三羽さんがいなくなる日
朝目覚めると必ず烏の哭声がする
昔から家のそばの雑木林に烏が住んでいた
祖父が亡くなった時も烏が哭いていた
母がいなくなってから孤独な私は烏の声に癒される
朝になると烏の声に起こされる
オハつぶレースという朝のつぶやきをするようになると時々烏のことを書くようになる
この家には野鳥もやって来る
母と一緒に百舌鳥を見た
両親を相次いで亡くした友の気持ちがよく分かり、同じことを考える
彼女も私もひとりぼっち
そんな時、鳥のさえずりは気持ちを癒してくれる
オハつぶレースには烏が哭いて、私を起こしてくれることを書いていたら
三羽さんはいつの間にか毎日コメントをくれるようになる
そう三羽さんの名は「三羽 烏」
おそらく私が烏、烏というから親しみを感じてくれたに違いない
とてもやさしさのあふれる人でno+eの中でも血のつながらない姉妹?がいっぱいいた
みんなから慕われる存在である
姐さんが泣けば寄り添って、一緒に泣いている
都々逸や百人一首で企画を募集して、来年には文学フリマにみんなで参加しようと言っていた
そんな人がno+eを辞めるなんて…晴天の霹靂だ
それでもある時、私のつぶやきのコメント欄に弱気な言葉を吐く
足も少し不自由らしいことも分かってくる
SNSの中だけの繋がりなのにとても近くにいる
不思議だけどいつも側にいてくれるしあわせを感じた
こんな感覚を味わったのは初めてだった
現実の世界にも優しくて暖かい人、わたしを包んでくれる人はいるけれど
そんな不思議な感覚に包まれた翌日に私は「三羽 烏」という人から突然、サヨナラを告げられた
「これからはご自身の意志でしっかり生きて下さい」と念を押される
この人も人たらしなのだろう
そうなのか、あの不思議感覚はサヨナラの予感だったのか
私はただ淡々と受け止めよう
みんなからは最後の投稿のコメント欄に沢山の言葉が並ぶ
「辞めないで」、「いつか戻って来て」…
私はもう三羽さんとはお別れをした
だからなにも言葉をかけることはしない
黙ってただそこから立ち去るだけ
三羽さん、具合が悪いのに今まで良く頑張りましたね
これからはどうかゆっくり過ごしてください
と心の中で祈りを捧げる
春は卒業の時
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