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夏の朝、大仏殿へ

東大寺が、好きです。

奈良といえば東大寺。
東大寺といえば大仏様。

あまりに有名な大仏殿は、いつ行っても、人・人・人!

春だろうが猛暑だろうが、そんなことはおかまいなしに混雑する大仏殿を横目に、わたしがよく向かうのは二月堂と法華堂。大仏殿よりも先にあったこの二つのお堂のあたりは、いまも天平の気配を感じられます。


でもある日、無性に大仏様に会いたくなりました。
正確には、「会いたい」というより「会いに行った方がいい気がする」かな。

さて、どうしよう。

人混み、苦手×
暑さも、苦手×

それがふとしたきっかけで、解決策を発見。
別の用件で東大寺のホームページを開いたとき、一番上に表示されていた文字、


大仏殿の拝観は7:30 - 17:30



なんと、大仏殿は朝7時半から拝観できるらしい。
それならば!と、ある朝、いつもより少し早起きして大仏殿を目指しました。


☆ ☆ ☆


家から東大寺までは、ふつうであれば歩ける距離。

ですが、35度を軽く超える毎日、朝といえども6時を過ぎれば元気すぎる太陽が容赦なく照りつけます。

なるべくラクしたい・・・

あっさりと徒歩という選択肢を捨て、バスで向かうことにしました。

幸い大きな通りまででれば、ほぼ7分おきにやってくるバス。便利だわ~ありがたいわ~と、ちょうど来た「県庁前経由」車両に乗り込みました。

登大路を順調に進む車窓から、きょうも暑くなりそうな奈良公園をのんびりと歩く鹿たちを眺めます。県庁前を通り過ぎ、「つぎは、奈良ホテル、奈良ホテル」のアナウンス。


ん?

奈良ホテル??

あ~~、、


はい、乗るバスを間違えました!
そういえば、県庁前の次に「奈良ホテル」と表示されていたのをはっきりと視認していました。にもかかわらず乗り込んでしまったのは、奈良ホテルが魅力的すぎるからです。笑

遠ざかる大仏殿・・
仕方なく「奈良ホテル」で下車し、そこから頭の中でルートを組みなおします。

そうだ、奈良ホテルに宿泊していたときに、いつも通っていたお散歩コースを歩いて行こう!


♪ ♪ ♪


瑜伽神社と、ならまちを一望できる天神社の横を通って、




きょうも優美な浮見堂の姿にうっとりし、




すでに真夏日の気配がただよう飛火野とびひのを横目に、




完全に気配を消してピクリとも動かない、置き物のような鹿に驚かされながら、




水浴びするカワイイ系の鹿に目を奪われながら、




なにやら上品なお顔立ちの鹿に見送られながら、




大仏殿に到着したのは、8時20分。




よかった、まだ人が少ない!

いつもは素通りする国宝『八角灯籠』も、これなら誰に気兼ねすることもなくゆっくりと観られる。

大仏様も焼け落ちた兵火を免れ、東大寺創建当初の姿をのこす八角灯籠。音声菩薩おんじょうぼさつが優雅に音を奏でます。




線香を一本立ててから大仏殿のなかへ足を踏み入れると、シンと静まり返った空間に、おおきなおおきな廬舎那大仏。いつものように「はやくはやく」と後ろから急かされることもなく、自分の気のすむまで好きなだけ向き合いました。


だいじょうぶだよ


はい、そうですよね。
いつも見守ってくださって、ありがとうございます。




格子の窓から朝陽が差し込む大仏殿。
両脇を守る四天王も、これまでの記憶とずいぶん違った印象です。なんというか、爽やか!笑






自然光がつくる影の美しさに、きょうこの時間、ここへ来てよかったと思いました。



こういうの、スキ。


外へ出ると、強すぎず弱すぎず、汗を冷やすのにちょうどいい風が迎えてくれました。

最後にびんずるさんにご挨拶。
大仏殿の大きさに比例してか、かなり大きなびんずるさん。触りたい場所に手が届きませんが、そこは妄想力でカバー。




そしてこの日の奇跡的な出会い、


せんとくんのクリアファイル!
かっこいい!


これもお導きです。笑


人混みは嫌だけど、暑いのも避けたいけど、朝の大仏殿にはまた行きたいなと思った、夏のある日の参拝でした。

皆さまも機会がありましたら、ぜひ。






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