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審査員の素顔を紹介! 「#創作大賞2022」 ダイヤモンド社・亀井史夫さんが求める書き手・作品とは?

オールジャンルの作品を対象とする投稿コンテスト「note創作大賞」。2021年11月15日の募集開始から、すでに7500件近くの作品が寄せられています。

いまこれを読んでいるみなさんのなかには、「年末年始にじっくり創作して、応募しよう!」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そこでnoteでは、12月26日、27日、28日の3日連続で各社審査員の方々を順番にご紹介し、みなさんの創作活動のヒントになればと考えました。

最初に登場するのは、ダイヤモンド社で書籍編集を手がける亀井史夫さんです。

ダイヤモンド社というとビジネス書のイメージがありますが、それ以外にも児童書や実用書など幅広いジャンルの本を手がけています。亀井さんはとくに新人を発掘するのが好きだそう。亀井さんがいま出会いたい作品、求めている書き手について、お話をうかがいました。

新人を見出して育てるのが好き

亀井さん 書籍編集に携わるようになってかれこれ10数年経ちます。2018年にダイヤモンド社とプロ契約し、いまは主にビジネス書をつくっています。

書籍編集者は大きく二つのタイプにわかれます。まず著者を見つけて一緒に本をつくっていくタイプと、先にテーマが自分のなかにあってそのテーマに合った書き手を探すタイプです。

僕は前者で、とくに新人を発掘するのが好きなんです。この1年で5冊の本をつくったのですが、そのうち4冊が新人でした。すでにヒット作を出している大物作家と仕事をするよりも、新人を見出して育てることに醍醐味を感じます。野球でいうとスカウトとコーチと監督を同時にやっているような気分になれますね。

亀井さんが最近手がけた主な書籍

ダイヤモンド社は新人ウェルカム

亀井さん 本をまったく出したことのない新人の本を出版するのは、出版社にとってはハードルが高いんです。当たればいいけど、外す可能性も高いわけですから。でも、ダイヤモンド社は比較的新人に対してウェルカムですね。編集者がその新人に惚れ込んで、「こういう本をつくります」と主張すれば、結構通るので。むしろ新人を引っ張ってきたほうがよろこばれるぐらいです。

新人を発掘するために、つねにテレビや新聞、雑誌、ネットなどをチェックしています。気になったひとがいたらすぐに経歴を調べますね。相手がまだ本を出したことがないひとだと知ると興奮して、連絡をとってみようとアクションを起こします。逆に、すでに本を出しているひとだったら「まあいいかな」と思っちゃう(笑)。

新人ウェルカムだというダイヤモンド社

Webの登場で書き手も出版社も幅が広がった

亀井さん 昔は本を書けるひとというのは本当に限られていたんですが、いまはだれでもWeb上で作品を発表するチャンスがある。PVなどですぐ可視化もされますから、出版社側も作品の評判を事前に把握できるようになりました。書き手にとっても出版社にとっても幅が広がり、とてもいい時代になったなと感じます。

書籍の企画を通すときも、「Webでバズって何万PVいきました」という具体的な数字を出すと、ある程度の売上が見込めると認められることもあります。

もちろんバズればなんでもいいというわけではありませんが、バズっているものは自然と編集者の目に入る確率が高くなるのも確か。僕もネットをリサーチしていますが、やはりすべてを見ることはできないので、バズっているもの、話題になっているものを見て、そこでおもしろいかどうか判断している場合もあります。

仕事場にて

感情を揺さぶる力のある作品に惹かれる

亀井さん 近年は経営者のなかにもnoteを書いている方が増えているので、noteには注目しています。編集者だったら、noteの記事を読めばそのひとがだいたいどのくらいの力量を持っているかがわかります。noteの記事を書籍化の判断材料にできるので、非常に便利ですね。

今回の創作大賞はノンジャンルの賞なので、新しい才能に出会うのをたのしみにしています。ダイヤモンド社はビジネス書がメインですが、最近は自己啓発本やマナー本、児童書なども扱っていますし、健康や料理などの実用本も出しています。割と幅が広いので、可能性はいろいろあると思います。

僕個人としては、こちらの感情を揺さぶる力のある作品に出会いたいと思っています。書き手の持っているストーリーがドラマティックなものに惹かれますね。

いま僕がつくっている本『私の居場所が見つからない。』の著者・川代紗生さんは、元々ずっとWEB天狼院書店の「川代ノート」というコーナーで記事を書いていた方なんです。たまたまその記事を知って読みはじめたら止まらなくなって、気がついたら号泣していたんですよ。「これは絶対本にしなきゃダメだ!」と思った。このように感情を揺さぶられる作品というのは、やっぱりそれだけ力があるということですから。

書き続ければ、それが積み上がって財産になる

亀井さん クリエイターのみなさんへのアドバイスとしては、「とにかく自分のよさを磨く」こと。さっき言ったことと矛盾するかもしれませんが、バズることだけ考えて変に媚びたりするのはちょっと違うと思う。自分の強みを磨き続けていれば、それが本当にいいものだったら、いつかわかってくれる編集者と出会えます。その縁を大切にしてください。

書き続けることはすごく重要だと思います。いい作品だったらファンもついてくるはずですし。書き続けていれば、結局それが積み上がって財産になりますから。

亀井史夫かめいふみおさん
株式会社ダイヤモンド社 書籍編集局 第四編集部
学研、角川書店を経て、2018年ダイヤモンド社とプロ契約。これまでに手がけた書籍に『苦しかったときの話をしようか』(森岡毅・著)、『教養としての投資』(奥野一成・著)、『心をつかむ超言葉術』(阿部広太郎・著)等がある。

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テレビ東京の松本たくさん、幻冬舎コミックスの藤田みちよさんにもお話をお聞きしています。ぜひお読みください!

interviewed  & text by 渡邊敏恵