「血管出てくれ」と自分の腕に向かって念じた
採血。
人によっては、嫌なことでしかないものでしょう。
しかし私の場合、
採血するとなると、
「採血……、じゃあ時間かかるんだろうな」と、
何度も注射針を刺されることを承知の上で、
ときには
「この人はうまく血、採れるのかなー」
と、
あんた何様やねん、と自分に突っ込みたくなるようなことも思ったりします。
子どもの頃、大学病院で手術をする前に採血をしたとき、
医師が何度刺しても血が採れなくて
「難易度超A級」
と、つぶやいたことがいまでも影響してるのかもしれません。
結局、10回刺されても
採血はできないまま、手術室に行きました。
どうやら私の血管は、かなり難易度の高い血管のようです。
先日、診察が終わり、採血をしたとき。
ナースさんの指示に従い、親指を内側に折り曲げ、ぐっと腕に力を込める。
1回目。
採れない。
針を抜き、脱脂綿でおさえて止血して、腕に貼られる
正方形の小さなばんそうこう。
数回ののち、ナースさんが
「すみません、上の、ほかの人呼んできますね」
と、デスクの上にあった電話で、どこかに電話をかけた。
(え、嘘、誰か来るの?)
2人目のナースさん登場。
採血、……できない。
この方は1回目で電話をかけて、
「誰か手のあいてる人は……」とさらに別の人を呼んでいた。
(おいおい、なんか申し訳ないっていうか、
おおごとになってきてない?)
自分の採血のために、さらに3人目の女性登場。この方はもしかしたら
ナースさんではなく、外見が医師のように見えた。
ちょうちょみたいな留め具のついた注射針が腕に入る。
なんも出てこない。
ただただ透明なチューブ。
「……」
一滴も赤いものが出てこないチューブを見ながら
(昔、針刺したまま左右に動かした、とんでもないナースいたなぁ……)
と、とある病院での、すっごく痛い思いをさせられたことを思いだしたけど、そのときよりはぜんぜん痛くない。
注射針を刺したあとで、中で、探索しないでほしい。痛いから。
刺したまま動かしやがったんですよそのナース。
2人目のナースさんが、タオルを加熱してビニール袋に入れ、
それをタオルにくるんで、両手の甲に上に置いた。
温めて、血管を出やすくする。採血で、こういう風にされたのは初めてだった。
待合室にずっといたし、
「クーラーで冷えてますからねー」と雑談。
3人目の医師かもしれない女性は、
特に「痛い」とも何とも言わず、ただ採血されるがままの私に
「強いね」
とお褒めの言葉?を言ってくれた。
「良いことあるよ」
「宝くじ当たれー」
と、私の両手の上のタオルの上に自分の両手を乗せて、
何回も注射針を刺されてる私に、幸運が来るように願ってくれた。
さすがに笑った。
結果、左右の手の甲やひじの近くに3か所ずつ、
6回目の挑戦で、採血が終わった。
透明なチューブに血が流れだした瞬間、
全員が待ち望んでいた状況となり、場の空気がすごい明るくなった。笑
「右手の甲のここが一番とれやすいよ!」
と、今後、採血するときにはここがいいと教えてもらった。
ちなみにそこは、右手の甲の中指の近くで、2か所刺しました。
帰宅して、6回目でうまくいった採血のこと、
「宝くじ当たれー」と言われて良いことあるように願ってもらった、
などとおばに話すと、
「買ってきたら?プレミアムジャンボ」
と、いま発売中の宝くじを買ってきたらどうか、と
比較的本気のトーンの声で言われました。笑
いや買わないって。笑
採血中、「(血管が)深いって言われたことあります?」と訊かれて
なかったので、「ないです」と答えたんですけど、
たぶん、深いんでしょうね、血管が。
やれやれ。
