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復讐劇のはずが予想外の連続殺人へ。本格派ミステリーの傑作_ちぎれた鎖と光の切れ端/荒木あかね

今回は「復讐劇のはずが予想外の連続殺人へ。本格派ミステリーの傑作」の紹介です。

久しぶりに見かけた「孤島でのミステリー」という設定にすぐ手を伸ばしてしまいました。
それがこんなに楽しめたなんて・・・。

これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。



『ちぎれた鎖と光の切れ端/荒木あかね』


作者

荒木あらき  あかねさん

  • 生年月日:1998年

  • 出生地:福岡県

  • 最終学歴:九州大学文学部卒業

  • 主な受賞歴:2022年 第68回江戸川乱歩賞『此の世の果ての殺人


概要

  • 単行本発売日:2023年8月30日

  • 文庫本発売日:2026年4月15日

  • 出版社:講談社

  • 主な受賞歴:2024年 本格ミステリ大賞(小説部門)候補


物語のあらすじ

世界レベルのミステリの書き手。ーー有栖川有栖

孤島で発生した第一発見者連続殺人。
“Z世代のアガサ・クリスティー”による超絶技巧 本格ミステリ!

無人島・徒島に訪れた友人七名。
樋藤清嗣は復讐のため全員の殺害を決めていたが、皆、彼の与り知らぬところで次々と殺されてしまう。

決まって前の殺人の第一発見者の舌が切断されて。
凄惨な事件の真相と結末とは?

そして三年後、謎はふたたび蠢きだすーー。
伝統と革新が詰まった令和の巨編本格ミステリ。


感想

本作でまず惹かれたのは、無人島を舞台にしたクローズドサークルという王道の設定です。
数多くの名作があるジャンルですが、「まだこんな面白い物語が作れるのか」と読み始めから胸が躍りました。

さらに興味深かったのは、復讐のために全員を殺害しようと考えていた"私"の思惑とは別のところで殺人事件が起きる点です。
主人公ですら予想できない展開が続くため、ページをめくる手が止まりませんでした。

物語は第1部と第2部に分かれていますが、それぞれが独立した話ではなく、読み進めるうちに一本の線でつながっていきます。
最初は「ん?」と思うかもしれませんが、徐々に「そういうことだったのか」と気付く瞬間は、本格ミステリーならではの醍醐味を存分に味わえました。

登場人物それぞれに背景があり、単なる犯人探しだけでは終わらない人間ドラマも本作の魅力だと感じます。
伏線の張り方や回収の巧みさも見事で、最後まで高い集中力のまま読み切ることができます。

江戸川乱歩賞受賞作『此の世の果ての殺人』で鮮烈なデビューを飾り、「Z世代のアガサ・クリスティー」とも称される荒木あかねさん。
その呼び名に納得できる、本格ミステリー好きにはぜひ手に取っていただきたい一冊です。

クローズドサークル作品が好きな方はもちろん、伏線回収やどんでん返しが好きな方にもオススメできる作品です。


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