城崎温泉へ18きっぷで弾丸日帰り旅
2022年、記念すべき初旅は、私の大好きな青春18きっぷを握りしめて城崎温泉へ。
そもそも、7日から行く岐阜の旅に2回分の18きっぷが必要で、金券ショップに買いに行ったら4回分しか売っていなくて、仕方なく4回分を購入。余る予定の2回分で、急遽日帰り城崎2人旅を敢行したわけである。
城崎温泉は、JRの快速やら普通やらに乗れば、2回の乗り換えで大阪から4時間くらいで着く。
4時間なんて18きっぱーとしてはチョロい旅であるため、日帰りで往復することにした。
片道4時間程度なら旅のパートナーとして道連れを誘いやすいが、5時間を超えると難色を示されて誘いにくい。城崎温泉は往復8時間(なのに2400円で済む)になるということをあまり相手に考えさせる間も与えずに、片道4時間ということを前面に出して誘ったら意外にも即OKの返事をもらったので、18きっぷ2回分を一度に消化できることとなった。






大阪駅で快速に乗り7:23に出発し、篠山口で乗り継いで9:29に福知山駅に到着。2時間くらい乗っているともう雪のある町の連続。
福知山駅では次の電車の待ち時間があったため、時間潰しに改札を出てみる。
明智光秀が築いた城下町、福知山。十兵衛…。心の中で長谷川博己の十兵衛光秀を思い浮かべる。大河ドラマで歴史を学んでいるのだが、歴史を知ると旅が楽しくなる。
機関車がなぜ飾られているかは知る間も無く次の電車に乗り込んだ。
車窓から見える白銀の世界が絵画のようで美しい。





城崎温泉駅には11:32に到着。
海に近い場所を旅すると、海鮮料理が名物となる。
私は刺身が体質的に食べられないのだが、連れ合いは刺身が好物のため、刺身も置いていて但馬牛も食べられる店を探した。
欲張り食事処を発見。
1階では蟹が地面に散らばり、売りに売っていた。2階の食事処にあがり、メニューを熟考。
近くの席の家族が巨大エビフライを食べていたため、とりあえず単品でそれを注文。
但馬牛ステーキセットと、連れ合いはやたらとお刺身が乗りまくっているなんとか丼(私は刺身に興味がないため何の刺身かも違いが分からない)と、甘エビの刺身の単品も追加した。
但馬牛ステーキは目の前の陶器で焼くスタイル。ニンニクとともに焼いて匂いでまずノックダウン。
食べてみて柔らかさで完全ノックダウン。
新年早々負けっぱなしであった。
皿からはみ出るエビフライを食べ、エビ被りしている甘エビのお刺身を4尾ほど拝借し、こっそり塩を振りステーキの隙間で焼いてみた。
美味しいエビの象徴であるプリップリ感は全くなくなり、ひたすら柔らかかった。
生で食べた方が美味しいのに、とのことだ。
「刺身が食べられないなんて人生損している」とこれまで何度も人から言われたことがある。
上からそうやって言ってくる人よりは、遥かに私は人生をエンジョイしていると自信を持って言える。それに、焼き魚、煮魚、揚げた魚は大好きである。舐めないでいただきたい。
それはそれ、刺身はまた別の旨さがあるんだよと連れ合いは言っていたが、我が道を行く私は甘エビの刺身を焼いて食べた。
普通そんなことしない、なんてつまらないことを言わない人に救われる。
普通なんてどうでもいいから。
とは言いつつ、「焼き肉が食べられない人ってかわいそう」とデリカシーなく言うような、私はそんな自分勝手な人間なので、おあいこである。
とにかく、自分が美味しいと思うものを自由に食べられれば、それこそが幸せだよと世界中に言いたい。






川のある町が好きで、私は川沿いをブラブラと歩くのがとても好きである。
城崎温泉は、外湯巡りが有名な場所で、ポツポツと川沿いにいくつか温泉がある。
正直、2人での長時間の電車移動で、そろそろ1人の時間がほしいと思っていたから、1人の温泉タイムは都合がいい。
1時間〜1時間半後に集合することにして1人時間の始まり。
御所の湯は建物が美しい。
それぞれ個性のある温泉なのだが、ここは庭園露天風呂という謳い文句だった。


お正月なので門松がドドンと構えているところが格好良い。
思ったよりも早く温泉から上がってしまったので、温泉の前のジェラート屋さんでキイチゴジェラートを食べる。雪を見ながら食べる風呂上がりのジェラートは最高。連れ合いは連れ合いでコーヒーを飲んでいたようで、それぞれのお一人時間を満喫。
それからまた合流していちご大福を買ったり、店をぶらぶら巡って、2つ目の温泉へ。
私は鴻の湯へ。コウノトリの飾りがお出迎え。

ちなみに、各温泉の待ち時間は、ネットで確認ができるのが良い。
https://kinosaki-onsen.net/congestion/

空いている時間を狙えるから密を避けられて良い。
御所の湯が1番人気があるらしかった。









鴻の湯でゆっくり温泉に浸かって頭も体も洗って出た後は、風呂上がりに待ち合わせてお洒落なカフェへ。
今流行っているらしいクロワッサンとワッフルの合体版「クロッフル」を注文。
アイスクリームと生クリームがどっしり乗っていて甘さ爆発ハッピーニューイヤー感。今年もいい年になりそうである。
ここのカフェ「UTSUROI」は消防署を改築して2階が宿になっていて、ギャラリーもあり、ここのオーナーの親戚の画家の絵が飾られてる。絵の中に細かいラメがうっすらとキラキラしていて綺麗だった。


そうこうしていると日が暮れてきた。
日帰り18きっぷ旅の切ないところは、日が暮れる前には電車に乗って帰らないといけないところ。それも長時間かけて。
城崎温泉駅までの道すがら、但馬牛まんと蟹まんが売っている店で足を止めた。
いつもなら120%但馬牛まんを選ぶのだが、少し考えて蟹まんにした。
「珍しいやん。」と言われ、「まあね、肉ばっかりってのもね。たまにはね。」と大人ぶって蟹まんをほおばった。
城崎まで来て蟹を食べずにエビを食べたことの反省もあるが、
本当のところは、また数日後には一人で飛騨高山に行き、そこで飛騨牛まんを食べている自分を想像できたからという理由は内緒。


温泉地に行くと大体サイダーを飲むけど味の違いは分からない。
味というよりも爽快感を味わうものだと捉えている。
帰りは5時間ほどかけて帰路へ。
福知山駅で50分ほど時間があったので、韓国料理屋に入って海鮮チヂミとプルコギキンパを食べた。ここでも海鮮と肉の共演。
日帰り旅だと、旅先での食事の回数が、自分の食べたいものに対して圧倒的に足りないなぁなどと話す欲張り2人組であった。
家に帰って,自分へのお土産に買ったこちらを開封。



城崎温泉でしか買えない本。
万城目学の「城崎裁判」。
城崎温泉が舞台の短編小説である。
これの何がすごいって、ブックカバーがタオル。
そして、本も濡れても大丈夫なつるんとした紙で作られていた。
お湯に浸かりながら読むために作られた本である。
最高。
お風呂で本を読むどころか、みかんを食べながらタブレットでインド映画を見ることもある私としては、こんな遊び心がすごく気に入った。
本当は城崎温泉の旅館の湯で読めればいいんだろうけど、18きっぷにて弾丸日帰り旅だったため、城崎の思い出に浸りながら、我が家のお風呂で、いつかの冬の夜に読もうと思う。
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