来年は「原発復活元年になる」という予測の根拠。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:なぜ、このタイミングで経団連が原発復活の狼煙をあげたのか。それは世界を牛耳るIT企業が、こぞって原子力エネルギーをあさり始めたことと無縁ではない。悪いのはAIだ。AIは見かけの便利さで人間の頭脳だけではなくて、命までもを危険にさらしつつある、という暴論。
経団連が原発再稼働に期待だって
原発の再稼働を求める経団連のメンバーが21日、柏崎刈羽原発を視察しました。十倉会長は「早期に再稼働できることを大いに期待している」と述べました。
原発に反対とも賛成とも申し上げませんが、これコロナの前あたりだったら、経団連の会長は絶対にこんなこと言えないでしょうね。
でも、今回「地元の賛成が大前提」と前置きはありますが、しらーっと原発再起動やるべし、などと言っちゃっていますよ。
経団連もさるもので、自民党大敗、トランプ復活のドサクサに紛れれば、「原発再稼働」もそう風当たりは強くなかろう、と読んだとしたらなかなかしたたかですね。
そう地理的に離れていない能登が、ああいうことになったのに、柏崎の方々はどう思っていらっしゃるのでしょう。
地域に企業が来ない、農業以外の産業が少なく、過疎化は進み、若者の都会への流出が止まらない柏崎。
そこに持ってきて「原発関連事業」で雇用を創出、地域が豊かになりますよとの甘言をちらつかせる、どうせいつもの原発推進側の常套手段であります。
国も原発再稼働に大賛成ですから、この経団連会長の一言が、号砲となって、柏崎原発再開に向けて事態は加速するでしょう。
そうしたら、各地の工事が止まっていた原発も息を吹き返し、あっという間に日本中が原発銀座に。
これでいいのかなあ。
でも海外の事情がこれに輪をかけているんですよ。
海外ではIT大手が原発を次々入手
ニューヨーク・タイムズが報じた「Hungry for energy, big tech companies look to nuclear power plantエネルギーに飢えた巨大IT企業が原発に触手」という記事がセンセーションを巻き起こしています。(ニューヨーク・タイムズWeekly2024年11月3日号)
記事の要点は以下です。
・テクノロジー企業はどんどん 原発 を 作る方向に行っている
・狙いはAI ビジネス を動かすためには、温室効果ガス等の排出物を出さない電気エネルギーが必要だから
・マイクロソフト、グーグル、アマゾンは最近原発運営会社やディベロッパーと取引締結。
コンピューターサービスを提供するデータセンターに、原子力発電経由で電気を送るため。
・テクノロジー企業は規模の大小を問わず、電気エネルギーを必要としており、そのニーズは加速している
・AIビジネスは、他のテクノロジービジネス例えばソーシャルメディア、ビデオストリーミング、ウェブサーチなどと比べると、はるかに大きなエネルギーを必要とする
・巨大テクノロジー会社は、これまでは風力発電とか、ソーラー発電に投資をしていたが、原子力発電に切り替えた。
なぜならば常時大量のエネルギーを必要とするこれら企業にとって、エネルギーの絶対量が再生エネルギーでは全然足りないからだ
・AI事業をサスティナブルに成功させたい野望を持つIT企業にとって、もはや答えは一つしかない、「原子力エネルギー」である
・マイクロソフトは9月に、ペンシルベニア州のコンステレーション エナジー(Constellation Energy)と提携。この会社は1979年例のスリーマイル島の原発事故を起こした企業である。
・グーグルは先月原子力発電のスタートアップ企業から、コスパのいいモジュラー リアクター (小型原子炉)を買う 契約を締結
・AIに原発でエネルギーをチャージさせるビジネスモデルに賭けているのは、ビル・ゲイツ。
テラパワー(Terra Power)というスタートアップに10億ドルも投資している
泣く子と資本主義には勝てない
さあ、みなさん、どうでしょう。
世界を動かしているIT企業がこぞって、原子力に手をつけてもはやその勢いは留まることを知りません。
これぞ、ザ・資本主義。
経団連の鼻息が荒いのは、こうした世界のムーブメントを知っているせいではないでしょうか。
ほらもう、すべてはカネの資本主義に世界はどんどん巻き込まれていってますよ、また。
僕はトランプ再選の影には、こうしたカネの流れがないはずないと見てるんだがなあ。
「来年は、どうせ原発復活元年になる」と、一足先にヤケクソで予言しておきましょう。
野呂 一郎
清和大学教授
