空中で完成するクローズドサークル_ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人
今回は「空中で完成するクローズドサークル」です。
クローズドサークルなのでまたまたミステリーですね。
舞台が日本ではないので登場人物の設定に「んっ?」となる場面もありますが、真相はスッキリします。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人』
作者
市川 憂人さん
生年月日:1976年
出生地:神奈川県
最終学歴:東京大学卒業
主な受賞歴
2016年 鮎川哲也賞 - 『ジェリーフィッシュは凍らない』
概要
単行本発売日:2016年10月9日
文庫本発売日:2019年6月28日
出版社(単行本・文庫本の順で):東京創元社/東京創元社(創元推理文庫)
その作品の主な受賞歴:第26回 鮎川哲也賞
物語のあらすじ
小型飛行船で起こる、連続殺人の驚愕の真相!
第26回鮎川哲也賞受賞作
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。
その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。
ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。
さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。
脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。
21世紀の『そして誰もいなくなった』登場!
精緻に描かれた本格ミステリにして第26回鮎川哲也賞受賞作、待望の文庫化。
『そして誰もいなくなった』への挑戦でもあると同時に『十角館の殺人』への挑戦でもあるという。
読んでみて、この手があったか、と唸った。
目が離せない才能だと思う。
―綾辻行人
感想
特殊な飛行船「ジェリーフィッシュ」を舞台に展開される、クローズドサークル型のミステリーです。
飛行船という空中で閉ざされた空間で起こる連続死と、地上で進む捜査が交互に描かれることで、物語はテンポよく進んでいきます。
理系的な要素や科学的描写が多く取り入れられていますが、それが難解さではなく作品の独自性と緊張感を高めています。
登場人物の関係性や心理描写も丁寧で、最後まで読者を惹き込む力があります。
古典的な本格推理小説が好きな方に特におすすめできる一方で、推理小説を普段読まない方でもスリルとドラマ性を味わえる作品だと思います。
綾辻行人さんも認める秀逸トリックを是非ともご堪能ください!!
まだ読んでいない方に是非とも手に取って欲しい作品です。
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