何を書くか決まらない初心者が、書き出す前に自分にする質問1つ
書こうと思ってスマホでアプリを開いて、30分。結局1文字も書けずに、下書きを閉じる。
ネタがないわけじゃない。むしろ書きたいことは漠然とあるのに、何から書けばいいか絞れていないだけ。私も最初の頃、平日の夜に通勤から帰ってきて、これを毎回くり返していました。
そんなとき、書き出す前に自分にする質問を1つ持っておくと、止まる時間がぐっと減ります。
なぜ漠然としていると書けないのか
書けない原因の多くは、ネタ切れではなくテーマが広すぎることです。「note 収益化について書こう」では、範囲が広すぎて、どこから手をつけていいか分からなくなります。これが、手が止まる1つ目の理由です。
もう1つの原因は、誰に向けて書くかが決まっていないこと。相手の顔が見えないと、言葉のトーンも、どこまで説明するかも判断できません。だから1文字目が出てこないんです。
仕組みとして見ると、広いテーマと、顔の見えない相手。この2つが重なると、書きたい気持ちはあるのに手が止まります。逆に言えば、テーマと相手の2つを分けて、それぞれ1つに絞れば、手は動き出します。まず広さを決める、次に相手を決める、という順番です。
書き出す前にする質問は、たった1つ
その質問はこれです。「1年前の自分が、いちばん知りたかったことは何だろう?」
この質問が効くのは、テーマと相手を一度に絞ってくれるからです。相手は「1年前の自分」というはっきり顔の見える1人の読者。テーマは「その人が当時つまずいたこと」という、具体的な1点に決まります。
質問を記事に変える順番
使い方には順番があります。まず、1年前の自分が困っていたことを、思い出せるだけ書き出す。「タイトルの付け方が分からなかった」「有料と無料の線引きで迷った」のように、できるだけ具体的に。
次に、その中から今日いちばん書けそうな1つを選ぶ。選んだら一度、これは1年前の自分が本当に知りたかったことかを確認する。最後に、それを「1年前の私へ」のつもりで書く。説明が自然と、ちょうどいい丁寧さになります。この一連の流れは、何度でも使える再現できる手順です。
before は「note 収益化について、何か書こう」。after は「1年前の私が、タイトルで毎回つまずいていた話を書こう」。同じ時間でも、後者なら1行目が出てきます。
何を書くかを、自分の経験から掘り出す考え方は、文章術の本をまとめて読んで身につきました。読んでから、ネタがないと悩む時間が減りました。
この掘り出し方が身につくと、無料記事のネタにも、有料記事の設計にも同じ質問が使えて、収益化の導線づくりがぐっと楽になります。
質問の答えを、そのままタイトルに変える小技もあります。穴埋めにするなら、「1年前の私が『______』でつまずいた話」の空欄に、当時いちばん困った一点を入れる。「タイトルの付け方」「有料と無料の線引き」「最初の1記事」など、具体的な言葉ほど、同じ場所で止まっている読者に届きます。漠然としたテーマを、顔の見える1人の悩みに絞り直すだけで、書き出しの1行はぐっと軽くなります。
算数で見る、質問1つの広がり
ここで算数を1つ。
1年前の自分がつまずいたことは、1つや2つではありません。書き出してみると、たいてい10個以上は出てきます。その1つ1つが、そのまま1記事のネタになります。
10個のネタがあれば、週2本のペースで5週間ぶん。半年も続ければ、その質問を何度か繰り返すだけで、ネタに困らなくなります。
投稿が積み上がれば、その中の数本が、読者を有料記事へ届ける入り口になります。500円×月5部=2,500円のような、静かな収益化の入り口です。
フォロワーがまだ少なくても、売れる記事への導線は、書きためた本数の上に育ちます。月10万は、現実的にはこの積み重ねの先にあります。成果には個人差がありますが、出したネタの数は確実に資産になります。
今日やるなら
まず、1年前の自分が知りたかったことを3つ書き出す。
次に、その中から、今日いちばん書けそうな1つを選ぶ。
最後に、それを「1年前の私へ」のつもりで書き始める。うまく書こうとしなくて大丈夫。相手は過去の自分だけです。
何を書くかで止まったら、外にネタを探しにいかないこと。答えはいつも、少し前のあなた自身が持っています。
