♠︎4 ココロのバランス
4歳のAちゃん
お団子ヘアが似合う元気な女の子
でも最近
「先生〜!」と甘えることが増えたり
先生が他の子と話していると
すねてしまうこともある
ときどき
年下の子に手が出ることも
「Aちゃんどうしたのかな」
保護者面談のとき
担当保育者はお母さんに
家での様子を聞いてみた
すると――
「うちは夫婦そろって
しつけには厳しくて
言うことを聞かないと
きちんと叱ってます」
「家では
ちゃんと指示に従いますよ」
その話を聞き
新人保育者が
「園長が家庭の関わりが強いから
そうなるって伝えてください」
と頼んだ
「それは違うよ
保護者は
「責められた」「否定された」って
感じてしまう」
「じゃあ
何も関与しない方がいいんですか?」
保育者の選択肢に園長は
丁寧に答えた
「それも違うよ
園で起きている行動は
家庭と無関係ではないからね」
「わかりました
じゃあ
他の先生にも共有はします
でも担任は私なので全て任せてください」
「先生が休んでしまったら?
先生によって対応が違ったら
Aちゃんはさらに混乱してしまうんじゃない
一人で頑張りすぎないでいいんだよ」
保育者は園長の声掛けに納得
さらに
「まずは保護者に
“気になることがあったら
いつでもお話してくださいね”って
声をかけみましょう」
Aちゃんは今日も
保育室のどこかで
小さなこころのバランスを
保とうとしているのかもしれない
そのサインに気づくのも
保育者の大切な役割
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