残念だったBlueNote
木曜日の17時半。表参道。
上司に申し訳なく思いつつも仕事を早めに切り上げて来た。ハンカチで汗をぬぐい、骨董通りを急ぎ足で向かう。久しぶりのBlue Note。1か月前から待ち望んだこの日が来たのである。
本当は来れないと思っていた。掲載当初はすぐに満席になったからだ。
ただ、諦めていた公演の1か月前。サイトを見るとたまたま空席が出て滑り込むことができた。やはり雰囲気がいい。好きなアーティストをこんな素敵な場所で見れるなんて最高だと思った。
会場内。座席へ案内をいただき、早速ビールを注文した。美味しい。すぐに飲み終わり、2杯目を注文しようとするも開演間際で忙しい様子。女性の店員さんの声かけると「伺いますのでしばしお待ちください」と言われた。
遂に幕が上がり、鈴木さんが登場。初めて見たがオーラがすごかった。オールバックもとても似合っている。
ただ私の意識はずっと店員さんにあった。舞台に肩を向けると、自然と通路に背を向けることになる。そのせいで、誰かが近づいてきても気づきにくい。注文を取りに来てもすぐに反応ができない。なので頻繁に肩越しに意識を傾けては、まだ来てないな、と確認することになった。
3, 4曲後。3分の1に差し掛かったくらいだろうか。耐えきれず、注文を取ってくださった店員さんにハイボールを注文した。手元にメニューはなかったものの、シーバスリーガルのミズナラがあるのは確認していたので、口頭で注文した。女性の店員さんは「しばしお待ちください」と言った。なんだか嫌な予感がした。
遂にアンコール。結局、ハイボールは来なかった。何かの冗談かと思った。対面の男性は開演後に遅れて到着したものの、2杯目を優雅に楽しんでいる。正直、ライブを楽しめる気持ちはなくなっていた。
お金も時間もかけて楽しむぞ、って思って来たBlue Note。頼んだお酒が来なかった。たったそれだけかもしれない。だけど、すごく楽しそうに体を揺らして楽しんでいるお客さんを見るとなんだか悲しい気持ちになった。
ライブ終了後。私は席を立つ前に、もう一度店員さんへ声をかけた。(図らずもタイミング的に同じ女性の店員さんだった)今回、スマート決済を登録していたため、注文したハイボールが会計に含まれているか気になったのだ。
私も意地悪だが、「頼んだはずのハイボールが来てなくて、今回スマート決済なのでオーダーに含まれているかを確認してもいいですか」という聞き方だった。すると、あからさまにすみません、という感じで確認します。と。
それでだ。「オーダー入っていないので。はい。(大丈夫です)」と言われた。「すみません。頼まれてましてね。忙しくて忘れておりました。」なんてことを言ってくれたら私も少し気持ちは収まったのかもしれない。
速足で会場を出るとき。気持ちは入る時とは真逆の感情になっていた。正直、ライブは素晴らしかったのだと思うけど、それどころじゃなかった。私自身がBlue Noteに期待しすぎていたのかもしれない。こんな文章すら本当は書きたくなかった。
ずいぶん楽しみにしていただけにほんと残念だった
