雑でも完璧でもないけど、救われた日のごはん。

並べただけ。それでも整った夜。


「ちゃんと作る気力がないなぁ」
そんな日だった。

冷凍の焼き魚。
作り置きのきんぴら。
炊いてあったごはんと、納豆。

ただそれだけの、なんてことない夜ごはん。

それでも私は、ひとつずつ器に出して、
味噌汁だけは、簡単な具でさっと作った。

ほんとうにただ、器に並べただけの食卓。

でも――
ちょっとだけ、救われた気がした。

ごはんを作るって、思ったよりもエネルギーがいる。
買って、洗って、切って、火にかけて、味をととのえて…。
それができない日も、ある。

でも、できなかった自分を責めるよりも、
「それでも、ごはんにはなった」って思えたら、
ほんの少し、心が軽くなる気がした。

料理は、いつもちゃんとしてなくてもいい。
湯気が立っているだけで、
器に盛ってみただけで、
なんだか少し、整った気がする日がある。

完璧じゃない。
でも、ちゃんとだった。
それで、十分だった。

「がんばれなかったな」って日にも、その夜のごはんが、ちゃんと自分を支えてくれてたかもしれない。

そんなふうに思えるような言葉を、
少しずつ、ここに書き留めていけたらと思っています。

今日も、誰かのごはんが「ちゃんと」だったと思えますように。


♦︎季節のごはんはこちらも、よければ。
「とうもろこしを蒸したら、夏がやさしくなった。」
ーー夏になると、何度も作ってしまう蒸しとうもろこしの話。


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