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漫画『地獄楽』から見る、二面性を包括して生きる、ということ。



「二面性がある自分」を、
どこかでずっと責めてきた。

静かに暮らしたいのに、
強い感情が湧く日がある。

安心していたいのに、
突然、遠くへ行きたくなる。

癒したい気持ちと、
誰にも触れられたくない気持ちが
同時に存在する。

どちらかが嘘で、
どちらかが本当だと思っていた。

だから私は、
そのたびに選ぼうとしていた。

「ちゃんとした方の自分」
「大人な方の自分」
「求められている方の自分」

でも、選べば選ぶほど、
心のどこかが削れていった。

あるとき、ふと思った。

もしかして苦しかったのは、
二面性があるからじゃない。

二面性を“片方消そうとしていたから”
苦しかったんじゃないか、と。

『ちゃんとした私』を選ぶほど、理由のない虚しさが増えていった。


この文章は、
二面性をなくすためのものではありません。

整えるためでも、
答えを出すためでもない。

矛盾したままの自分を、
そのまま置いておくための言葉です。




第1章|感覚としての二面性

― 矛盾する感情は、間違いじゃない ―

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5,359字
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