読めば読むほど加速する、圧巻の群像劇ミステリー_夜の道標/芦沢央
今回は「読めば読むほど加速する、圧巻の群像劇ミステリー」の紹介です。
日本推理作家協会賞を受賞した作品なのが納得な作品。
424ページですが先が気になって一気読みしてしまいました。
そんな作品です。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『夜の道標/芦沢央』
作者
芦沢 央さん
生年月日:1984年2月13日
出生地:東京都
最終学歴: 千葉大学文学部卒業
主な受賞歴:
2012年 野性時代フロンティア文学賞「罪の余白」
2018年 日本推理作家協会賞「火のないところに煙は」
概要
単行本発売日:2022年8月9日
文庫本発売日:2025年4月22日
出版社:中央公論新社
主な受賞歴:2023年 日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)
物語のあらすじ
一九九六年、横浜市内で塾経営者が殺害された。
事件発生から二年、被疑者である元教え子の足取りは今もつかめていない――。
殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受けている少年。
それぞれの守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を迎える。
日本推理作家協会賞受賞作。
感想
本作は、複数の登場人物それぞれの視点から物語が描かれていく群像劇のような構成が印象的な作品です。
ひとつの出来事に対して、異なる立場や背景を持つ人々の見え方が重なっていくことで、物語に深みが生まれています。
特に印象に残ったのは、少年への虐待を描いたパートです。
読んでいて思わず目を背けたくなるほどの描写で、強い苛立ちややるせなさを感じました。
フィクションでありながら、現実社会に確かに存在する問題として突きつけられる重さがあります。
物語はそれぞれの視点がバラバラに進んでいきますが、終盤に向かって徐々に繋がり始め、事件の真相に近づいていく展開は非常に惹き込まれます。
点と点が線になる瞬間の快感があり、気づけば読むスピードが一気に上がっていました。
単なるミステリーとしての面白さだけでなく、社会問題にも鋭く切り込んでいる点がこの作品の大きな魅力です。
読後には「これは社会にとって無関係ではなかったな」と考えさせられる余韻が残ります。
重たいテーマを扱いながらも、読者に問いを投げかける力を持った一冊だと感じました。
WOWOWドラマ情報
放送日
2025年9月14日(毎週日曜 22:00〜/WOWOWプライム)
キャスト(役名:俳優名さん)
平良正太郎:吉岡秀隆さん
阿久津弦:野田洋次郎さん
長尾豊子:瀧内公美さん
大矢啓吾:高杉真宙さん
井筒勲:和田正人さん
戸川勝弘:宇野祥平さん
橋本波留:小谷興会さん
(ほか出演)
小林優仁さん
映美くららさん
朝倉あきさん
坂元愛登さん ほか
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