二人の作家が繰り出す至極のミステリー小説_焦茶色のパステル/岡嶋二人
今回は「二人の作家が繰り出す至極のミステリー小説」の紹介です。
少し古い作品ですが、特に読みづらい感じはなく楽しめると思います。
なんたって、「江戸川乱歩賞受賞作品」ですので。
本格ミステリーです。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『焦茶色のパステル/岡嶋二人』
作者
岡嶋二人さん
生年月日:井上泉(1950年12月9日)、徳山諄一(1943年8月1日)
出生地:井上泉(福岡県)、徳山諄一(東京都)
最終学歴:井上泉(多摩芸術学園映画科中退)、徳山諄一(法政大学経済学部中退)
主な受賞歴:
1982年 – 第28回江戸川乱歩賞 ‐ 『焦茶色のパステル』
1986年 – 日本推理作家協会賞・長編部門 ‐ 『チョコレートゲーム』
1988年 – 第10回吉川英治文学新人賞 ‐ 『99%の誘拐』
概要
単行本発売日:1982年9月
文庫本発売日:1984年8月8日
出版社:講談社(単行本)、講談社文庫(文庫本)
主な受賞歴:第28回江戸川乱歩賞
物語のあらすじ
ミステリー界の至宝はここから誕生した。
二人で一人の作家、岡島二人のデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。
東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルが銃撃された。
隆一の妻である香苗は競馬の知識は一切持っていなかったが、夫の死に疑問を抱き、次々と怪事件に襲われる。
一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されたいた。
感想
競馬界を舞台にした事件の数々が絡み合い、主人公・香苗を通じて読者が少しずつ謎を追っていく本格ミステリーな本作。
登場人物たちの思惑や背景が丁寧に描かれていて、単なる推理小説以上の厚みを感じます。
特に、競馬の知識がなくても入り込みやすく、香苗の視点で進むことで読者が同じ疑問を抱きながら物語を追っていける工夫がされています。
どんでん返しやトリックの意外性が程よくあり、読み応えがあります。
ただ、展開のスピードや人物の性格にやや好みが分かれる部分もあり、「芙美子」のようなキャラクターを好きになれないという声も見受けられるようです。
ですが、それを差し引いてもミステリーとしての完成度は高く、初めて岡嶋二人さんの作品を読む方にもおすすめできる一冊です。
まだ読んでいない方に是非とも手に取って欲しい作品です。
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