美しさに囚われた先にあるもの――_人間標本/湊かなえ
今回は「美しさに囚われた先にあるもの」というミステリー小説の紹介です。
イヤミスの女王である湊かなえさんの作家生活15周年記念作品です。
あらすじの時点で「6人の少年の遺体」と「"標本"を作り上げたという男の手記」という惹き込まれる設定となっているのも魅力です。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『人間標本/湊かなえ』
作者
湊 かなえさん
生年月日:1973年1月
出生地:広島県
最終学歴:武庫川女子大学 家政学部 被服学科 卒業
主な受賞歴:
2007年 小説推理新人賞 「聖職者」
2009年 本屋大賞 『告白』
2012年 日本推理作家協会賞(短編部門) 「望郷、海の星」
2016年 山本周五郎賞 『ユートピア』
概要
単行本発売日:2023年12月
文庫本発売日:2025年11月
出版社:KADOKAWA
物語のあらすじ
イヤミスの女王、新たなる覚醒
人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。
ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。
大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。
蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。
耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。
感想
冒頭でも触れましたが、湊かなえさんの作家生活15周年記念作品として書き下ろされたミステリー小説です。
そのダークで耽美(たんび)的な世界観と、予想を裏切る物語展開に強い印象を受けます。
冒頭から主人公による衝撃的な告白が描かれ、読者はその心理描写と物語の奥深さに惹き込まれていきます。
湊かなえさん作品の特徴である、人間の内面に迫る描写や倫理観の問いかけは本作でも健在で、読み終えた後も心に残る余韻があります。
美と狂気、倫理と執着が交錯する本作は、ミステリーとしての興奮だけでなく、人間とは何かを考えさせられる一冊になっています。
そして「驚愕の展開が待つ結末」に誰もが驚きます。
まだ読んでない方に是非とも手に取って欲しい作品です。
ドラマシリーズ
Amazon MGMスタジオ製作の新ドラマシリーズ『人間標本』全5話が2025年12月19日よりPrime Videoで一挙配信されますのでこちらも併せてチェックしてみてください。
放送(配信)日
配信開始日:2025年12月19日(金)より世界独占配信(全5話を一挙配信)
キャスト(役名:俳優名)
榊史朗(さかき・しろう)役:西島秀俊さん
榊至(さかき・いたる)役:(八代目)市川染五郎さん
一之瀬留美(いちのせ・るみ)役:宮沢りえさん
一之瀬杏奈(いちのせ・あんな)役:伊東蒼さん
白瀬透(しらせ・とおる)役:荒木飛羽さん
赤羽輝(あかばね・ひかる)役:山中柔太朗さん
石岡翔(いしおか・しょう)役:黒崎煌代さん
深沢蒼(ふかざわ・あお)役:松本怜生さん
黒岩大(くろいわ・だい)役:秋谷郁甫さん
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