「資産〇千万円!」って誰に向けて言ってるの?──SNSマネー見せ合い文化を考える
こんにちは TOMMY_JUNEです。
X(旧Twitter)を眺めていると、日々こんな投稿が目に入ってきます。
「資産〇〇〇〇万円達成!」
「今月の配当金、〇〇万円でした」
「億り人になりました!」
FIREを実践する身としては、共感したり、学びになったりすることも多いのですが──正直に言えば、少しモヤっとすることもあります。 「そんな若いのに、1億円!?みたいな」
今回は、「なぜ人は“お金”を見せたがるのか?」というテーマで、この現象を少し冷静に見つめてみたいと思います。
■ 「見せる」ことで得られる3つの心理的報酬
まず前提として、SNSにおいて「お金を見せる」行為には、それなりに明確な“報酬”があります。
① 承認欲求の充足
「すごいですね!」「尊敬します」と言ってもらえると、人は自然と心地よくなります。数字で示すと、わかりやすくて評価されやすい。これはフォロワー数や「いいね」と同じように、外的な承認が可視化される瞬間です。
② 自己効力感の強化
「自分はちゃんと資産形成できている」という確認作業でもあります。他人に発信することで、自分の行動に意味付けがされ、継続しやすくなる。言ってみれば“セルフ・マニフェスト”です。
③ ライフスタイルのブランディング
FIREや配当生活という世界観そのものが、ある種のブランドになります。資産や配当は、その「証明書」のようなもの。見せることで、価値観に共感する人を引き寄せ、仲間を作る──という機能も果たしているのかもしれません。
■ それでも「違和感」を覚えるのはなぜか?
一方で、こうした投稿に“疲れ”や“違和感”を覚える人が一定数いるのも事実です。
僕自身も、会社員時代ならまだしも、FIREした今となっては、あまり心が動かなくなってきました。
理由は、おそらくこうです。
数字が“目的”になっているように見える
他者との比較を煽られる気がする
「その先に何があるのか あるいはどうやって辿り着いたのか」が語られない
つまり、「金額のすごさ」だけが前面に出すぎると、ストーリーが貧しく感じられるのです。
■ 見せるのではなく、“語る”人になりたい
僕自身は、なるべく「金額」ではなく「プロセス」や「感情」の方を大切にしたいと思っています。
なぜそれを選んだのか
何に悩み、どこで工夫したのか
お金を通じて、どんな価値観が変わったのか
たとえば、特別分配金に対する誤解を解いたり、スイングトレードの副業的な可能性を語ったり、誰かの視野が少しでも広がるきっかけになればいいなと、そう願ってnoteを書いています。
でも、よく考えてみれば──
X(旧Twitter)を主戦場にしている人と、noteを主軸にしている人では、そもそも言葉の使い方が違うのかもしれません。
Xでは280字という制限もあって、「何かを深く語る」というよりは、「一瞬で刺さる言葉」に寄りがち。
資産額や配当額を“ドン”と見せるのは、その中で一番手っ取り早く注目を集める方法なんですよね。
一方、noteではもっとゆっくりと、自分の思いや背景、過去の失敗談も含めて語れる。
だからこそ、X経由でnoteを拡散しようとすると、たまにその“空気感の違い”に戸惑ったりもするんです。
この“プラットフォームの温度差”って、地味に効いてくるんですよね。
■ 最後に:数字の向こうに、物語を。
「お金を見せる人」たちを否定したいわけではありません。むしろ、彼らの努力の積み重ねや戦略には敬意すら覚えます。
でも、その数字の裏には、きっと語られていないストーリーがあるはずです。
それをちゃんと“語る”人が増えていったら──SNSの投資界隈は、もっと深みを持った世界になるんじゃないか。
そう信じて、僕も静かに発信を続けていこうと思います。
TOMMY_JUNE
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