静かに心を震わせる、異色の家族ドラマ_幸せな家族/鈴木悦夫
今回は「静かに心を震わせる、異色の家族ドラマ」の紹介です。
絵に描いたような理想の家族。
その家族にコマーシャル・キャンペーンが決まるところから話が始まります。
そして次々にその家族が死んでいく。
とっても怖く不思議な話です。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『幸せな家族/鈴木悦夫』
作者
鈴木悦夫さん
生年月日:1944年(〜2003年没)
出生地:静岡県
最終学歴:早稲田大学
概要
単行本発売日:1989年12月
文庫本発売日:2023年9月22日
出版社:偕成社・中央公論新社
物語のあらすじ
朝日新聞「売れてる本」(2024年9月28日/杉江松恋)
静岡放送「サクヤのプレゼンしまSHOW」(2025年2月21日)
BSテレ東「あの本、読みました?」(2025年4月10日)など、各メディアで話題!
「これからつぶやくひとふしは とても悲しい物語……」
舞台はバブル期。
保険会社のコマーシャル・キャンペーン《幸せな家族》のモデルに選ばれた中道家。
しかし頑固者かつ多忙な父親の影響で、撮影はなかなか進まない。
そんな中、父親の死体が密室で発見される。
やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族が死んでゆく――
伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇、奇跡の復刊。
感想
タイトルから連想される温かな家族像とは対照的に、読み進めるほど静かな不穏さが広がっていく物語です。
当たり前のように「幸せそう」に見える家族の裏側に、どれだけの感情や秘密が隠れているのか——その描き方が巧みで、ページをめくる手が止まりませんでした。
特に、家庭という閉じた空間で生じる小さな違和感が、少しずつ形を変えて読者の心に積み重なっていく構成が印象的です。
日常の中に潜む影を丁寧に描き出していて、読後には「家族とは何か」「幸福とはどういう状態か」を自然と考えてしまいました。
重いテーマを扱いながらも、決して突き放すことなく、読者に静かな問いを投げかけてくる一冊だと思います。
特設サイトも設けられており、その特設サイトには作中に出てくる「ある唄」が収載させています。
ネタバレもありませんので、以下の特設サイトも是非とも覗いてみてください。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!!
記事に好印象を持っていただけましたら「スキ」をお願いします。
また「フォロー」もお待ちしております。
▽自己紹介はコチラ
いいなと思ったら応援しよう!
記事が面白いと思った方は是非、チップをお願いします。
いただいたチップで更に面白い記事を書いていきたいと思います。