戦争犯罪人が収容される巣鴨プリズンを主な舞台としたミステリー小説_トーキョー・プリズン/柳広司
今回は「戦争犯罪人が収容される巣鴨プリズンを主な舞台としたミステリー小説」の紹介です。
戦後間もない東京が舞台のミステリーです。
その世界観がクセになり、惹き込まれます。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『トーキョー・プリズン/柳広司』
作者
柳 広司さん
生年月日:1967年9月20日
出生地:三重県
最終学歴:神戸大学法学部卒業
主な受賞歴:
2001年 第12回朝日新人文学賞 『贋作「坊っちゃん」殺人事件』
2009年 第30回吉川英治文学新人賞 『ジョーカー・ゲーム』
2009年 第62回日本推理作家協会賞 『ジョーカー・ゲーム』
概要
文庫本発売日:2009年1月24日
出版社:角川文庫
主な受賞歴:日本推理作家協会賞候補作
物語のあらすじ
元軍人のフェアフィールドは、巣鴨プリズンの囚人・貴島悟の記憶を取り戻す任務を命じられる。
時を同じくして、プリズン内で殺人事件が発生。
フェアフィールドは貴島の協力を得て、事件の真相を追うが・・・。
感想
本作は、戦後間もない東京を舞台に、罪や記憶、責任といった重いテーマを扱った物語です。
閉ざされた空間で展開される人間ドラマは緊張感があり、読後にも余韻が残る作品だと感じます。
囚人と語り手という対照的な立場のふたりが交わす会話を通じて、戦争という巨大な出来事の影響を個人の人生に落とし込んで描いている点がとても印象的です。
史実とフィクションを交差させながら進む物語は、著者らしい硬質な雰囲気を持ちながらも深い読み応えがあります。
一方で、テーマが重厚であるため気軽に読み流すタイプの小説ではなく、じっくり味わいながら読むことに向いています。
読み終えると、歴史や記憶について改めて考えさせられるような、静かな余韻が残りました。深いテーマ性を求める読者にはとくにおすすめの作品です。
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