日常が崩れる恐怖を描くリアルサスペンス_噂/荻原浩
今回は「日常が崩れる恐怖を描くリアルサスペンス」の紹介です。
「噂」という目に見えないものが人の心を動かし、社会に影響を与えるのかを描いたサスペンス作品と言った印象です。
日常の延長線上にあるような設定だからこそ、物語に現実味があり読み進めてしまうと思います。
これから本を読む方も既に読んだ方も見ていただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『噂/荻原浩』
作者
荻原 浩
生年月日:1956年(昭和31年)
出生地:群馬県
最終学歴:成蹊大学文学部卒業
主な受賞歴:
2005年 第16回 日本ファンタジーノベル大賞 『オロロ畑でつかまえて』
2014年 第27回 山本周五郎賞 『二度めの夏、二度と会えない君』
概要
単行本発売日:2002年5月
文庫本発売日:2005年6月 (新潮文庫)
出版社:集英社 (単行本) / 新潮社 (文庫本)
その作品の主な受賞歴:第5回 大藪春彦賞
物語のあらすじ
「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。
口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。
販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。
衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。
感想
物語の展開が予測不能で最後まで引き込まれた作品でした。
安堵したもの束の間、何度も書いている「最後の一行」があまりにも衝撃的で、読後の余韻が強く残ります。
どんでん返しを強く感じますが、読んだ後に「嫌な気分」になる小説=イヤミスの類だと個人的には思っています。
また都市伝説とサイコパスの要素が重なるため、時折重苦しく感じることがありますのでご注意ください。
全体として、スリリングな展開と深みのあるキャラクター描写が魅力の一冊であり、ミステリーやサスペンスが好きな読者には特にオススメしたい作品です!
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