ミステリー好きなら一度は読むべき!な小説_しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術/泡坂妻夫
今回は「ミステリー好きなら一度は読むべき!な小説」の紹介です。
241ページというページ数でとても読みやすいです。
そしてミステリー小説としての完成度も高い作品となっております。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術/泡坂妻夫』
作者
泡坂 妻夫さん
生年月日:1933年5月9日
出生地:東京都千代田区神田
主な受賞歴:
1978年 日本推理作家協会賞 『乱れからくり』
1988年 泉鏡花文学賞 『折鶴』
1990年 直木三十五賞 『蔭桔梗』
概要
文庫本発売日:1987年7月31日
出版社:新潮社
物語のあらすじ
二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体〝惟霊(いれい)講会〟。
超能力を見込まれて信者の失踪事件を追うヨギガンジーは、布教のための小冊子「しあわせの書」に出会った。
41字詰15行組みの何の変哲もない文庫サイズのその本には、実はある者の怪しげな企みが隠されていたのだ――。
マジシャンでもある著者が、この文庫本で試みた驚くべき企てを、どうか未読の方には明かさないでください。
【本文冒頭より】
「しあわせの書」は桂葉華聖(かつらばかせい)という人の著で、一九八七年七月一日、惟霊講会の出版局から刊行されている。
この本の体裁はA6判二百ページほどの小冊、ごく普通の文庫本といった感じだ。一ページが四十一字十五行、改行が多くゆったりした字組みは、普段、活字に親しまない人達にも読み易いようにという心配りなのだろう。……
感想
本作は1987年に発売されたミステリー作品でありながら、今なお多くの読者に語り継がれている名作です。
まず印象的なのは、物語そのものだけでなく「本という媒体」を利用した壮大な仕掛けです。
ミステリー好きであれば一度は耳にしたことがある作品かもしれませんが、実際に読んでみると想像以上に驚かされました。
ストーリーは宗教団体や超能力、心霊術といったミステリアスな要素を含みながら進んでいきます。
登場する迷探偵ヨギガンジーも非常に個性的で、独特の雰囲気が作品全体を彩っています。
文章表現には昭和後期の作品らしい空気感があります。
そのため現代小説とは少し異なる言い回しも見られますが、難解というほどではありません。
むしろ時代を感じる味わいとして楽しめました。
また、ページ数が比較的少ないため短時間で読めるのも魅力です。
読書習慣があまりない方でも手に取りやすいと思います。
読者の感想を見ても、「仕掛けに驚いた」「紙の本だからこそ成立する作品」「ネタバレ厳禁の名作」といった声が多く見られます。
ミステリーのトリックそのものだけでなく、本という存在を使った発想力に感心させられる作品でした。
ミステリー好きの方はもちろん、「有名な仕掛け本を一度体験してみたい」という方にもおすすめできる一冊です。
できれば事前情報を入れずに読むことで、より大きな驚きを味わえると思います。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!!
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