「ラトちゃん」こそ、本物の武士道?
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:15%の上乗せ、を飲まされた?会談の意味は何だったの?赤沢さんのコミニケーション能力がやり玉に挙がっている。国際交渉の成否は、交渉の前に相手に認められているかどうか、だ。トップ画はhttps://00m.in/pHmSc
ラトちゃんこそ、武士だった?
日米間税交渉。
いつもこの手の国際交渉を見て感じるのは、「日本人のエリートはひどくお友達がいないなあ」ということです。
お友達とは、お互いの力量を認め合い、尊敬し合い、互いの魅力に惹かれ合う関係のことです。
オフィシャルな関係を超えた、人間同士として友愛を感じる間柄のことです。
さて、赤沢亮正経済再生担当相が日米関税交渉の相手であるラトニック商務長官を自身のXで「ラトちゃんと記念撮影」などと書いたことが、物議を醸しています。
なんでも、トランプとの本番の交渉の前にも、ラトちゃんのおうちにお呼ばれして”予行演習”をやったとか。
これが、「お友達関係のなせるワザ」だったらいいのですが、ラトちゃん流の武士道、つまり、弱きを助け強きを挫く、だったらがっかりです。

間違いなく後者だと思いますよ。
なぜならば、赤沢さんが交渉のできる人であれば、ラトニック氏のことに、個人のSNSで触れたりしませんよ。
日本語で書かれてたって、後々ホワイトハウスのチェックで、「ラト、おまえ、敵に塩を送りやがって。交渉の場以外で日本側の責任者と会うとは、どういう了見だ?」になりますからね。
日本国民に向けて、赤沢さんは自分の親しみやすさを演出したかったのはわかりますよ、でも、洋の東西を問わずお調子者は、お友達認定してもらえません。
要人とお友達になるには
要人はエリートですから、こちらが文字通り「格下」であれば、もちろん色にはだしませんが、内心バカにされます。

バカにされる関係には、友情のはいる余地がないことはもちろんです。
バカにされない最低条件は、アメリカの大学院卒に匹敵するボキャブラリーを持っていることです。
もちろん、日本語、英語でね。
日本人はとかく、「英語ペラペラ」を国際人の条件といいますが、
違うんです、最低限のボキャブラリー、つまり語彙力を持って、それを自由に使いこなせることなのです。
その他、友達認定を受けるために必要なチカラは以下です。
一部、以前のnoteでもふれています。
2.相槌を打つ力
もう一つは、相槌を打つチカラです。
相槌を打つチカラとは、まず相手の話を熱心に聞く態度を持っていることです。
そして、相手の話をまとめて、相手に確認する所作が相槌を打つチカラです。
「おまえの話を私はこう理解した、正しいか?」、「もしこういうことだとすると、俺も同感だな」、こういう返しが相槌を打つ力です。
一方的に自分の言いたいことをまくしたてる人物は、誰も共感も尊敬もしません。
3.自分から話しかける
3つ目は、自分から話しかける態度です。
日本人は、これが足りないんだな、僕も含めて。
自分から話しかけるとは、まず自分から相手に愛を振りまくことです。
何もなくても、気持ちを差し上げる、という心意気ですね。
4.礼状をこまめに書く
これも、日本人があまりやらないことです。
もちろん僕も。
Hallmark製のグリーティングカード売り場には、ずらりといろんな挨拶のカードが並んでいますが、二大人気商品はThank you (ありがとう)とGet well(はやく元気になあれ)です。
知らぬ間にアメリカの話になってますが、アメリカ人とは、案外きめ細やかな人たちなのです。
何か、親切を受けたら、必ず、グリーティングカードでなくてもいいですが、せめてメールでお礼をしましょう。
5.関係をつなぐために筆まめであれ
一度友だちになったら、必ず、定期的に近況を報告しましょう。
フェイスブックなどの書き込みの他に、個人的にあなたの動静を知らせるのです。
6.与える人であれ
Giver(与える人)でいましょう。
Giverの反対は、Taker(もらう一方の人)ですが、これでは友情は生まれません。
友だちになってからも、「何か僕に、私にできることはない?」と言い続け、実際に頼まれたら、できる範囲でしてあげることです。
7.毎日クオリティ・ペーパーに目を通すこと
クオリティ・ペーパーとは、ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、フィナンシャル・タイムズのことです。
一紙で十分ですが、これらを読む習慣を持たないものは、エリート層に相手にされないのです。
もちろん、相手は「今日のニューヨーク・タイムズ読んだ?」などと聞きはしません。
しかし、話しているうちに相手は、そういった一流紙を読む習慣がないとわかると、距離を置かれます。
日本でいうと「日経読んでないの?」という感じでしょうか。
なぜ、日本人に友だちが少ないのか
それは、日本人村を作るから、ではないでしょうか。
これは自分で実際に見聞きしたことですが、アメリカで日本の大企業から派遣されて、有名ビジネススクールで学ぶ学生はたくさんいます。
必ず、彼ら彼女らは、日本人グループを作り、時に宿題も協力してやります。
ランチもディナーも一緒、会話も日本語で中には、2年半アメリカにいるのに、一向に英語が上達しないケースもあります。
まあしかしこのような行動パターンは、日本人だけに限らず、アメリカ人だって、東京のヘッドクォーターでは、同国人とみんなつるんでますからね。
しかし、日本人には、特有の「ムラ社会メンタリティ」があり、ムラのような集合体に入ることを半ば強制されるような雰囲気があるのです。
いずれにせよ、その「ムラ意識」を払拭できなければ、友達を作ることは絶対できない、あえてそう申し上げたいとおもいます。
世間は、アメリカでMBAを取ってきた、などというと、英語もマネジメント知識も完璧だ、みたいに思うものですが、僕の知る限り、それは「張り子の虎(見かけ倒し)」です。

逆に言えば、MBAを持ってなくても、あなたも以上あげた7つのスキルや習慣を身につければ、コーネル大学MBAの赤沢さんよりも、信頼され尊敬される人間関係が持てる、ということです。
以上は、のろの乏しい経験からの私見にすぎません。
そして、偉そうに言っていますが、僕は1から7まで全然ダメです。
野呂 一郎
清和大学教授
