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まったく骨の折れる話です。

「ほんまに、どこに行っても何かやらかすんやから」「お前はほんまにどんくさい」「今回は何やらかしてきたん?」「トラブルメーカー」と、どこかに出かけるたびに家族や友達(主にしめちゃん)から言われがちなのりまきです、こんにちは。


キャンプのことを書く予定だったのに、今なぜか整形外科の病院にいるのだが、なんでこうなったのかを受付の人や看護師さんに説明するたびにいちいち恥ずかしいから、事件の概要を紙に書いてラミネートして首からぶら下げたい、と思い描いている。

今回は、2年以上ぶりの二人キャンプに出掛けた訳だが、初日にやらかしてしまった。
車で山奥のキャンプ場までやって来たのだが、車のおかげで荷物を減らすことに必死にならずに済んで楽ちんだったが、車でのキャンプは余計なものまで持ってきがちというのも、もしかしたらこの事件の遠因かもしれない。
とにかく、ソロキャンプで持ってこないものをあれこれと車に積み込んだ。
例えばタングドラム。
インドのゴアのビーチで、隣に座っていた旅人が奏でていた音色に惹かれて買ったのだが、普段はほとんどインテリアとなっている丸い物体。久しぶりにこいつが楽器だということを思い出すために持ってきた。 

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ちなみに、着いてすぐに、タングドラムで童謡の「ふるさと」と、「日曜日よりの使者」の2曲を延々と私が打ち鳴らし続けていたが、相棒は遠くで薪拾いに熱中していたので、それぞれが無の境地で過ごせて良かった。

それから、タイで買ったハンモック。
なかなか使うタイミングがなく何年も出番がない代物だったが、二人キャンプということで持参し、テントを張ってすぐにハンモックをセットすることになった。
堅くてほどけない結び方を知っている相棒が太い木の枝にきつく結んでくれたため、意気揚々とハンモックに揺られることにした。
いくら旅の相棒とは言え、完全に他人を信用していない人でなしの私は、木の強度や結び目の強度を念入りに自分の目で確認した。うむ。これなら大丈夫だろう、と確かめてからハンモックに乗ってみる。
いいね。
タイの山奥の村の家にあったハンモックを思い出す。山を見ながらハンモックに揺られてchang beerを飲んだなあ。

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タイの山が懐かしい。
過去の旅に思いを馳せながら、束の間のリラックスタイムを楽しむ。
すると突然、何が起こったのか分からなかったが、気づいたら、地面にお尻から落ちて強打し、それが脳天に猛スピードで響き、タイのボクサーに強烈なパンチを一発食らったかのような衝撃を受けた。お尻にパンチを食らって青い稲妻が頭めがけて走り抜けたような電流のような衝撃、ゲッチュー。もちろん強烈な痛みを伴いつつの。
木々の隙間から太陽が見える。
眩しい。
なぜ。
どうして私の体が全く動かないの。
あちこち痛い。
お尻だけを打ったのに息ができない。
ああ。
さようなら…。
そんな気持ち。
それから数秒後、
「痛いー!お尻が痛い!ヒリヒリする!動かれへん!痛いー!」というしつこい叫びが時間差でキャンプ場をこだました。
平日で人が少なかったのが救いだが、相棒いわく、近くで事の一部始終を見ていた人が呆然と口に手を当てて立ちすくんでいたらしい。その人のトラウマにならないことを祈りたい。
事の要因は、木の枝も結び目も強度はしっかりしており、なんと、ハンモック自体が劣化していて、ちぎれたのであった。
私は、他人を信用しない前に、自分を過信するのをやめた方がいいし、体重はやはりもう少し落とした方がいいと痛感した。本当の痛感だよ、痛みを伴うマジのやつ。次のダイエットの成功率はかなり高いと思われる。
それから、よく覚えていないが、ステーキ肉や熊野牛焼肉などのお肉を冷やしていたクーラーボックスの中から氷を取り出してビニール袋に入れて、私のお尻のお肉を交代で冷やすことに使った。
氷もびっくりしていたと思う。私のお尻の温度を下げるために氷が使われるとは想定外である。
ゴツゴツした大きめのブロック氷がパンツの中に納められ、日が暮れるまではコット(テント内で使う簡易ベッド)の上でうつ伏せになり、氷が溶けては新しい氷と交換し、そんな風にしてただ静かに時間が流れた。
それから、帰らずに予定通り2泊キャンプをして、2日目はロキソニンを飲んだら痛みがマシになって、調子に乗って10月の日本だと言うのに川に肩まで入って遊んだり、河原を掘ればお湯が湧くという川湯温泉で、河原を掘って温泉で温もったり、お尻だけ川につけて足は温泉につけるという器用なダブル使いスタイルを確立させて、その体制でチルアウトして過ごした。楽しかったのでまた詳しく書きたいが、今は省略。
冷やしたり温めたり冷やしたりして炎症は治まったものの、3日経ってもまだ痛みがあるので病院にやって来たのです。そう、それが今ここに私が来ている経緯です。

そんな説明を病院の看護師さんやお医者さんに長々とするのも気が引けるし、ややこしいし、恥ずかしい。
省略バージョンで説明していたら、お医者さんはやたらと「そのハンモックの高さはどれくらいやった?」「どこがちぎれたん?」「ちぎれてから落ちるまでの間、どのくらいの時間やった?」「落ちる!って思った?」「お尻に力入った?」など食い気味で詳しく突っ込んで聞いてきた。
この先生は興味本位で、40代の女の無茶なアウトドア遊びを晒して蔑みたくて聞いているのかと思って、私はムカついていた。
なぜなら、この先生に診てもらうのは、私が数年前にキューバの街中にてすっ転んで手をついたら肘の骨が折れていたが、その後も骨折を知らずにサルサパーティーにてハッスルし、帰国してみたら、腕が全く動かないからこりゃ大変と思い受診に至ったという事件の時以来だったため。私の駆け込み寺of骨バージョンである。
手首がじんわり痛かったので、てっきり手首の骨折かなと思いきや、肘がポッキリ折れていたというなかなかの珍事件であった。てっきりポッキリである。
カルテに丁寧にその珍事件の経緯が書いてあり、よせばいいのに先生はまたカルテをじっくり読んで、ご丁寧にちゃっかりキューバ事件を思い出してくれた。じっくりちゃっかりである。
そりゃそんな患者さんなら私だって、「懲りもせず今度は一体何をやらかしたの?」と根掘り葉掘り聞きたくもなる。だけど、それ関係あるか?ほっといてよ、今回はキューバじゃねえよ、コロナ太りですよ文句ある?とお尻が痛い私は心の中でふてくされて、ごまかす返事をしていたが、先生の質問は非常にしつこかった。
しかし、しつこい質問にもちゃんと理由があった。
先生いわく、落ちると分かって地面に打ちつけた時はお尻に力が入るから、お尻の筋肉で骨が守られるけど、落ちると分かる暇なく地面に打ちつけた場合は筋肉で守られずに骨折することがあるんよ、とのことだった。
なるほど、ちゃんと医学的に必要な質問だったのかと感心した。そして、先生ごめんよ、と思いつつ詳しく、川で尻を冷やしたり、温泉につかったりしたことも含めた出来事を話した。先生はカルテに事細かに記載した。されてしまった…。
それからレントゲンを取り、やっぱり尾骨にヒビが入ってるねと言われてガッカリ。やっぱりガッカリである。
ちなみに、「お腹のガスがたまってて、レントゲンに写りこんでいて画像が見にくい」と先生に言われて、また別の恥ずかしさが襲ってきたが万年便秘の宿命として動じない人のふりをした。
ヘルニア持ちの私が1番懸念していた脊椎圧迫骨折や骨盤骨折ではなかったからホッとはしたが、私のお尻の筋肉も脂肪も尾骨を守ってはくれなかったことが分かって切なかった。
一瞬の出来事だったから今回は仕方ないけど、これからは、どこかから落下する時、どんなに瞬間的な時でも、とっさにお尻にグッと力を入れて、身(尾骨)を守ろうと一つ学んだ。
さて、尾骨骨折の治療だが、ほったらかすしか術はないとのこと。
骨盤ベルトを締めると少しマシらしいので、家にある腰痛用のコルセットをして、尾骨に物が当たらないように生活をするのみ。
そんな訳で、帰り道にドンキホーテに寄りドーナツクッションこと円座を買った。これがちょうど痛い所が当たらずに座れるから良い。無駄な出費だが背に腹はかえられぬで購入。レントゲン代も含めて痛い出費である。
カルシウムのウエハースも買おうと思っていたのに、ドンキホーテで好物の韓国のチョコブラウニーのお徳用サイズを買ってしまった。これまた痛い出費。
喉元過ぎれば熱さを忘れるとは本当で、次のダイエットの成功率はまた安定して下がってきている。
ハンモックがちぎれるという予測不可能な事態が起きても、痩せるための行動を起こせないとは。やれやれである。

これからしばらくの間、私がお尻を押さえながらよちよち歩き、ドーナツクッションを持ち歩いて仕事をしている理由は、痔ではなく尾骨にヒビが入っているせいである。
それも説明が面倒なので、やはり概要を紙に書いてラミネート加工をして首からぶら下げるべきだろうか。悩ましいところだ。

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お尻が痛いのも、人から好奇な目で見られるのも、どうしたん?と色んな人から聞かれるのも、日にち薬でだんだん薄れるはずと信じて、とりあえず「やんちゃして尾骨にヒビが入った」という説明で今のところ、やり過ごせている。
嘘みたいな説明だが、職場の人たちは誰もあまりそれ以上聞いてこないから作戦成功だと思う。
40代の「やんちゃ」ってそれぞれどんなイメージを抱いているのか気になるから、想像して楽しむことにしている。大根を引っこ抜いたとか、平均台から落ちたとかそんな感じかな。まさかハンモックがちぎれたとは予想されまい。なんか勝った気がする。
それはさておき。
整形外科のカルテにまた恥ずかしい歴史がしっかりと記載されたので、願わくばもう、別の珍事件でここの整形外科に通いたくはない。明日こそはカルシウムのウエハースを買おうと思う。
女の人生後半戦がどうなるかは、骨が鍵を握っていると言っても過言ではない。打倒骨粗鬆症、寝たきり回避。私は常日頃からそう思って生きている。
しかし、運動もしないアスリートでもない40代の女がこのペースで骨を折っていたら、雲行きが怪しすぎる。そういえば、キューバの2年前にカミーノ旅終わりにしばらく経ってから、足の甲の一部が疲労骨折していて自然治癒していることがこの整形外科で判明した事件もあった。これも珍事件である。
今後、可能な限り、骨折をせずに生きていくことを目指したい。
これ以上背が伸びるのは嫌なので牛乳はあまり飲まずに生きてきたが、そろそろ真剣にカルシウムについて考えるターニングポイントに来ている気がする。
QOLアゲアゲ余生のために、そんなことばかりを考えている。
お尻に保冷剤を当てて眠る女。キャンプは今年はもう無理かもしれない。早く治して12月あたりならまだ寒くなければ行けるかな。悲しい。しばらくは安静にいたします。
Netflixで、愛の不時着かイカゲームでも見ようと思う。皆さん、くれぐれも尻もちをつく時はお尻の筋肉に全集中してください。


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