204.著作権侵害はね、未成年だって、逮捕されるんだよ~
1.偽物に厳しくなった中国?
平成14年8月27日、中国の国家新聞出版総署などは国内で最も権威のある辞典「辞海」の海賊版を摘発したと発表。
上海の印刷工場では記者会見が開かれ、押収した海賊版約3千冊を裁断処分した。
この発表によると、西安、南京両市出身の男性2人が陜西省漢中市の印刷工場に「辞典最新版の偽物を印刷させ、本年春までに約5千セット販売した。
当時、約300万元(1元=約15円)の利益を上げたという、2人はこの日、3年から4年の懲役刑と罰金4万から5万元の判決を受けた。この海賊版は2000年春から全国の書店で出回る。なかには印刷が不鮮明だったり、ページが抜けた不良品もあったが、多くは本物と見分けがつかないほどの出来。
中国ではさまざまな偽物商品があり、取り締まりの甘さなどが外国政府・企業からの批判を受けていたが、今回の摘発した事件を海外メディアに直接公表するのは異例。偽物対策に本腰を入れる姿勢を内外にアピールすることが狙いのようだ。
2.18歳少年逮捕浜松の海賊版ソフト事件
パソコンはボタンを押せばだれでも簡単にできてしまう
静岡県、浜松市中央署は、都内の少年(18)を海賊版ソフトをネットオークションで販売していたとして著作権法違反で逮捕した。この少年は平成十二年にパソコンを購入。
しかし、本格的なパソコン歴はなんと、わずか一年という短期間。
この短期間で、不法ソフトを作製、販売していたことが同署の調べでわかった。
少年はパソコンで簡単にお金が稼げると考え、海賊版の販売を始めた。
このようにパソコンの場合、簡単にだれでも手軽にできるため、犯罪の罪の意識はかなり低い。
浜松中央署の調べでは、この少年。わずか半年の間に、54本の海賊版を販売。
総額で10万円以上の利益を得ていたとされる。少年は販売価格で数100円のCD—R(書き込み式ディスク)に約6万円分のソフトを焼き付けて販売していた。
このようにパソコンは機材をそろえ、「コピー」というボタンを押せば簡単に、本物と寸分変わらず、質も劣らない『商品』がだれにでもできてしまう。
不法コピーはソフトを開発する企業にとっては大きな脅威。
企業は、多額の開発費を投じた商品が廉価で販売されているが、中にはソフトを組み合わせれば定価で何10万円もするソフト1枚のCD—Rに書き込んで販売しているケースもある。
ソフトなどのデジタル著作物の権利保護に携わる、「コンピューターソフトウェア著作権協会」によれば、平成13年度、同協会は違法なソフト販売者に1,258件の警告を出した。これは平成11年度と比べると、約3倍に膨れ上がり、警告を出すと九割は販売をやめるという。
このように多くが簡単に、軽い気持で犯罪に手を伸ばしているのが実態。
同協会は「警察に摘発されるのは氷山の一角にすぎない・・・」と海賊版撲滅の難しさを語っている。
3.著作権 コラム①
最近の著作権トラブルで最も多いものが、ネット関連以外では、印刷や広告業界。
何が多いのかといえば、「著作者」と「著作権者」と「所有権者」の関係。これはホムページの制作会社にもいえる問題。
たとえば、イラストや写真を外部のイラストレーターやカメラマンに依頼した場合、ほとんどが、著作物の使用許諾や著作物の権利譲渡等の契約を明確に行っているところがほとんどない。しかし、ほとんどの人が著作権はお金を支払えば譲渡されたものと思っている。
つまり、代金を払えば、自動的に著作権は移動し、勝手に著作権者になってしまっていると、さらに契約書を結んでいたとしても、著作権には「著作者人格権」もあり、このことを契約書上に記載されていることもほとんど少ない状態。
何もトラブルが発生していなければかまわないことだが、争いが生じた場合に、お互い立証するものがない。
また、著作者(著作物を創作した人)の許可なしに勝手に写真をトリミングしたり、イラストを改変してしまったり、商品やグッズにし販売したりしている。また、ほとんどの人が、この著作権の許諾や確認、許可を取るのがめんどうくさいという考え方がある。
だから、インターネットのホームページや、広告代理店、印刷業界は、無法地帯ともいえる。
たしかに暗黙の了解とか、口約束したという人もいる。しかし、口約束も法律的には契約として認められているが、もし、トラブルや争いに巻き込まれたとき、この暗黙の了解や口約束が果たして裁判所で通用するだろうか。現実のビジネスの世界ではこのようなことは当然のごとくまかり通っているが、問題はせめて、大切なモノ、重要なモノほど、これらに頼らず、文書にしてなにかの記録に残すことがあとあとのトラブルを最小限にくい止める方法のひとつ。
そして、「著作者」、「著作権者」、「所有権者」は明確にしておかねば、著作権はさらに転売したり、譲渡できたり、レンタルできるもの。
また、人から人に渡り歩く性質もある。さて、契約書類はとても大切な防衛財産です。

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