エッセイ バランスが良いということ
バランスが良いということはいいことだろうか。バランスのとれた体は美しいし、怪我もしにくいのではないか。バランスのいい食生活は健康の基本だ。食事の偏り、偏食は栄養の偏りを招き、健康上の不具合の原因となる。
ではバランスの良い政治というのはどうだろう。そもそもバランスの良い政治とは何か?私の個人的な意見であるが、右から左まで、ずらっと政党が存在して、それぞれ国会に議席を持っていて、自分たちの意見を自由に言える状態ではないかと考える。つまり、今現在の日本の政治こそが、バランスの良い政治ということである。右は参政党(が一番右かどうかは意見が分かれると思うが)から一番左の共産党まで、百花繚乱のごとく政党が立ち並んでいる。どの政党を選ぶかは投票者の自由である。
衆議院でも参議院でも、与党が過半数を取れていない状態は政治の不具合だろうか。なかなか議案が通らないとか、政治が不安定になるとか、政権運営者にとっては苦労が増えるだろうが、あるいは官僚にとってはやりにくくなるかもしれないが、政治の偏りということに比べたら大したことはなかろう。戦前の日本は明らかに右に偏り過ぎていた。日本は天皇制がある限り、どうしても右に偏り気味になる(以前の自民党はもっと左の方まで間口が広かったが、だんだん右寄りになってきてしまった)。それを防ぐためにも、左の方に重心を置くことを常に意識しておいた方がいい。
日本とは別の意味で国際政治もバランスが取れた状態になろうとしているのではないか。私の座標軸(久しぶりの登場です。下記記事参照)で国際政治を歴史的に見ると、A×O、A×Bという対立の構図が多かったように思う。アジアはBが多いと思うが、アジアは長い間、AやOの餌食となってきた。そのアジアが1980年以降台頭してきて、A×O×Bの拮抗する状態になってきた。2者だけの対立は戦争の原因となりやすいが、3者の対立なら、そう簡単には戦争にならないのではないか。例えば、現在のアメリカトランプ政権をAとし、ロシアプーチン政権、あるいは、習近平中国政権をBとした場合に、ヨーロッパはO。3者拮抗状態では、世界大戦に発展することは考えにくいのではないか。その代わり、今の中東、ウクライナ情勢のように、急激な事態の改善も難しいかもしれない。(その場合、日本の立ち位置が非常に重要になる。)
たくさんの意見をまとめるのは大変だ。それは、家庭でも会社でも同じだ。政治家は話し合いのプロであるはずだ。その話し合いのプロが、話し合いを面倒臭がってはいけない。相手の意見を尊重しながら、自分の意見も主張する。それが民主主義の基本であろうと私は考える次第である。
いくらバランスのよい食事を取っていても、具合の悪くなる時はある。その時はピンポイントで対症療法を行うしかない。薬が必要なら薬を飲むことも必要だろう。薬が毒であっても、毒を以て毒を制する、という言葉もある。
※あくまでも政治の素人の私見にすぎません。読み流して下さい。
座標軸参考記事 https://note.com/nority1956/m/md3763a5ab295
