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ニューデリーからメリークリスマス🇮🇳 | 03 界隈のメッカへ

市内へ向かってタクシーに揺られること約1時間。ようやく宿のあるパハールガンジーに到着。

ただ、ホテルの目の前には着かず(裏路地にあるから車は入れない)、少し離れた場所で下ろされる。そこからはスーツケースを引いたり押したりしながら、裏路地をいそいそと進む。足元にはいろんな“落とし物”が転がっていて、インドに来たんだなと実感する瞬間だ(実際には踏まないようにヒヤヒヤ)。

ホテルのある裏路地からメイン通りへ抜けると。手前の商人のおじさんが後ろの人に怒鳴っている。
夜のパハールガンジー。とにかく賑やか

ホテルに着いてチェックインを済ませ、部屋に入ると軽くルームツアー。裏路地にあるとは思えない、普通のビジネスホテルのように整えられた内装(とはいえ、どこかインドっぽい)。そして、トイレが普通に使えることを確認すると、早く夕飯に出かけたい気持ちが高まる。ところが、妻がふと"布団のシーツが湿っている"と気づく。せっかくバシッと整えられていたベッドを軽くはだけて、多分戻ってくる頃には乾くだろうと、ひとまず出かけることにした。

まずはロビーに降りて行き先の行き方を聞くと、ホテルのスタッフがトゥクトゥクを拾ってくれて、インド式の交渉の洗礼を受けることもなく、サクッと目的地へ向かう。ここのホテルはサービスもよくスタッフもフレンドリー。WhatsAppでマネージャーと繋がれるし、レスも早くて安心。

トゥクトゥクから

向かったのはオールドデリーのジャマーマスジド(Jama Masjid)周辺。巨大なモスクで、周囲は人と喧騒で満ちている。

白みがかった夜空に押し包まれるジャマーマスジト

その門前あたりにあるのが、今夜の目的地 のひとつAl Jawahar。1947年創業で、特にマトン料理に定評があるムガル料理の名店だ。僕たちはマトンコルマと、店先で焼かれているロティ、そしてシシカバブをオーダー。もちろん飲み物は、インド料理に欠かせない缶のコーラ(えっ?)をオーダー(妻はミネラルウォーター)。濃厚なマトンコルマと香ばしいロティ、シシカバブのスパイス感も相性が良く、硬派な“これぞオールドデリー”という味わいを堪能。

ちなみに Al Jawahar は、東京だけでなく日本中のコアなインド料理好きの間でも“聖地”のように語られるお店で、界隈では一度は行ってみたい場所として名前が挙がる存在らしい。

このグレイビー感がたまらない。油はなるべく避けて食べる。シシカバブは決して食べかけではない。
食堂でよく見かけるグラス。後日、露店で見つけて購入。缶のコーラがよく冷えているのは万国共通。
ここでロティを焼いてくれている。

この日はディナーの梯子を決めていたから(妻は知らなかったから、ビックリ)、軽めに締めて次の目的地へ向かう。すぐ近くにある Aslam Chickenだ。

ここの名物は"バターチキン"だが、いわゆる日本で知られるオレンジ色のクリーミーなバターチキンとはまったく別物。炭火で焼いたチキンに、バターとスパイス、ヨーグルトを豪快に絡めた“白いバターチキン”が名物で、オールドデリーの名物料理の1つとして知られている。見た目からしてワンパクな一皿だが、ヨーグルトの酸味が効いていて意外と軽く、炭火の香ばしさとバターのコク、スパイスの香りが食欲をそそる。思っていた"重いバターチキン"とは全然違い、手が止まらなくなるタイプだ。
梯子した両店とも雑誌 TRANSIT のインド特集に掲載されていて、日本のインドファンの間での知名度は高い。

ピロピロのロティと、バターチキン。
賑やかな店内。人気店であることがよくわかる。
ここでチキンを焼いてくれている。
ここも名店。見学だけ。

お腹も満たされて店を出ると、改めてこの通りのバイタリティに驚く。このエリアはデリーの中でもイスラム教徒が多く暮らす地域らしい。通りには店がひしめき合い、呼び込みの声などで賑やかだ。揚げ物の香りも周囲に溢れていて、日本でいう商店街的な雰囲気も感じる。

飲食店も多いが、その店先には施しを待って座っている人たちの姿がある。イスラム文化には"分ける"という習慣が根付いていて、余った料理を渡したり、誰かが食事を買って手渡したりする光景は珍しくない。店が残った料理を配ることもあれば、通りがかりの人がそっと食事を置いていくこともある。静かにそれを受け取り、淡々と口に運ぶ人たちがいる。この場所では、その光景が当たり前のように溶け込んでいた。

活気のある街並み
インドはフレンドリーな人が多い

そろそろ帰る時間に(初日だし早めに帰る)。ようやくトゥクトゥクの交渉だ。手こずるかと思ったが、行きしなはホテルの人が交渉してくれて価格も知っていたから、言いあうこともなく意外とすんなり成立。この季節のニューデリーは肌寒く、空気は相変わらず埃っぽい。道は悪いし運転は荒いわで、しゃべっていると舌を噛みそうになる。そんなことを思いながら、トゥクトゥクに揺られること30分ほどで、ようやくホテルに到着。

インドの食堂はなかなかお酒が飲めないから、ホテルに着いた瞬間のビールがたまらない。ようやく一息ついて、シャワーを浴びてスッキリし、そのまま就寝。よくよく考えたら日本との時差は3時間30分。日本は24時を過ぎていると考えると、よく遊んだ1日だった。疲れも酔いもあって、この頃には出かける前に気になっていたシーツの湿り気が乾いていたのかは、もうどうでもよくなっていた。

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