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Moment Factoryと京都府立植物園の出会い - LIGHT CYCLES KYOTOがなぜ生まれたのか


はじめに

夜の京都府立植物園を舞台に誕生した、新しい文化体験「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)」。

LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)| 京都府立植物園

今回は、制作を行ったMoment Factoryについて紹介していきます。

なぜMoment Factory京都府立植物園が出会い、どうして「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)」が生まれたのか。

プロジェクトに関わる担当者のひとりとして書き残しておければと思います。

Moment Factory(モメント ファクトリー)とは?

Moment Factoryは、モントリオールを拠点に活動する世界最高峰のクリエイティブスタジオです。光や音、映像、そして空間そのものを使って、人々の感情と記憶に残る数々の“体験”を創り出してきました。

例えば、ビリー・アイリッシュや安室奈美恵のコンサート演出、ユニバーサル・スタジオの任天堂ワールド、ラスベガスのSphere、サグラダ・ファミリアの映像演出などです。

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世界中で、人と場所とをつなぎ驚きと感動を生み出してきた「Moment Factory」の理念を紹介していきます。

理念その1「“We Do It In Public.” ―芸術を社会の中に解き放ち、共に創る」

この言葉は、「公共の場で、人々が共に感じ、参加できる体験をつくる」という信念を表しています。

Moment Factoryにとって“Public”とは、単なる屋外やオープンスペースではありません。
誰もがアクセスでき、感動を共有し、コミュニティが生まれる“共体験の場”なのです。

テクノロジーは、人と人、人と場所を隔てる壁ではなく、それらを再びつなぐ媒介です。
芸術を展示するのではなく、人々が交わる「社会の中」にアートを解き放つ―

その思想が、まさに京都府立植物園の在り方と深く共鳴したのだと思います。

植物園もまた、自然と人が対等に出会い、感じ、学び合うための公共空間です。

誰かのために創られた“作品”ではなく、誰もが参加し、感性を育てる“場所”。
夜の植物園を歩くと、木々が呼吸し、光が音とともにめぐっていく。

LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)| 京都府立植物園

LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)は、そんな“自然が語りかける体験”として生まれました。

このプロジェクトは、単に演出を“導入する”ものではなく、互いの理念が交差する “共創”そのものであった気がします。

Moment Factoryは、植物園を舞台としてだけではなく、共作者と捉えています。そして、自然そのものが語る声を聴きながら、空間をデザインしていました。

そこに生まれたのは、光・音・映像が一体となって自然の鼓動を映し出す、全く新しい「公共の芸術」です。

理念その2 「“Second Life.”―場所に新たな命を吹き込む」

Moment Factoryの、もうひとつの理念“Second Life.”
この言葉も、京都府立植物園の姿勢と深く重なっています。

長い歴史の中で季節をめぐり続けてきた植物園に、新しい息吹をもたらす。
それは光だけでなく、音、空気の揺らぎ、香り、人々の足音までもが溶け合う“空間全体の再生”でした。

Moment Factoryの代表作のひとつに、世界約20都市で展開するナイトウォークイベント「Lumina」シリーズがあります。

LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)は、このシリーズと同様に、自然が主役であり、テクノロジーはその美しさを支える伴奏者です。

京都府立植物園は、その世界観を受け止めるだけでなく、「どうすればこの地の自然と文化を未来へつなげられるか」という問いを共有し、共に創造を担ったように思えます。

京都府立植物園

京都は、姉妹都市という縁

実は、Moment Factoryの本拠地モントリオール(ケベック州)と、京都府立植物園のある京都府京都市は姉妹都市関係にあります。

文化と創造を尊び、自然と共に生きる2つの都市。

それが今回、京都府立植物園、そしてLIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)で、再び結ばれました。それは偶然ではなく、導かれるような必然の出会いで会ったように思います。

おわりに

Moment Factoryと、京都府立植物園
異なる風土で育まれた2つの精神が、価値観を共有し、ひとつの体験を共に創り上げました。

LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)は、自然と人、テクノロジーと感性、過去と未来をつなぐ、新しい「公共の美」の形なのかもしれません。

この出会いが、これからの公共空間のあり方や、人と自然の関わりを見つめ直す小さな灯になればと願っています。

京都府立植物園


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