音楽の話⑨スカ〜レゲエの歴史を紹介🇯🇲
こんにちは
ガソリン価格に驚いて事故りそうになったモッシュピットめがねおじです🤓
さあ、みなさん!スカの話です!
今現在、日本のパンクシーンではHEY-SMITHやSiM、SHANKの影響からか"スカ"や"レゲエ"を取り入れるバンドが増えています。
こんなうれしい事は無い。少し前まではみんなスカ?みたいな感じで興味無かったのに今や若手バンドまでスカで踊らせている。
でも、ちょっと待って。待って待って。
スカ…ってどんな音楽か知ってる?
実はモッシュピットめがねおじはスカモンキーダンスめがねおじでもあるのです!🙈
せっかくなので簡単ではありますがスカ〜レゲエの歴史を紹介しましょう!
まず始めに。
スカやレゲエは歴史を知らなくても自然と踊れてしまう楽しい音楽。知らなくてもいいんです!
なので知らないからダメ。と言っている訳ではない。ただ、おじ自身歴史を知る事でよりスカ〜レゲエが好きになりどっぷりハマりました。
なのでみなさんにより好きになってもらいたい!
という一心から書かせていただきます!
よろしくお願いします!
①スカ(Ska)の時代
1950年代後半〜1965年
・スカの歴史
まずは何も言わず1曲。スカの始まり。
1950年代後半ジャマイカでジャマイカンジャズを演奏していた人達がジャマイカの民族音楽メントやトリニダードトバコのカリプソ、ラジオから流れてきたR&B(リズムアンドブルース)をミックスしシャッフルのリズムの2拍と4拍を強調する裏打ちのリズムを生み出し、独自の音楽として発展したのがスカ(Ska)です!
そう、スカとはジャマイカの音楽なんです!
つまりワールドミュージック。
日本でいえば演歌?
それが世界で当たり前のように聴かれている。
凄いです。
1962年ジャマイカ独立とも重なりジャマイカ全土で流行しました。この頃サウンドシステムと呼ばれる大音量のスピーカーを持ち出し人気の曲をかけるDJも登場。
当時のルーディー(若年貧困層)達が夜な夜な踊り明かした。この人気DJが自身のレーベルを作り曲を録音するようになる。名門Studio OneやTresure Isleがそう。


このスカのスタイルを確立、演奏したのがスカタライツ(The Skatalites)!メンバーは…
・Roland Alphonso(テナーサックス)
・Tommy McCook(テナーサックス)
・Lester Sterling(アルトサックス)
・Don Drummond(トロンボーン)
・Johnny Moore(トランペット)
・Ernest Ranglin(ギター)
・Jackie Mittoo(ピアノ)
・Lloyd Brevett(ベース)
・Lloyd Knibbs(ドラム)
などが参加。数年でスカというスタイルを作り上げ、録音したのです!
この頃の始まりのスカの事をオーセンティックスカ(Authentic Ska)といいます!
メンバー凄すぎて吐きますね。
今でいうと…
・JESSE (The BONEZ、RIZE)ボーカル
・MAH(SiM)ボーカル
・Masato(coldrain)ボーカル
・細美武士(ELLEGARDEN、MONOEYES、The HIATUS)ギターボーカル
・SUGA (dustbox)ギターボーカル
・猪狩秀平(HEY-SMITH、Sometimes)ギターボーカル
・Ken Yokoyama (HI-STANDARD、Ken Band)ギターボーカル
・庵原将平(SHANK)ベースボーカル
・EKKUN (Ken Band、FACT)ドラム
みたいな感じ。
それではここから…
・スカタライツ曲紹介!
①Guns Of Navarone
映画のテーマ曲をカバーした代表曲!
チキチキ言ってるのはDJのトースティング。
スカパラとかやりますね。おれもやります。
録音はStudio One。
②Ringo
美空ひばりのリンゴ追分のカバー。
おじはカバーだと知らずに聴いていました。
録音はStudio One。
③Latin Goes Ska
こちらはTresure Isle録音。
Studio Oneより軽やかで爽やかな印象。
レーベルによって曲の印象が違うのもこの時期の特徴です!
④Skaravan
激アツTop Deck音源!激しく熱い演奏が特徴!
スカパラもやってるので日本でも馴染みある1曲。
少しですがスカタライツの名演を紹介しました!
今でも手に入りますのでぜひ!
ちなみに気付いていると思いますがスカタライツは基本ビックバンド編成のインスト。
HEY-SMITHの"Into The Soul"からはこの辺りの影響を感じます。楽器を楽しんで下さい!
とは言っても…ボーカル欲しいよね。
居ます。居るんです!
次は…
・スカ期 ボーカル物の曲紹介!
①The Wailers「One Love」
そうです。Bob Marley、Peter Tosh、Bunny WailerのWailersです!そしてあの「One Love」です。実はスカの時代から歌っていたんです!
バックバンドはスカタライツ!
②Prince Buster「Madness」
2toneでも有名なMadnessの原曲!
悪いおじさんなイメージの人ですが多くの名曲を残しています。
③Justin Hinds & The Dominos「Carry GO Bring Come」
Tresure Isleの看板曲!The Selectorのバージョンも有名ですね。
④Millie Small「My Boy Lollipop」
これもBad Mannersのカバーで有名な曲!
よく考えたらカバーされまくってますね。
⑤Jackie Opel「Go Away」
個人的に大好きな曲。どこかSam cookeっぽい。
佇まいや歌声がたまりません。
バックバンドはスカタライツ!
以上!
やっぱり歌もいいですね。素晴らしい。
ここまでがスカの時代。
みんな全力でモンキーダンスを踊っていました!
②ロックステディ(Rocksteady)の時代 1966年〜1968年
・ロックステディの歴史
この年ジャマイカは暑かった…記録的な猛暑。
ルーディー達は口々に言った。
「暑くてこんな速いテンポじゃ踊れねーよ!」
そこで考えた。そして思いついた。
"ゆっくりやろう"
そして産まれたのがRocksteady!
ゆっくり揺れながら踊るダンスという意味。
たった2年しか無かったが後のレゲエの基礎を全て作った重要な時期。テンポを落とし、ゆったりしたリズム、素晴らしいコーラス、メロディアスなベースライン、シンプルだけど耳に残るギターのカッティング。
最もオシャレで耳馴染みが良い時期。
ロックステディではコーラスグループ中心で素晴らしいボーカリストが登場した時期でもあります。
・ロックステディ期 曲紹介!
①The Paragons「The Tide Is High」
CMでも聴いた事があるかもしれません。
Blondieのカバーが後に大ヒット。この時期最も有名な曲の1つ!
②Carlton And The Shoes「Love Me Forever」
スウィートな名曲!個人的にロックステディといえばこの曲。Studio Oneが作った甘く切ないロックステディの最高峰。
③Alton Ellis「Rock Steady」
この時期の名ボーカリストが作った名曲!ソウルフルな甘い歌声がたまりません。ロックステディの名前の由来となった曲!
④Phyllis Dillon「Don't Stay Away」
ロックステディの女王!素晴らしい歌声はもっと有名になってもいいと思う。彼女の楽曲を支えたバックバンド、Tommy McCook & The Supersonicsも文句の付けようがありません。
以上!
ロックステディ期は素晴らしいボーカル、コーラスグループが多く居ました。ゆったりとした演奏の上でソウルフルに歌いあげる様はもっと世界で人気があってもいいと感じます。また楽曲を支えたバックバンドもスカタライツの面々と言う事で演奏だけでも楽しめます。
スカから後のレゲエへの橋渡しとなる重要な2年。
ぜひ聴いてみていただきたい。
ここまでがロックステディの時代。
③レゲエの時代(Reggae) 1969年〜
レゲエという言葉。誰が言い出したのか。
どういう意味があるのか。
諸説あるが答えは謎。
レゲエの神様、ボブ・マーリーも分からない。「気付いたらあったんだ」と語っていた。
ジャマイカらしいですね。
ロックステディのリズムが重くなり、ベースが太く前に、社会的なメッセージやラスタファリの思想が強くなった。
ジャマイカ音楽の代名詞となるレゲエ。
おじが好きで聴くのはルーツロックまで。
そこまでの歴史を紹介!
・初期レゲエ(Early Reggae) 1969年〜1972年
まだ軽やかさや明るさ、ロックステディの甘さ何かも残っている始まりのレゲエ。UKでも人気がありスキンヘッドレゲエとして後の初期パンク、2toneのバンドにもよく聴かれていた時期!
この時期はUKのスキンヘッズ達の間で流行し、ジャマイカン達からもアップテンポな楽曲が求められていた事に反応したTresure Isle音源が人気。音質も良い。
逆にStudio Oneはソウル寄りで太く、黒い。
この対比も面白い。
バックバンドはTresure IsleがTommy McCook & The Supersonics。
Studio OneがSound Dimention。
バックバンドの違いにも注目して欲しい。
①Toots & The Maytals「Monkey Man」
この曲はスカだとばかり思っていましたがよくリズムを聴き返すとEarly Reggaeですね。The Specialsでお馴染みの超名曲!おじも大好き。
②Desmond Dekker「Israelites」
UKで1位も獲得した人気曲!邦題は「イスラエルちゃん」。スキンヘッズ達が夢中になった1曲!
The Specialsともアルバムを発表している人気物。
③The Pioneers「Long Shot The Kick De Bucket」
イントロがヤンチャでカッコ良い!個人的にはこれこそスキンヘッド!チャキチャキのギターと甘いボーカルが素晴らしい。
④Symarip「Skinhead Moonstomp」
曲名からもわかるスキンヘッズド真ん中の名曲!
イェイェイェイェイェーイェー!と思わず歌ってしまう。スキンヘッドを象徴する曲。
⑤Bob Andy 「You Don't Know」
最後にStudio One音源を1曲。Bob And Marciaとしても有名。ソウルフルで落ち着いた楽曲が好きな方は絶対Studio Oneですね。
気付いたらTrojanの音源ばかりでした…
TrojanとはTresure Isle音源をUKでリリースする為のレーベル。後にTresure Isle音源以外のジャマイカ音源もリリースするようになったUKの名門。

・ルーツロックレゲエ(Roots Rock Reggae)1973年〜1980年
こうしてEarly Reggaeが流行したあとジャマイカでは政治対立、貧困悪化、ギャングの抗争など治安が悪化。こうした事への不満から明るく楽しかった音楽がより強く、重く、深く変化しジャマイカの現状などを歌うメッセージ性の強いスタイルに変化した。
また、アフリカ回帰の思想であるラスタファリがジャマイカのストリートで急速に広まった。
こうした社会的流れから変化、産まれたのがルーツロックレゲエ(Roots Rock Reggae)。
この時期はもうこの人…Bob Marley!

ジャマイカからUK、そして世界に広まったレゲエ。
ボブ・マーリーの話はまたの機会に詳しく書きたいと思います!
・Roots→アフリカがルーツだというラスタファリ の思想。
・Rock→世界にレゲエを発信したいという思いから
取り入れられたロックの要素。
・Reggae→文字通りのレゲエ。
こういった意味を持つRoots Rock Reggae。
Early Reggaeとは別物になっていきます。
①Bob Marley & The Wailers「No Woman No Cry」
貧困や困難の中でも希望を持つというメッセージが込められた世界的名曲。音楽では世界は変わらない。だが音楽を力に変え、立ち上がった人達によって世界は変えられる。勇気を貰える1曲です。
②Peter Tosh 「Stepping Lazor」
歩くカミソリと呼ばれる危険な男。だがその音楽性は本物。ボブ・マーリーにギターを教えたのもこの人。イントロのギターがまさにルーツロック。
③Bunny Wailer「Blackheart Man」
静かで荘厳なイントロとジャケのインパクトが凄い名曲。ラスタへの偏見をテーマに深く歌われる。
アルバムを通して聴いても素晴らしいラスタの精神性の頂点のような作品。
④Jimmy Cliff「The Herder They Come」
レゲエが世界に広まる大きなきっかけになった映画のテーマ曲!歴史的名曲です。権力への抵抗を歌う歌詞と気持ち良いモータウン系ソウルのリズムが耳に馴染みやすい。ボブ・マーリー以外で世界で最も成功したレゲエアーティストと言っていいと思います。
⑤Third World「96゜In The Shade」
レゲエ界のEarth Wind & Fireと呼ばれるバンド!様々なジャンルをミックスさせてた都会的なサウンドで人気。都会的でありながら歌詞はしっかりルーツを歌う。この曲もジャマイカでの歴史的事件を歌った名曲。
こうして世界に知られるようになったレゲエ。
この時期はChris BlackwellのIsland Recordからの音源ばかりですね。

Chris Blackwellはボブ・マーリーのプロデューサーでもあります。
まだまだ活躍したアーティストは他にも沢山居ますが今回はこの辺で。
今回書けなかったですがダブも忘れてはなりません。
1980年以降レゲエはダンスホールへと以降して行きますがおじはダンスホールダメなので全く知りません…
ですので歴史の紹介はここまで!
最後に。
いかがでしたでしょうか?
1950年代後半〜1980年までの約25年間でスカ〜レゲエへ。
各時代背景も影響しながら変化していったジャマイカ音楽。
そしてUK音楽シーンでは1977年にパンクの誕生。The Clashは1stですでにレゲエのカバーしています。1979年には2tone誕生。
アメリカではFishboneが1979年活動開始。
The Mighty Mighty Bosstonesが1983年活動開始。Operation Ivyが1987年活動開始。
この辺りが今の日本のスカパンクバンドの源流となるかなと思います。
ジャマイカで産まれた音楽がUK、そしてUSそして日本へ。
みなさんもぜひ聴いてみて下さい!
・番外編
今回どうしても紹介しておきたいアルバムが1枚。
ジャマイカの歴史上最も成功したアーティストの1人、Jimmy Cliff。
彼に憧れたThe ClashのJoe Strummer。
Joe Strummerに憧れたRANCIDのTim Armstrong。
そのTimがプロデュースしたJimmy Cliffのアルバム「Rebirth」。このアルバムで彼らはThe Clashの"Guns Of Brixton"をカバーしています。
レゲエ〜パンクの歴史が紡ぎ産まれた奇跡的な1枚だと思っています。
レゲエ好きもパンク好きも絶対聴いて欲しいアルバムです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それでは!
