今日もサボった。でもちゃんと作ったことにした。
― 今日はもう、これでいいやって思った日のごはん
なんで、今日のごはん。
私が決めるんだろって、
ふと思う日がある。
そんな日は、
「考えること」すら、面倒になる。
冷蔵庫を開けるのも、
何かを検索するのも、
買い物メモを思い出すのも、
ぜんぶ後回しにしたくなる。
冷蔵庫にあったのは、野菜の肉巻きにしようと思って買っていた野菜と豚肉。
でも、“巻く”っていう作業も、なんだか面倒すぎて、
「まあ、蒸せばなんとかなるか」って、
フライパンに並べて、ふたをして火をつけた。
たぶん、ちゃんと料理してる人から見たら、
“手抜き”って言われちゃうかもしれない。
でも、今の私にはこれが精一杯で。
これが、“ちゃんと作ったことにする”ための、私なりのやり方だった。
蒸気がふわっと立ち上がって、
ほんのりいい香りがしてくる頃には、
気持ちの中で、ちょっとだけ何かがほどけていて。
「ああ、今日はこれでよしにしよう」って、
自分に言えた気がした。
完璧じゃない。
ちゃんと栄養バランスがとれてるわけでもないし、盛りつけもしない。
でも、その湯気の向こうに、
「今日もよくがんばったね」って、
小さく、自分に言える感じがあった。
昔の私は、
レシピ通りに作らないといけないと思ってたし、
「ちゃんとしなきゃ」って、
自分で自分にプレッシャーをかけていた。
だけど今は、「ちゃんと見える」だけで十分。
自分にとってちょうどよくて、
誰にも怒られない、そんなごはんでいいと思ってる。
ごはんって、
誰かのために作るものかもしれないけど、
本当は、自分の気持ちを立て直すための時間でもあるのかもしれない。
今日つくったのは、
フライパンで蒸しただけの、野菜とお肉の蒸ししゃぶ。
それでも、
“ちゃんと作ったことにした”あの気持ちは、
少しだけ、私を前向きにしてくれた。

▲ フライパンで蒸しただけの、野菜とお肉とお豆腐。
盛りつけもしてない。ただの手間抜きごはん。
でも、彼がびっくりするほどモリモリ食べてくれて、
「これでよかったんだ」って思えた日のごはん。
このごはんの日も、
誰かの「あ、これならできそう」に繋がったらうれしい。
ここではそんな、
“ちょっとほぐれるごはんとことば”を、
ゆっくり書いていきます。
♦︎季節のごはんはこちらも、よければ。
「とうもろこしを蒸したら、夏がやさしくなった。」
ーー夏になると、何度も作ってしまう蒸しとうもろこしの話。
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