英文論文査読を克服する~医学生物学論文を通す
今論文を出していてしんどいと思っている方へ
何度か医学雑誌に落ちたり、まさに査読に対して返答を書いている方、しんどいですよね。何とも言えないプレッシャー、先の見えない感覚、査読は敵に対して防戦をしていることなのでしょうか?どうしたら通って、どうしたら落ちるのでしょうか?わからないですね。
医師が英文論文査読で論文をあきらめたくなる心理
論文を書いてみよう、難しいことは考えず、日々の疑問を書けばいいんです。地方会で、症例報告をしたのですか、では症例報告論文にしましょう!といわれます。あの先輩は1発で一流紙に通ったらしい、いろいろな話を見聞きして、見よう見まねで書いてみます。そして投稿します。まあ、準備が大変、ものすごく大変な思いをして、上司に原形をとどめないぐらい修正されて、ようやく投稿する方も多いでしょう。また、大学院で期限が近いとバタバタ投稿される方もいるでしょう。
するとある日にメールが来ています。
Your submission …
そして何やらいっぱい書いています。なになに、今のままでは通せない.. 読み進めてみると、20), 21)と指摘項目が並んでいます。Reviewer 1, 2, 3、何十個も指摘項目が並んでいます。ボコボコにされたのでしょうか?そのコメントでは、誤字脱字や、平凡なミスを指摘されて、英語は不十分、論旨もできていないと書かれています。
多くの方が、これで、プライドを傷つけられるようです。通っても次には取り組む気がしない。リジェクトになればお蔵入りのこともあるでしょう。
英文論文を出す教育を医師は受けていない
PhDを持っている人は、実験計画を自分で立てることができて、研究者として一人前とされています。PhDになる際に数報の論文が必要となるため、実験の作法から事細かに学びます。それがすべてです。一方、医師は、博士号を取るにも論文1報でなれます。なので、意気込みがそもそも違いますね。
学会発表の延長線上であれば、まあ、多少恥を書いても何とかなる学会と同じように、なにを書いてもそれなりに通るのではと思う方も多いのでしょう。ところが、学会発表と論文とは数百倍の労力の違いがあります。座長も仕事で質問してるんだ、という感覚で取り組むと、まったく歯が立ちません。
試験は答えのあること、研究は答えがないことですので、ただでさえ不安になります。試験は目標や期限の設定もあり、なにより、学生時代から慣れていることでしょう。一方で研究はその思想どおりではありません。
少し我慢して数報出すようになった医師も、転勤、特に大学から民間病院に移ったタイミングでやめてしまう方が多いです。そもそもが誰からも求められていないアクティビティではあります。
科学なのであなたが叩かれているわけではない
論文を出して査読で審査される、これはちょっとした手直しではありません。ゴリゴリに隅から隅まで検討されるものです。なので、最初からできないのは当たり前です。研究で新しいことを考えるのは、だれしも最初は苦痛です。さらに論文を投稿して落ちるのが当たり前です。そう思えば楽でしょう。しかし、まわりから聞こえてくるのは「俺は一発で一流紙に通ったよ!」という人の自慢話ぐらいでしょう。それはその人の先輩の指導力のお陰です。医師であれば研究、論文、査読を語れる人がごくわずかであるのが現状です。
まず、査読に対する感覚を正しく持って体制をつけることが重要でしょう。
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この分野査読された経験100回以上(もちろん査読した経験も豊富です)の、基礎、臨床医学の両方の経験から、おじけづかない査読との向き合い方をお伝えします。
