よくあるnoteを書く理由の書き出しを、30~40代に人気アーティスト風にしてみた
今回も、よく見る記事の
「このnoteを始めた理由」を、
10組のアーティスト風に書いてみた。
元はよくある書き出しでも、
表現が変わるだけで温度も印象も変わる。
その違いを見てみる実験。
このnoteを始めた理由は、とてもシンプルです。
自分がもっと早く知りたかったことを、
誰かのために残したいと思ったからです。
私自身も、これまで何度も迷ってきました。
このnoteが、同じように悩む誰かの
小さなヒントになれば嬉しいです。アーティストの細かい表現については
「その人っぽくない」「ちょっと違う」と
感じるものもあるかもしれません。
書き出しとしての強さだけなら、
作家風に寄せたほうが向いている気もする。
それでも今回は、うまさよりも、
言葉の違いが生む雰囲気を
楽しんでもらえたらうれしい。
同じネタでも、表現次第で
別のネタに出来そうな気分になるはずだ。

1.Mr.Children
理由なんて、
たぶんどこにでもあるような話だ。
でも、あの頃の僕が何度ページをめくっても
見つけられなかったものを、今なら少しは
ここに滲ませられる気がした。
うまくやるつもりだった。
ちゃんと選んだつもりでもあった。
なのに、気づけば同じところで
立ち尽くして、ため息ばかり増えていった。
それでもここまで来た僕の言葉なら、
どこかで似たように足を止めてる誰かの
背中に、ほんの少し体温を移せるかもしれない。
2.GLAY
ここに言葉を刻む理由は、
ひとつしかない。
かつての自分が、長い時間をかけても
掴めなかったものを、先に歩いていく
誰かの胸に灯したいからだ。
何も見えなくなる夜があった。
強がったまま朝を待つことしか
できない日もあった。
それでも消えずにここまで来た。
ならばせめて、このページくらいは、
いま冷たい場所に立っている誰かの中で、
消えない火種になってほしい。
3.スピッツ
なんでこんなのを書きはじめたんだろう
って聞かれたら、わりと簡単で。
昔の僕がずっと探してたものを、
どこかの誰かが先に拾えたらいいな
と思っただけなんだ。
あてもなく歩いてた時期が、
ちゃんとあった。
同じところをくるくる回ってるだけ
みたいで、笑っちゃう日もあった。
だから、この文字の並びが、どこかで
迷ってる誰かの日常に、ふわっと
紛れこんだらいい。

4.JUDY AND MARY
これを書きはじめた理由?
そんなの決まってる。
昔のあたしが「それ先に教えてよ!」
って地団駄踏みたくなったことを、
ちゃんとここに仕込んどきたかったから。
迷ったわ。
そりゃもう、ぐるぐるしてた。
平気なフリしても全然平気じゃない
日だってあったし。
でも、そういうの込みで
ここまで来たのよ。
だから、このページも誰かのところまで
ピョンと飛びこんで、ちょっとでも
笑わせてくれたらいいな。
5.BUMP OF CHICKEN
魔法みたいな理由なんてないよ。
たぶんすごく単純な理由。
あの日の自分が、ひとりでは
見つけられなかったものを、あとから
来る誰かには取りこぼしてほしくなかった。
何度も止まったよ。
進んでるつもりなのに景色が変わらなくて、
自分だけ置いていかれたみたいな気がした。
そういう時間を捨てずに抱えてきたよ。
ここに書くことが、どこかで
立ち止まってる誰かの手の中に、
ちゃんと引っかかればいいと思ってる。
6.宇多田ヒカル
言葉に託せなくても、
文字にすれば少しは伝わるはず。
昔の自分が、誰にも言えずに抱えてた。
うまく言葉にできないまま
抱えていたものを、今なら
別の形に変えられる気がした。
立ち止まったことは何度もある。
同じところを回ってるだけみたいで、
何を選んでもしっくりこない時期もあった。
それでも手放さずにいたものがあるなら、
ここに書く意味もあるんだと思う。
誰かのためというより、その先で
誰かにも届くなら、それでいい。

7.浜崎あゆみ
難しく考えすぎた世界の中で、
裸のままの心をここに残したかった。
あの頃の私が、どれだけ探しても
掴めなかったものを、今の私が
ここに刻んでおきたかった。
壊れそうなまま歩いた日もあった。
何も信じたくないのに、何かを信じてないと
立っていられない夜もあった。
それでも消えなかったものがある。
だったらその痛みごと、
ここに焼きつけておけばいいと思った。
同じように傷を抱えたまま
立ってる誰かのために。
8.安室奈美恵
複雑な理由なんてないわ。
ただ私が「今だ」って直感しただけ。
あの頃の私が、何度も遠回りしてやっと
掴んだものを、これから先の誰かには
もっと早く掴んでほしい。
うまくいかない日もあった。
立ち止まる日もあった。
でも、そこで終わりにはしなかった。
選び直して、また進んだ。
ここに書くのは、
弱さを飾るための言葉じゃない。
次の一歩をちゃんと
前に出すためのもの。
それだけあればいい。
9.THE BLUE HEARTS
こんなもん始めた理由なんて、
難しくねえよ。
昔の俺が知りたくてたまんなかったことを、
ロケットに詰め込んで。
まだ知らない、誰かの胸ん中に
ブッ飛ばすんだ。
情けねえなって思った日も、
逃げ出したくなった日も、
腐るほどあった。
でも、そういうの全部ひっくるめて
ここまで来たんだ。
だったらこのnoteも、どっかで
くすぶってるヤツらのために
ポケットの中のガラクタをやるよ

10.B’z
理由なんてのは、いつだって
剥き出しの衝動ひとつ。
それだけで十分だろう?
あの頃の俺が、
欲しくてたまらなかった。
どうしても掴めなかったものを、
いまここで言葉に変えて解き放ちたい。
それだけだ。
何度もぶつかった。
行けると思った次の瞬間に叩き返されて、
終わりかと思ったところから、
また歯を食いしばって立ち上がった。
楽な答えなんかどこにもなかった。
でも、だからこそここまで燃えて来られた。
ここに叩きつけたものが、どこかで
まだくすぶってる誰かの胸を焦がす。
そして、もう一度走り出させる
火になれば、悪くない。

所感
これはこれで面白い試みだった。
ただ、あらためて感じたのは、歌詞と
文章ではやはり趣が違うということだ。
歌詞は、言葉の断片や
響きだけでも成立する。
けれど文章は、リズムだけでなく、
意味の運びや視点の置き方まで求められる。
その場の印象や空気を強く残すことはできても、
「この先も読みたい」と思わせる力は、
また別のところにあるように思える。
そう考えると、歌詞のような感覚だけを
土台にして文章を書き続けるのは、
やはり少し難しい。
その意味では、参考にするなら
作家なのだと思う。

