🪐夢詩―「スポットの記憶」


静寂の宙(そら)をすべる光の船
私は 目を覚ました
鉄にも似て だけど鉄ではない
そんな懐かしい壁に包まれて

音のない世界で
誰かが私の心に話しかける
ことばは声ではなく 
流れ星のように ふっと意識に触れる

思い出せないはずの記憶が
やさしく 背中をなでる
かつてここにいた
私は宇宙の住人だった

壁には 四つの穴のような模様
その形はまるで 星々を結ぶ地図
触れずともわかる
それは扉 それは鍵

そのとき——
ふと降りてきた、ひとつのことば
「スポット」

光が差す場所
時空を超えて魂が戻る場所
過去と未来が交わる一点(いちてん)

それは目に見えぬけれど
心の奥で、ずっと知っていた

私は旅人だった
この宇宙の
幾千の命の断片をつなぐために

懐かしい宇宙の風が
私の名を呼んでいた
もう一度 思い出すために

そして今、私は
その「スポット」に立っている
夢の中ではなく
目覚めたこの世界で



        読んでいただき
                  ありがとうございます✨

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