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銚子の醬油から「甘さ」が生まれたあと、いくつの「甘み」が、後を追うように口のなかに満ちてひろがる。#レトリカル食レポ(54)

生地に練り込まれた銚子産の醬油が
爽やかと言えるほど効いて、
白あんのあん味を発見させる。

中心にある濃い甘みを
舌先で感じながら、
濃淡のある甘みの層を追うと、
濃い甘の強さと、
塩味をまとった変わり甘みが、
舌の上であちこちと
踊るように、
現れては消える。

と思えば、
舌の先をパッパッと醬油の塩味がかすめる。

「甘しょっぱい」とありますね。

いくつもの甘さの強弱を
口全体で味わえば、
やがて喉奥に、舌奥に、
甘みのたまりが生まれ、
いつまでも失われることのないような、
とろりとした旨みのようになって、
噛むほどにほどよく、
塩味すら甘みのように
一つのかたまりとなって押し寄せ、

気付けば、匂い立つような甘さを受けとっている。

千葉県銚子市「犬吠埼ホテル」オリジナルの
「醤油まんじゅう」。
今年、創業85年となる
宝醤油株式会社の醬油が使われる。
千葉県内に同類のまんじゅうがある。



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