農家の現場課題を、Z世代がAIを活用して成果物として残し、現場に実装して改善まで回す。課題発見から制作、実装、改善、事例化までを一気通貫で行うプログラムです。
2026年、まず取り組むのは「技術継承」です。
日本の農業は、平均年齢69.2歳、79.9%が65歳以上という高齢化に直面しています。10年後にはベテラン農家が大量に引退します。一方で、外国人技能実習生や特定技能の方々が農業現場で働く機会が増えています。言葉の壁を越えて、ベテランの暗黙知を次世代に継承する仕組みが必要です。
私たちMetagri研究所では、Z世代のインターンがAIを駆使して、ベテラン農家へのヒアリングを行い、技術マニュアルを作成する取り組みを始めます。動画、写真、テキストを組み合わせた多層マニュアルを制作し、必要に応じて多言語対応も行います。
目標は三方よしです。
農家側は業務改善が前に進み、現場の負担が減る。
Z世代側は制作実績が残り、成長とキャリアにつながる。
Metagri側は成果物が蓄積し、メディアやDAOへ横展開できる資産になる。
KPIは「成果物数」だけでなく「実装率」「改善回数」「再利用回数」を見ます。納品して終わりにしない。現場で使われて初めて価値が生まれる。そこにこだわっていきます。
④ 農業メタバース第2弾 ── 知る→参加する→応援する、の体験導線
4つ目は、Robloxを活用した農業メタバースの第二弾開発です。

2024年に第一弾として「未来の農業シミュレーター」をリリースしました。2026年は、この経験を活かして第二弾を完成させます。
目指すのは、農業を「知る→参加する→応援する」という体験に変換し、関係人口を育てる導線を作ることです。ゲーム単体の成功ではなく、農業AI通信、DAO、イベントへ送客するハブとして機能させます。
2026年の開発体制で特徴的なのは、高校生インターンが主導する点です。
Z世代のインターンにプレイしてもらい、フィードバックを受けながらブラッシュアップしていきます。
作り手はZ世代(高校生インターン)、プレイヤーはα世代。作り手と受け手の両方が若い世代になる設計で、参加の入口を最大化します。
設計では、最初はコア体験を1つに絞ります。
収穫までのミッションなど、シンプルで達成感のある体験を磨き込みます。継続は季節イベントで作ります。春夏秋冬の更新を「型」にして、定期的に新しい体験を提供します。
KPIは来訪数だけでなく「滞在時間」「リピート率」「α世代の利用率」を重視します。メタバースで農業に興味を持った人が、実際に農産物を買ったり、コミュニティに参加したりする。その流れを作ることがゴールです。
⑤ Metagri DAO 2026 ── 稼げるではなく、参加が続く循環を設計する
5つ目は、Metagri DAOの進化です。

3年間で1,500件超のオンチェーン取引、10,000トークン超の配布を実現してきました。2026年は、この実績をベースに「参加が続く循環」をさらに強化します。
Metagri研究所が目指すDAOは「貢献の見える化」と「再投資の意思決定」を担います。誰が何に貢献し、次にどこへ資源を戻すかが透明になるほど、属人性が下がり、継続率が上がります。
2026年、新たに視野に入れるのがステーブルコインの活用です。
2025年10月27日、日本円ステーブルコイン「JPYC」が正式発行されました。すでに、JPYCを活用したお米NFT交換の実証実験を行いました。
日本円と連動したステーブルコインでの決済と、行動促進層としてのソーシャルトークンを組み合わせた二層構造。
設計ではまず「貢献ポイント(非投機)」に寄せます。
貢献カテゴリを参加、制作、紹介、運営、学習に分類し、付与ルールを明文化します。
交換先は特典、優先権、ロール、限定コンテンツ、共同意思決定に限定します。
KPIは「売上」ではなく「継続率」「運営工数削減」「企画成立数」を見ます。コア貢献者が育ち、「あなたがいないと回らない」が減っていく。企画が自然発生する状態に近づける。それがDAOの成功指標です。
5つを循環させる仕組み
改めて、5つの施策のつながりを整理します。
農業AI通信で蓄積した記事やテンプレートは、農家や自治体連携におけるネタになります。
AIコンテストで生まれた作品は、メディアのコンテンツや農業メタバースの素材としても活用していきます。
Z世代共創プログラムは、全施策の運営人材を供給します。
メタバースで農業に興味を持った人は、コミュニティに流入します。
そしてDAOのトークン設計が、全施策の継続率を高めます。
単発のイベントで終わらせない。
資産が残り、循環する。
この設計があるからこそ、5つ全部に取り組む意味があります。
2026年、一緒に
2026年、いよいよ動きます。
農家の方へ。
農業AI通信を一緒に作りませんか。
あなたの現場の声が、全国の農家の役に立ちます。
Z世代の方へ。
共創プログラムで成果物を残しませんか。
制作実績が、あなたのキャリアにつながります。
自治体の方へ。
地域の魅力を動画にしませんか。
単発のイベントではなく、広報資産として残る仕組みを一緒に作りましょう。
Metagri研究所は、「農業の常識を超越する」というミッションのもと、2026年も挑戦を続けます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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