不便だからこそ、人は分かり合おうとする|スタバでのあるオーダー体験から
普段、何気なくやっているコミュニケーション。
それが少しだけ「不自由」になったとき、人はどんなふうに変わるのでしょうか?
▶︎はじめての体験
自分はスタバのヘビーユーザーで、今回もいつもよく行く店舗にふらっと訪れたのですが、そこで初めての体験をしました。
それは、聴覚に障がいのあるスタッフの方にオーダーを取ってもらったことです。
調べてみると、スターバックスは「聴覚に障がいのあるパートナーによる活動」にも力を入れているようで、このような店舗もあるんですね!初めて知りました。
オーダーは、専用のメニュー表を使って行います。

「店内 or 持ち帰り」「アイス or ホット」「サイズ」「カップの種類」「ミルクの種類」「トッピング」などが細かく書かれていて、それを指差しながら一つずつ選んでいくスタイルです。
普段であれば、口頭で一瞬で済むやり取り。でも今回は、どこまで伝わっているのか分からない。
だからこそ、表情やジェスチャーを使いながら、ひとつひとつ確認していきます。
当然、いつもより時間はかかります。
そして、自分がいつも頼んでいる「ミルク多め」というカスタマイズも、どう伝えたらいいか分からず、今回は諦めました(あとで聞いたら筆談でOKだったようです)。
少しの不便さを感じながらのオーダーでした。
▶︎それでも残ったもの
でも不思議と、その時間は嫌なものではありませんでした。
むしろ、普段よりもコミュニケーションを大事にしている感覚がありました。
お互いに「伝えよう」「理解しよう」とする。その意識が自然と強くなっていた気がします。
オーダーが終わったとき、自分は自然と「ありがとう」と言っていました。
そしてその「ありがとう」という言葉を、簡単な手話(利き手を手刀の形にして、もう一方の手の甲に軽く当ててから前にすっと下ろす動き)でも伝えてみました。
スタッフの方も、それに応えてくれた。
ほんの一瞬のやり取りでしたが、そこには確かに通じ合った感覚がありました。
コーヒーを受け取ったときも、とても穏やかな気持ちになっていました。
▶︎便利な時代のコミュニケーション
今の時代、コミュニケーションはとても便利になりました。メールやSNSなどを始め、様々なツールが進化したおかげで、伝えたいことは、いつでもどこでも、すぐに相手に届けることができます。
多くのつながりを効率よく持つことができる。
時間も節約できる。
とてもありがたいことです。
ただその一方で、「伝える」という行為が、どこか「作業」のようになっている気がします。
必要な情報だけ送ればいい。
リアクションをボタンひとつで済ませる。
相手の表情や反応を感じることなく、やり取りが終わる。
それは決して悪いことではないけれど、どこかで「相手と向き合う感覚」が薄れているようにも感じます。
▶︎不便さが引き出すもの
今回の体験では、「声」という手段が使えないという不便さがありました。でもその不便さがあったからこそ、
「どうやって伝えようか」
「ちゃんと伝わっているだろうか」
そんなことを自然と考えるようになっていました。
便利なときには省略してしまう部分。そこに、もう一度意識が向いたような気がします。
▶︎「コミュニケーション」は、本来面倒なもの
そもそも「コミュニケーション」は、そんなにスムーズで簡単なものではないと思います。
自分の思っていることを言葉にする。それを相手が受け取って、理解する。
その過程には、少し時間がかかる。
面倒に感じることもあります。忙しいときや余裕がないときは、なおさらです。
▶︎それでも、ひと手間かけてみる
だからこそ、余裕があるときだけでもいい。少しだけ「キャッチボール」を意識してみる。
一方的に投げて終わりではなく、相手に届いているかを感じながらやり取りする。
・メッセージを送ったあとに、電話で一言添えてみる
・リアクションだけで済ませずに、少しだけ言葉を足してみる
ほんの小さなことですが、そのひと手間で、コミュニケーションの質は少し変わるのかもしれません。
▶︎まとめ
今回の体験を通して感じたこと、それは、
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「分かり合う」ということは
便利さの中で生まれるものではなく
少しの不便さや手間の中で育つもの
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スムーズにいかないからこそ、相手を見ようとする。
伝わらないかもしれないからこそ、言葉を選ぶ。
その積み重ねが、少しだけ心地よい関係をつくっていくのだと思います。
もしどこかで余裕のある時間があったなら「少しだけ丁寧に言葉を交わしてみる」、そんな時間を持ってみてもいいかもしれません。
今日も皆さまにとってよい一日となりますよう^ ^
最後まで読んでいただきありがとうございます。
