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盂蘭盆のお茶会

迎え火をして
御先祖様がいらっしゃるのを待つ

火のついた灯籠を飾ったら
御先祖様への御供養が始まる

涼しげに水色の観音様の掛け軸に
ひまわりの花が飾られている

みんなで般若心経を唱え
ご焼香をする

それだけで充分なのに
主は御先祖様のためにお茶会を催して下さる

わたしは早めに行ったはずなのに
お茶会の順番はどんどん遅くなる

これも神様のお導き
お茶のお師匠のすずさんと同じ組
すずさんの横にピッタリついていようと思ったが、間に一人入られてしまう
仕方ないと諦める

すずさんは正客さん

滅多にお目にかかれないお道具が並んでいる

隣の人がお菓子の器を持ち上げる
作法が違うと亭主から厳しくご注意を受けていた

普段は優しい人なのにお茶に対する愛情は格別らしい

わたしにも
「その茶器は聖徳太子の所以のある器です」と言われて
茶器を持ち上げて眺めると叱られる

そうだった、茶器は姿勢を低くして眺めるのである

相変わらず全てが抜け落ちた

ついでにお師匠さんのすずさんにもお小言を言われる

でもそれは主の方のわたしに対する愛情で厳しく接してくれている
その想いはひしひしと伝わってくる

わたしの師匠のすずさんは
後から「またお稽古しましょう」と優しく言われる
気持ちが少し落ち着く

すずさんと一緒にお茶会に出席出来て楽しかった

最後に主から
「今度は着物を着て、お茶会にいらっしゃい」と言われしまう

着物は苦手だからと逃げて来た
苦手なこともやりなさい…

盂蘭盆の日に
また一つ修行がやって来た

まぁ、長い目で見ていてください

まだまだ私のお茶のお稽古は続いてゆく

心持ちがちょっとだけしゃんとしてきた

私の中で何かが変わっている
なんだか分からないが…

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