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その後頭部は、ノイズか味か

ロロの新作舞台『まれな人』を観劇。
亀島さん・篠崎さんの、過去ずっと観てきた、それでいてやはり優しさと凄みを感じる演技には圧巻だ。
宝宝の公演を、中野の水性で観て以来すっかりファンな長井さん。なぜこの人は、こんなにも独特な衣装を着こなせるのだろうか。
「突然ラリアットを提案する人」を、なぜか違和感なく魅せられる高野さん。編集者というリアルな職種を演じながら、ロロの世界観も体現できる、懐の深さを感じる演技だった。(これに限らず、全体的に偉そうなコメントに感じたら申し訳ないです)
そして、演技を観るのは初めてながら、三浦さんの世界にこれでもかと馴染み、奥行きを出していた人間横丁のお二人。

これらの演技はもちろん、脚本や演出も含めすべてが素晴らしかった。
言いたいことは、大体上坂あゆ美さんがXに書いてくださっているので割愛。
https://x.com/aymuesk/status/1971562332599009436?s=46&t=khc_EN7jdE-la80_7FX0eg

あと、いとうすずらんさんの美術って毎回すごい。今回みたいに、日常的でありながら世界観をしっかり表現する絶妙なバランス。知らないベンチなのに、知ってる感じがする不思議。かと思えば、ときにはダイナミックなギミックを作ってたりもするので本当すごい。

こういった方々でつくられた『まれな人』は、ユーロライブでの公演だった。
ユーロライブは、椅子がしっかりとしていて、観ていて疲れないうえに、どの席に座っても舞台と自分との距離が近い感覚になる(というか、実際に近い)。席数も、ちょうど観客の全員が一体感を感じられるギリギリ上限という感じがして好きな場所だ。

そんな「素敵」が集まった観劇体験だったのだが、予期せぬものだったのが後頭部だ。

ユーロライブも、席に傾斜があるのでよっぽど背が高い人が前に座らない限り問題なく観ることができる。
今回僕の前に座った方は背が高めの男性で、舞台を見ようとすると、少し頭の先っぽが視界に被るが、そんなことは当然なので全く問題がない。

しかし、その男性の髪の毛はモジャモジャだったのだ。
さらに、失礼ながら白髪混じりだったため、時たま光の反射で白髪が少しキラッとする。

視界に後頭部があることは普段から慣れているので気にならないが、その後頭部がモジャモジャ且つキラキラなのは初だった。

だが、これが不満な体験だったかと言うと違う気もしている。モジャモジャの向こうに垣間見える舞台というのは、少し大袈裟な表現だが、なんだか茂みから人の生活を覗き見ているようで楽しい。

時々キラッとするのは微妙だが、これはこれで良い観賞体験だなと思うなどした。

今日は、だれにもラリアットすることなく過ごせそうだ。

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