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優しさと残酷さが交差する、驚愕の短編集_私たちが星座を盗んだ理由/北山猛邦

今回は「優しさと残酷さが交差する、驚愕の短編集」の紹介です。

短編集ですが、一つ一つの物語にジェットコースターのような起伏を感じることとなります。
それほど面白い作品です。

これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。



『私たちが星座を盗んだ理由/北山猛邦』


作者

北山 猛邦きたやま たけくにさん

  • 生年月日:1979年8月9日

  • 出生地:岩手県

  • 主な受賞歴:2002年 第24回メフィスト賞『「クロック城」殺人事件』


概要

  • 単行本発売日:2011年3月9日

  • 文庫本発売日:2014年4月15日

  • 出版社:講談社


物語のあらすじ

優しく、美しく、甘やかな世界が、ラストの数行で、残酷に崩壊する快感。
景色が反転し、足元が揺らぎ、別な宇宙に放り出されたかのような、痛みを伴う衝撃。
かつて、まだ私たちが世界に馴染んでいなかった頃の、無垢な感情を立ち上がらせてくれる、ファンタジックな短編集。

ミステリの醍醐味、ここにあり!

難病の女の子を喜ばせるため、星座を一つ消して見せる男の子を描く表題作ほか、5つの物語のすべてに驚愕のどんでん返しが待つ傑作短編集!


感想

本作は、幻想的でどこか懐かしさを感じさせる世界観と、読者の予想を鮮やかに裏切る構成が印象的な短編集です。
やさしく美しい物語が展開される一方で、ラストにかけて一気に視点が反転し、心に強い余韻を残します。

それぞれの物語は独立していながらも、共通して「純真さ」や「願い」といったテーマが巧みに描かれており、読み進めるほどに切なさと緊張感が増していきます。
静かに進む文章の中に、確かな構成力と計算された仕掛けが感じられ、読後には思わずもう一度最初から読み返したくなります。

ミステリーとしての驚きだけでなく、心の奥にそっと触れるような感情の揺らぎも楽しめる一冊で、短編集ながら非常に満足度の高い読書体験が得られます。

幻想と謎解きが融合した作品が好きな方には、特にオススメしたい作品です。


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