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週刊スガワラ(11月24日〜11月30日)

11/24

BRAHMAN 30周年のイベント「尽未来祭」が、気になって仕方なかった。

どのフェスにも真似できない、ジャンルレスでライブ百戦錬磨のアクトたちが集う共演。それは間違いなく、主催であるBRAHMANへの深い愛情の「お返し」なのだと感じた。そんなイベントに、どうしても憧れてしまう。けれど、あのような場はちょっとやそっとの気持ちで作れるはずがない。積み重ねてきた「時間」と、与えているなんて自覚すら一切ないであろう、愛情に近い「態度」そのものが、何よりの証拠なのだ。

自分が主催する企画やイベント、日々の仕事において。BRAHMANスピリット、と呼ぶにはおこがましいかもしれないが、媚びず、甘えず、真摯に最善を尽くし続けたい。そうしていつか共鳴した人たちと共に、来場した方々が自由に楽しめる「何か」を、どこかで形にしたいと思う。

画面の向こう側の楽しそうな投稿を眺め、音源を聴きながら、関西でひとり静かに燃えていた。

石井恵梨子さんのライブレポートも、熱量高く素晴らしかった。ありがたかった。


11/25

ランチの間借り営業、ラストの日。
いつも通り9時半に店へ入り、掃除をして、のぼりを立て、仕込みを始める。
米を炊き、副菜を作り、メインの食材を切り、味噌汁を仕上げる頃にはオープン10分前。それが僕の日常だった。今日も、いつもと一緒。

メニューは1種。メインのおかずは、毎週変えて挑んできた。最後の一皿は、一番最初に作った「生姜焼き」を選んだ。

僕の生姜焼きは、玉ねぎを使わず長芋を使う。

最後だからといって、特段お客さんが押し寄せるわけでもない。寂しさに打ちひしがれることも、喜びに震えるような出来事もなく、14時になって営業が終わる。
もしここで、溢れんばかりの人が来てくれていたら、未練や後悔を感じたりしたのだろうか。そんなことをふと思ったけれど、結局、いつもと一緒。

違うのはただ、来週から月曜日の買い出しがなくなり、火曜日の予定が空くということだけ。
短い間でしたが、僕を見つけて、食べに来てくれた皆さん。本当にありがとうございました。

いつもと一緒。
けれど、まだまだやりますよ。これからも。


11/26

夜、梅田での打ち合わせを終え、そのままAさん、Sさん、Kさんと焼き鳥屋へ。
気心の知れたAさん、Sさんに対し、Kさんとはほぼ初対面。お互い、どこに出しても問題ないような「パブリックな話」に終始しながらも、楽しい時間を過ごした。

ところが帰り際、Kさんから「新卒のとき、〇〇(職場)にいなかった?」と尋ねられた。
驚いて聞き返すと、僕の同期の名前が飛び出してくる。関係を問えば、なんと近しい間柄だという。世間は狭い、本当に悪いことはできないものだと、直感的に思ってしまった。

帰りは、AさんとSさんの車で枚方まで送ってもらった。
都心の喧騒から、だんだんと見慣れた「いつも通り」の景色へ。車窓の風景が、煌びやかなビル群の灯りから、のどかな街灯がポツリポツリと灯る道に切り替わっていく。その変化につれて、心がしっとりと落ち着いていくのを感じた。


11/27

フリーランス1年生ということで、税務署から紹介された無料の税金指導を受けていたのだけれど、今日、お断りの連絡を入れた。

さすがに、今の時代に「連絡は電話のみ・メール不可」という制約は厳しい。さらに打ち合わせ場所がマクドナルドというのも、平成の中学生よろしくお昼ご飯を食べようぜ〜!じゃないのだから、流石に閉口してしまった。

提示される内容も、調べればわかることばかり。今の生活スタイルの中で、そのために時間を確保し続けるのはあまりに非効率だった。
AIがどうこうという次元以前に、これまで一体どのように運用されてきたのだろう。

大変申し訳ないのだけど、違和感をそのままにせず、ちゃんとお別れをした。


11/28

派遣のバイト。自分のペースで進められる単純作業は、適度に身体を動かしながら頭の中を整理するのにちょうどいい。思いついたアイデアをたまにメモしつつ、作業に没頭する。
その最中、ふと思い立って「好きなもの・こと100選」を書き出してみることにした。以前読んだ「後珈琲焙煎所」さんのnoteに感化され、挨拶がわりの自己紹介として興味があったのだ。

100個なんて簡単だと思っていたが、いざ書き始めると意外に出てこない。なんとか絞り出したのは89個。最初は「本当にこれが好きなのか?」と自問自答しながら厳選していたけれど、だんだんと自分の中のフィルターも緩み始め、ようやく形になった。
自分のことも知りたいし、相手のことも知って欲しい。
ぜひ皆さんにもやってみてほしい。もし簡単に100個出てくる人がいたら、あんた最高に幸せもんだよ(親指を立てながら)。


11/29

翌日の出店に向けた仕込み。
「FooTURE」としての飲食出店は、今回が最後になる。
最後の一品に選んだのは、スパイスカレーではなく、キッチンカー創業時の原点でもありFooTURE FACTORYで提供していた「豚汁」だ。

主催のototo coffeeさんからお声がけいただいた時は、まだ週に二日の間借り営業を続けていた頃だった。けれど、今やそのどちらもが終わりを迎え、この出店が飲食業を締めくくるタイミングになろうとは。
当時は、これほどまでに大きな意味を持つ一日になるとは思ってもみなかった。
込められた想いはあまりに深く、私情が過ぎる。だからこそ、それをお客さんに声高に発することはない。
一人の出店者として、ただただ真面目に買い出しを済ませ、仕込みを進めていく。
ワクワクしながら。淡々と、黙々と。

11/30

大阪・池田市の五月山公園で初開催された「おとといっしょ」に出店。

見事な晴天。会場に着くと、右隣はすずめ舎さん、左隣はhitotokiさん。
事前に配置は知っていたけれど、実際現場で顔を合わせると、大抵の問題は解決できそうなほどの安心感がある二組。その間に挟まれて、とても居心地が良いスタートだった。

飲食編ラストの出店。テントを立て、物販を並べ、豚汁の仕込みを開始する。

ステージのリハーサルが終わっても、ライブハウスの場内BGMのようにずっと音楽が流れている空気が心地いい。久々に聴くPOLYSICSのキテレツポップアンセムが晴天の青空に溶けていく。「トイス!!」と心の中で呟くほど、懐かしくも最高な時間だった。

オープンからだんだんと賑わい始め多くの方に足を運んでいただき、おかげさまで大盛況。
ステージを眺める余裕もないほど、久々にお会いする方や、お客さんとの交流に没頭した。時間はあっという間に過ぎ、気づけば15時のイベント終了を迎えていた。

トリを務める奇妙礼太郎さんの歌声をBGMに、完売した喜びと、疲れが引き金となり多幸感に包まれる。目はバキバキなのに、口元は緩んでいる。この、たとえようのない達成感が「生きている」と実感させてくれる。自分の発信が誰かに届き、リアクションが返ってくる。だからこそ、出店や表現というものはやめられないのだと思う。

搬出作業が始まると、会場全体のあまりの手際の良さに笑ってしまった。僕らが会場を後にする頃には、9割ほどがいつもの公園の姿に戻っている。そのスピード感に主催の皆さんの手腕とチームの連携っぷりに驚かされた。

イベント後はhitotokiさんと共に「おとといっしょ」チームが用意してくださった打ち上げ会場へ。

打ち上げ会場に向かう道中にhitotokiさんが買ってくれたたい焼き。疲労に糖分は最高のご褒美

お店のご飯もお酒もどれも美味しく、自分一人では選ばないような素敵な場所だったのがまた嬉しい。

街をよく知る人が主催するイベントの打ち上げは、やはり街の人に愛される場所で行われる。どこまでホスピタリティが行き届いているのだ!

主催の一員であるototo coffeeのNさんとも、少しだが色々な話ができた。
「転換中のBGM、世代すぎて最高でした」と伝えると、「だと思った」と返してくれた。お声がけいただいた理由の断片に触れたような、同じこたつに入っても大丈夫くらいの距離になれた気がして、温かい気持ちになった。

最後の飲食出店が「おとといっしょ」で、本当に良かった。
呼んでくださった皆さん、当日見つけて食べてくれた皆さん。本当に、ありがとうございました。


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