実在事件を基に描く、重厚すぎるスペインが舞台のミステリー_燃える地の果てに/逢坂剛
今回は「実在事件を基に描く、重厚すぎるスペインが舞台のミステリー」の紹介です。
こちらの作品はスペインで実際に起こったパロマレス米軍機墜落事故をベースに描かれた作品となっています。
800ページに迫るボリュームですが、読んだ後の爽快感はとても凄いので、是非とも読んで欲しいです。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『燃える地の果てに/逢坂剛』
作者
逢坂 剛さん
生年月日:1943年11月1日
出生地:東京都
最終学歴:中央大学法学部卒業
主な受賞歴:
1986年 日本推理作家協会賞(長編部門)『カディスの赤い星』
1997年 吉川英治文学新人賞『百舌の叫ぶ夜』
概要
単行本発売日:1998年
文庫本発売日:2001年11月10日
出版社:文藝春秋
主な受賞歴:
1998年『このミステリーがすごい!1999年版』第2位
1998年『週刊文春ミステリーベスト10』第6位
物語のあらすじ
最後の核爆弾一基が見つからない!
スペイン上空で核を搭載中の米軍機が炎上、墜落した。
事実をひた隠して懸命の捜索を行う米軍。
放射能汚染におびえる村人。
ギタリスト古城邦秋を待ちうける虎口の数々……。
跳梁するスパイの狙いは?
過去と現在、二つの物語が衝撃的に融合する!
現代ミステリの奇跡と謳われた名品の登場。
感想
本作は、実際にあった事件をベースに描かれた重厚な物語です。
フィクションでありながら現実の延長線上にあるようなリアリティがあり、読み進めるほどに惹き込まれていきます。
舞台が海外ということもあり、登場人物や地名がカタカナ表記で登場するため、序盤は人物関係の整理に少し苦戦します。
しかし、日本人作家である逢坂剛さんの筆致は非常に丁寧で、次第にその世界観に自然と入り込めるようになります。
特に印象的だったのは、30年前と30年後という二つの時間軸が絡み合う構成です。
過去と現在が交錯しながら物語の輪郭が浮かび上がっていく展開は、読者の好奇心を強く刺激します。
「なぜこうなったのか」という疑問が次々と生まれ、ページをめくる手が止まらなくなります。
そして後半に待ち受けるどんでん返しは圧巻です。
それまで積み重ねられてきた伏線が一気に回収され、思わず「そう来るか」と唸らされました。
上下巻で約800ページにも及ぶ大作ですが、そのボリュームを感じさせないほどの没入感があります。
読み終えた後には、ひとつの壮大な歴史を体験したかのような満足感が残ります。
骨太なストーリーをじっくり味わいたい方には、間違いなくおすすめできる一冊です。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!!
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